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事実に動揺する竜

やたらと見通しのよくなった…

というか壁がなくなったために非常によく見える空を背にしてノヴァイハは叱られていた。


「番が眠る巣を自ら壊すとは愚の極み!貴様は何をしているのだ!」


千年も生きて何を学んだのだ。兄王にそう言われ番の眠るベッドの側でがくりと膝をついた。


兄王の言葉がぐっさりと突き刺さる。


そうだ、番を探すことに、番が見つからないことに必死になりすぎて、番と出会えたらどうするのか…そんな当たり前のことをノヴァイハは一切知らないことに気づいたからだ。


まず巣がない。


どの竜も持っている岩を掘って作った巣がない。

床は尻尾で払ってピカピカにするのだと昔誰かに聞いた気がする。

そう、床のピカピカは愛の現れだと。


しかし怪我をして眠っている番の側を離れて巣を堀りに行くわけにもいかない…


じゃあ、王城の私室を…ここか。

よし、花を飾ろう、床は最初からピカピカだし…壁いっぱいに花を飾れば殺風景なこの部屋も…


はっ!壁が、壁がない!!

先ほど我を忘れて壊したから!!!


なんてことだ眠る番が丸見えじゃないか…


もう少し違う怒り方があっただろうに…なんて私は愚かなんだ!!




現王ヘリディオフは膝をつき後悔と苦悩に震える弟の白い頭をみつめた。

考えていることがそのまま口から漏れている。

番に出会えずにいた期間が長すぎたせいで今は亡き父竜から教わった心得も、友と話す雑談から知る知識も遠く忘却の彼方にあったようだ。



「兄上、初めて愛を囁くときには遠くの雪山の頂上に咲く氷の花を鱗に飾ると…聞いたことがあるのですが…今は雪山に雪がないのですがどうすれば!!それに甘い花の蜜を固めて綺麗な瓶につめたものは何の花の蜜を…はっ!砂漠に住む鼬のしっぽの毛を…」


そんな古風な求愛方法を必死な顔で聞いてくる弟に苦笑がもれる。

それはお祖父様の定番ののろけ話だったな。



昨日までは死にそうな目をして現と悪夢を見つめていた弟が

恋を知ったばかりの子供のようだ。

もう子供とは決して言えない歳ではあるのだが。



「まずは番を静かに休ませてやろう。ここでは見通しが良すぎるからな西の離宮を使うといい」


珍しいほどに弱い竜だった母上が過ごしやすいように

父上が端正込めて改装に改装を重ねたあの宮ならば弱き人の番も恙無くすごせるだろう。



「マリイミリアを側につかせるがいい、四人の孫をも立派に育てた彼女なら足らぬお前を助けてくれるだろう」


既に西の離宮に転移した弟を見送りながら

弟の暴走をとめるためにも人の番がいるものにも話を聞かなくてはならないな…と呟く。

ヌェノサスにきいてみるか。

あやつなら城内どころか城下のことも知ってるだろう。


弟の遅い春の到来は現王ヘリディオフの深く刻まれていた眉間のシワを少し浅くすることに成功していた。







なんと全く知らぬ間にランキングに入ってました(´・ω・`)

異世界転移 恋愛 日間ランキング8位~!!

日間総合ランキング108位~!


事実に動揺するのはノヴァイハじゃなくてちかーむだよ!?


え?微妙ですか?まあ、初ランキング入りですから…

お祝いかねて投稿してみました。


これからもひま…ゲフン…読書好きな皆さまのいっときの慰めになれば幸いです☆



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