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「この結婚はなかったことにしてほしい、お互いのためだ」と言われましたが……ごめんなさい!私は代役です  作者: 涙乃


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6

「では、答えられたら、そこをどいてくれるのですね?」




モアナはメアリーに目配せをして頷く。



「答えるのは一度きりよ」



フィオナは目を閉じて、部屋の状況を思い出す。ちぎれた紐は左から2番目だった。



「ちぎれた紐は左から2番目の茶色の紐です。 並び順は左から、黒、茶、紫、緑、黄緑、オレンジ、黄色、ピンク、白、水色、青、赤 です。12本ありました。」



しーんと沈黙が続く。


我に返ったモアナが反論する。


「は? 当てずっぽうに言ってもだめよ。」


「あーれ?私、よく聞こえなかったわー。ルンルン、もう一度言ってみなさいよ」



メアリーも慌ててモアナに加勢する。


「ですから、ちぎれた紐は左から2番目の茶色の紐です。 並び順は左から、黒、茶、紫、緑、黄緑、オレンジ、黄色、ピンク、白、水色、青、赤 です。12本ありました! 聞こえましたよね?」



フィオナは先程よりも大きな声で答える。


「ねえ、ちょっと、どうなの?正解なの?」


マーシャルはメアリーとモアナの顔を交互に見る。


「━━正解よ」


モアナは苦虫を噛み殺したような顔をしながら答える。


当然ですとばかりにフィオナは微笑む。


一時的な記憶力には自信がありますから。



お昼時の食堂の混雑をなめてはいけませんっ。


いちいちメモなど書いていられません。


どのテーブルにどの料理を運ぶのかなど、バッチリ記憶していますので。



仕事の経験が役に立った、と安堵するフィオナ。




「は!まぐれよ! とにかく、ルンルン、ここをさっさと掃除してよね」


「そ、そうよね、行かせるわけないじゃない」



「約束を破るのですか?」


フィオナは負けじと反論する。


「はぁ? 誰が約束したのよ? そんな約束した私達? 」


メアリーはモアナとマーシャルに相槌を求める。


「知らなーい。きゃはは」



「はい、これよろしく」


モアナはガタンとバケツを置き、フィオナに顎で指し示す。



子供ですか⁉︎ よくこんな性格でお仕事が務まりますね



ここの管理はどうなっているのでしょう。


色々と問題ありますね!


ここはおとなしく、掃除をしてから考えましょう。


フィオナはバケツに手を伸ばそうとした。




「掃除もせずに何をしているのです? しばかれたいのですか!」


刺すような視線を向けながら、ルークが近づいてくる。


ティーセットを乗せたワゴンを端に止めると、Mトリオめがけて進む。


「やば!」


脱兎の如くトリオは逃げ出した。


見事なまでの逃げっぷりですねーとフィオナは感心する。


「こら!片付けていきなさい!ペナルティ1です! 次は問答無用で追い出します」


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