日常4
そこからは大して何もなく、5月になった。
「おはよー。」
のほほんとした声が聞こえた。
「ん?リュウか。」
知ったことといえばサクラはリュウにしか話しかけないということ。
どうしてかは知らない。
「それより先輩、リュウ。聞きました?」
「何をだ?」
「アレじゃないかな?夕日大会。」
「そうですよ。……あれ?先輩知りませんでした?」
眼を泳がせていると、水蓮にばれた。
「……ああ、知らなかった…。」
「ドンマイだよ。僕も知ったのは2日前だから。」
そうか、だが何か負けた気分だ。
「で?その夕日大会って何するんだ?」
「確か、夕日に向かって全員で走って、順位を決めるんじゃなかったっけ?」
「へえ…。」
「詳しくは今日の放送で言うみたいですよ。ってか開催日今日ですしね。」
「へえ……ってマジかよ!?」
「……リュウ……放送…。」
「ありがとサクラ。」
サクラがリュウに話してから5秒後に放送が流れた。
「凄いな。なんで分かるんだ?」
「サクラは気配に敏感なんだ。それで分かるらしいよ。」
「へえ。」
{あーテステステステステステテテテテテテッススステスッテッスステグハァア!………
すまない。学園長がむせたので変わりに生徒会が伝える。夕日大会だが、まあ分かるように日が傾いたら校庭に集合。ここは放送を入れるから大丈夫だ。
それと、走る格好だが、今来ている服で走れ。変えることは認めない。
ああ、今下着の生徒は着替えてもいい。以上だ。}
用件をさらっと言って終わらせた生徒会長。
「それより、リュウとサクラはそれで走るんですか?」
「そうなっちゃったね。」
「………………。」
和服で走るなんて不幸だな。
リュウとサクラは神社の用事があったため、和服にまま来たようだ。正直、走るには袴はかわいそう。剣道とかすり足で動くから大丈夫なだけなんだよね。
そして、夕日大会が始まる。