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気になるあの子

作者: 彼方 叶

直人くんが一人で道路の真ん中で

物思いにふけていた。

「直人くん、最近きになる事があって。」

「気になるっていうか木だよね?」

「そうなんだけど、毎日通りかかる直人くんの事が…」

「えっどおゆうこと、俺がもしかして」

「直人くんの事が好きなの。」

「なんてゆうか、どうしたらいいのか全くわからん。」

「付き合ってくれるなら、今まで通りに毎日会いに来てほしいの。」

「まぁ通学路だから毎日会うんだけど」

「えっ毎日会ってくれるの、ありがとう。」

「いやまだ話は終わってないんだけど…

 おーい、あっ終わった。」

それ以来ここにあった木が喋る事は無かったし、都市化ですぐ伐採された。

道路の真ん中で止まっている人をみて思いついた。

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