ハイ・ファンタジー暴論 その1
という訳で、しょっぱなからかっ飛ばしてゆく。
ハイ・ファンタジーと聞いて多くの人は『指輪物語』を思い出すだろう。
では、その『指輪物語』を読んだ人はどれぐらい居るだろうか?
映画にもなったし、あらすじは知っている人も多いだろうが、『指輪物語』の本質は捕捉、つまり膨大極まりない設定にこそある。
それ故に、最近のラノベしか読んでいない若い読者から「かったるい」と言う感想を言われ、それを聞いていた私は椅子から転げ落ちたという実話……話がそれた。
心しておかねばならないのが、ハイ・ファンタジーを目指すのならば、そういう感想が返ってくる事も覚悟しなければならない。
さじ加減を間違えるとただの設定垂れ流しになって終わってしまうのだ。
という訳で、暴論に暴論を重ねてみよう。
これを読んでいる読者が読んでいるだろうという前提の元に一つクイズを出したいと思う。
次の中で、微妙に仲間はずれが居ます。
それはどれでしょう?
『スレイヤーズ』(富士見ファンタジア文庫)
『魔術師オーフェンはぐれ旅』(富士見ファンタジア文庫)
『フォーチュン・クエスト』(角川スニーカー文庫)
ヒント。
文庫じゃありません。
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