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ララが復帰したのは、私達がサラマンダーの対処を終えてから一週間後のことだった。
魔術練習室から出てきた私にいつもの明るい笑顔で彼女は挨拶をし、思わす彼女に抱きついた。
「ララ!足平気なの?」
弟子会で久しぶりに顔を合わせた友人はへへへと眉を下げて笑っていた。
「ドジっちゃった。アルレット様から火属性の魔獣のマントせっかくもらったのに」
「足の傷ってどこ?痛い?」
「もう痛くないよ、ホラ」
ララが見せてくれたのは左のふくらはぎの部分だった。小さいが赤黒い焼け跡がまだ生々しく残っている。
「う······!痛そうだよ······ブーツも貫通したの?」
「そう。まさかあの小さな火の粉がブーツを焼くと思わなかったんだ。気がついたらこんなになってた」
「ララ······」
痛そうな傷跡であったがララは笑っていた。
「アルレット様がね、すごく心配して魔物の外傷や解毒に詳しい病院に連れていってくれて。高価な飲み薬とか取り寄せようとしてくれたんだけど、火傷して時間が経ってしまうと、完治はしてもどのみち跡が残ってしまうらしいの。だから私から普通の治療で治していくことをお願いしたの。アルレット様にこれ以上迷惑かけられないし。なんかね、怪我をしたのは大変だったけど、少し嬉しくて」
「······アルレット様が大好きなんだね、ララ」
「ティアナだってそうでしょ?」
「うん。ハインリヒ様、厳しいけど好き」
ララは少しだけ誇らしげだった。 この傷は、ララがアルレット様に憧れ、魔術師を目指して頑張った証なのだ。
「アルレット様のご実家でね、化粧品の会社も持っているんだけど、魔物による外傷の痕をカバーするためのファンデーションとか開発してるんだって。私の傷痕が残るようならそれも買ってくださるって······そもそも開発の提言はアルレット様がしたんだよ。本当に尊敬しちゃう」
ララは何だか楽しそうだった。
友人がひとまず笑顔で戻ってきてくれたことに私は安堵し、いつものように二人で講義に向かった。




