↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「この結婚はなかったことにしてほしい、お互いのためだ」と言われましたが……ごめんなさい!私は代役です  作者: 涙乃


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
13/26

「それに、困ったことになった……」


アランは項垂れるようにソファーへと倒れ込む。



「ルークもそこに座ってくれ」


「いえ、私はここで。それにフィオーリ様に軽食をお持ちする約束をしておりますので、厨房に寄らねばなりませんので、あまり長居はできません。」



「むむっ、そうか……」



「どうされたのです? あぁ、フィオーリ嬢のことですか?」



「━━いかった……」



「何とおっしゃいました? アラン様」


ルークはアランが腰掛けているソファーに近付いて問い返す。


「かわいかった」



「は?」


「彼女を見ただろう? 落ち着いた金色の髪、ほんのりピンク色に染まった頬、草原を思わせるような新緑の瞳。あまりにかわいくて、直視できなかった……」



ルークは、呆れ顔で聞いている。


「失礼ですが、アラン様はクリスティナ様の外見に惹かれたのですか? それならあのお二人は髪色以外はそっくりなのですし、フィオーリ様でも問題ないのでは? それに、あのフィオーリ様はもしかすると━━」





「ちがっ!だめだ! 私は! なんてことだ!そうなのか?

いや、違うんだ、私はクリスティナ嬢の内面に惹かれたのだ。


なのに……双子だと声もそっくりなのか?

あのかわいい声で 旦那様 

と呼ばれたのだぞ。思わず抱きしめたくなった。いったい私はどうしたらいい? 」


「あぁ、あの時は堪えていたのですね? 急に不機嫌になられたので、どうされたのかと。いったい私は何を聞かされているのです? 恋愛相談ですか?」



「不機嫌に見えただろうか? どうしよう、彼女に誤解されただろうか? だとしたら最悪だ。昨日は、なかったことにしてくれと宣言したばかりなのに……」



「少々お待ちください、そのなかったことにしてほしいとは?」



「だからっ、つまり、私たちの結婚をなかったことにしてほしいと」


「は? は?正気ですか?1ヶ月も前に滞在を強要しておいて、やっぱりなかったことにしてほしいと宣言したのですか? 


どうしようもありませんね!


 もちろん、フィオーリ様には丁寧にお話されたのですよね? まさか、何の気遣いもなく? 一方的に宣言されたのですか? アラン様、しばきますよ!」


「ぐぬっ、あれは、一方的になるよな……。だが、お前なら分かってくれるだろう? 一気に言い切らなければ、気持ちが揺らいでしまいそうだったんだ。それに元はと言えばお前が」


「私のせいだと?心外ですね。まぁ、確かにフィオーリ様はかわいらしい方だとはおもいます」


「ルーク!まさか惚れてないだろうな?」


「アラン様と違って、やましい気持ちは抱いておりませんよ。それに、アラン様はクリスティナ様をお望みなのでしょう? 」



「確かにっ、そうだが、良からぬ虫がつかないようにフィオーリ嬢のことも守らねばならない! いくらお前でも私が認めなければダメだ」


「私も虫扱いなのですね。アラン様、この際クリスティナ様もお招きして三人で話しあわれてはいかがですか。」



「だめだっ!こんな情けない姿をクリスティナ嬢には見せたくない。私の想いを伝える為にも、誠実に向き合いたいのだ。」


「やれやれ、人の恋愛相談ほど面倒なものはないですね。それで? クリスティナ嬢とはどこでお知りあいになられたのですか?おっと、もう時間です。続きはまたの機会に。失礼します」


「ルーク、まだ話が……」

ルークは足早にフィオナの元へと向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。