なでしこさんへ 2枚目
「今日からこのシェアハウス『まじる』の住人になります、黒田と申します。よろしくお願いいたします」
俺はかしこまった挨拶を目の前にいる住人二人に行った。
シェアハウス「まじる」。定員4名+管理人の計5人の2階建ての一軒家であり、特徴を述べるなら、家はほぼ正方形の形をしており、真ん中に大きな吹き抜けがあり、晴れた日にはガラス越しに太陽が降り注ぐ構造をした家である。
「おう! そんなかしこまった挨拶しなくたっていいぜ。俺は、トクサ。これからよろしくな!」
俺は、彼が伸ばしてきた手をがっちりとつかみ、固い握手を交わした。
住人1、トクサという男のようだ。見た目は俺よりも少し身長が高く、筋肉質な体つき、短髪、少し色黒、白のTシャツと紺色の短パンがよく似合う、いわゆる体育会系といった人だった。堅苦しいのは苦手だから、ため口でいいと言われた。見た目通りのイメージで少し安心した。
「はいはーい。私はこのシェアハウス『まじる』の管理人、白雪です。15歳という若輩者ではありますが、先代の管理人であるお母さんからしっかりと引き継いでいるので、ご安心ください。何か困ったことがありましたら、私の部屋は一階のあのドアの向こうですので、気軽に来てくださいね」
住人2、管理人の白雪という女性?だ。15歳でシェアハウスの管理人をしている元気がよく愛想のいい、暖かみのある雰囲気のある人だ。ショートヘアに、清潔感のある水色ワンピースをひらひらさせている。
そうして、互いの自己紹介が済み、トクサは用事があるからと、家をそそくさと出て行った。白雪は、俺の部屋に案内してくれた。
俺と白雪は、螺旋階段を軽やかな足取りで上っていった。白雪は上りながら、鼻歌を歌うほど上機嫌であった。なんでも、久々の新しい住人だということで、楽しみにしていたのだという。
部屋の前について白雪は俺の手に部屋の鍵を手渡し、部屋の中にあるものは好きに使っていいと言いのこし、荷解きが終わったら、下にくるように行って、部屋を出て行った。




