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何もしてないのに神になった俺! ……何でだ?  作者: やまと
動くコダユーリオン
55/66

再び裏切り!?

「では、我々だけで話し合いたい。使者殿には用意した天幕で休んでいて頂こう」


 俺は新たな肉体を引っ提げて、アテナが現れる直前に戻ってきた。

 これくらい神の力を使えるのなら容易いことだ。


「ああ、了解した」


 俺は先と同じ返答をして騎士達と共にスクディアを連れて天幕を出る。

 今度はアテナは出てこない。

 アテナはミネルヴァを気に掛けてやって来ただけだからな。

 ミネルヴァの話はペティ・シオンで嫌って程してきたので今後は問題ない筈だ。

 結果を言えばミネルヴァはインペラートル国王で今まで通りにして貰うことになった。

 俺の神魂器でありながらアテナの使徒的存在となり、今まで通りアテナの加護を授かっている。


「使者殿、此方のテントで暫しお待ちください。我々は外で待機していますので御用の際にはお声掛け下さい」


 案内されたテントにスクディアと入り、備え付けのソファに座り一息つく。

 外では騎士達が聞き耳を立てているので、声を潜ませスクディアに話掛ける。


「スクディア、調子はどうだ?どこか痛めている所はないか?」

「いや、大丈夫だ。……しかし、父上は本当に降伏を望んだのか?」

「ああ、少し皇帝とやり合ってな……」

「なに?ジュピターと、奴が何故父上と?父上は結界の外へ出たのか?」


 防壁に絶対の自信があるからこそ、侵入されたとは思わないんだな。

 実際には誰にも気づかれることなく侵入を許したんだが、民衆がそのことが知れ渡れば大パニックが起こりそうだ。

 今は王が緘口令を出し知る者は少ない。


「いや、奴は城に侵入してきたからな。俺とユピテルとで何とかしたが、ユーノも危なかったんだぞ。結果的に護衛に来た騎士達が何名か死んだが、それだけで被害は食い止められた。お前の護りたかった人物は全員無事だ、安心しろ」

「そうか、礼を言う。……だが、あの男は防壁結界を越えて来たというのか?アレは神器に匹敵するアーティファクトだと言うのに」


 インペラートル国王王都ミーレスの城壁は、強狂怖大森林を封じているメルクリウス大結界を張ったメルクリウス本人が、結界を破られた時の為に避難場所として造ったものだそうだ。

 その為に結界の強度は人知を超え強力であり、許可なきものは決して侵入できない不可侵領域。それが破られたとなると、結界が破られた時の不安要素となる。

 ジュピターの正体が全知全能神、天王ゼウスだと知らなければ絶望ものの大事だ。


「ああ、そんな相手だからこそ降伏を選択したんだろうな。結界が越えられない相手ならアンキレーで事足りるからな」


 アンキレーは軍神アレスがユピテルの先祖に与えた神器だ。その権能は、アンキレーを向けられた相手は理性を失い同士討ちを始めると言うえぐい能力だ。無論ゼウスには効かなかったがね。

 もしかしたら、メリクリウス大結界を破った魔物達を同士討ちさせるために与えたのかもしれないな。


「まあ、降伏してもお前の家族には手を出させないから安心しろ。ああ、言い忘れてたが、お前のじいちゃんがユーノを護ってるから安心しろよ」


 ユーノの瞳に宿っていたクロノスを、俺の名前破壊(ネーム・ブレイカー)で引き剥がしたんだ。


「なに?祖父だと!」

「ああ、クロノってんだが、知ってるだろ?」

「ああ、だが、俺が生まれる前に祖父は死んだ筈だ」

「生きてるよ。現に今ユーノの傍にいる。現段階で最も安全な場所になってるよ」


 クロノは時の神クロノスの事だ。ゼウスの隣を除けばこの大地で最も安全と言っていい場所になっている。因みに、ゼウスの父ちゃんとは別者だかんな。

 彼の存在のお陰で俺も気兼ねなく外へ出れる訳なのだよ。


「あ、ああ?どういうことだ!」

「ん?クロノはとんでもなく強いんだぞ。今現在で言えばジュピターに対抗できる戦力はクロノと俺ぐらいだろうな」


 神体同士で戦えばゼウスの圧勝だろうがね。


「そんな事よりも、今はお前の今後の行動だ。お前はこのまま帝国の指示に素直に従ってくれ。王族の安全を条件に出している以上、お前に危害を加えたり、ダシにして侵攻する事はまずない。問題は降伏後の居場所だな」

「居場所など何処でもいい。最悪強狂怖でも構わん」

「いや、お前達は城で暮らす事になると思うぞ。最低でも一人はな。アンキレーを使えるのはお前達以外にはいない。みすみすあれ程の神器を飾りにする事もないだろ?」


 正確にはゼウスも使えるが、インペラートルの血族にしか使えない神器をジュピターが使う訳にはいかない。


「……確かにアレを使えるのは我々王家の血を引く者だけだが、それ程必要とする物でもないだろう。ミーレスから離れれば効力も落ちるような物だぞ」

「いや、メリクリウス大結界を破られた時に、押し寄せるだろう魔物を倒すのには有効だ。ジュピターがそこを考えない筈がない」


 ゼウスはメリクリウス大結界というよりも、その内に封じるテュポーンを最大限に警戒してる。と言うか、奴の目的がソレだからな。

 もし、アレが復活してしまえば大結界と言えども容易く破られることになる。その折にアンキレーが有れば有利に事を進めれる訳だ。


 スクディアは「あの結界が破れるとは思えないが」と言っているが、人が造ったのであれば必ず破られる時が来るだろう。


「では俺達の居場所とは何だ?」

「立場的なものだよ。降伏すればジュピターが玉座に座ることになる、これは絶対だ。本来ならお前達に統治させるんだが、ジュピターは必ずミーレスに居を移すことになる。その時、お前達インペラートルの王族は立場を失うことになる」


 テュポーンの封印を監視する為にこの地を奪いに来ておいて本人が居ないでは話にならない。

 おそらく兵の増強も行われる事になるだろうな。


「生きていれば問題ない」

「針のムシロだぞ。少しはマシな立場になる様に交渉しろよ」

「ふむ、そういうことならマルスがウェヌス皇女を攫ったことにも意味が出てくるな。結ばれればのはなしだがな」

「ああ、多分結婚できると思うぞ」

「なに、どういうことだ?攫って来たのを許すと言うのか?あの皇帝が」

「あの皇帝さんは娘に甘いところが有るからな」


 特に何処ぞの戦女神様にはね。

 自らの神魂器アイギスの盾に、アテナの神魂器メドゥーサを融合させ渡せるぐらいには甘い。


「は?何を言っている。この国に攻め込む口実を作る為に、敢て自らの娘を攫わせるような男だぞ!」

「ウェヌス自身がマルスに付いて来たんだろ?強引に攫っていれば話は違っていたと思うぞ。アイツはウェヌス皇女の想いを利用したに過ぎない。まぁ、それでも酷い話だが」


 自らの娘がマルスに惚れていることに気づいたゼウスは、マルスに娘を攫わせるように仕組んだ。

 娘に向かう視線を逸らし逢引きできる環境を整え、攫う道中に兵とかち合わない様に警備を操作した。

 仮にマルスが強引に、嫌がる皇女を連れ去ろうものなら、今頃マルスの首は物理的に飛んでいたに違いない。

 望まぬ婚約者がいたらしいが、果たして本気で結婚させる気があったのかどうか?

 元婚約者も既に戦死してるしな。


「であれば少なくともマルスの立場は安泰だ。母を祖父が護るなら、後はセフィーとディディの立場を護れればいい」


 コイツ、本当に家族想いだな。


「ああ、そうだ、セフィーは大丈夫だぞ。無論その母もな」


 何せ俺の嫁候補だからな。ゼウスが俺に何かする筈ないからセフィーも大丈夫だ。俺は同じテュポーンの監視者なんだから。


「何故だ?」

「あの娘のスキルは知ってるんだろ?あの娘を傷つけるのは不可能だ」


 適当なこと言って誤魔化そう。間違っても未来の俺の嫁とは言えない。

 称号を視られればバレるが今は誤魔化す!


「奇跡に極運、一陽来復(はるうらら)に逆転、さらに好転に直感。これだけのスキルを持つってことは、それこそ神に愛されているって事じゃね?一体何者なんだ彼女は?」


 クロノスを宿していたユーノなら分からんでもないんだが、ケレースの娘だからクロノスは関係ない。

 じゃあ、ケレースにも神様が宿ってんのか?って話だけど、そんな事はない。彼女は極々平凡なステータスだった。

 何であの娘はあれ程のスキルを身につけているんだろうな?


「ふっ、俺の妹は凄いだろ」

「否定はせんよ」

「やらんぞ」


 ギクッ!!!


「え、ええ?ななな、なんでそんな話になるのかな!?かなっ!」

「セフィーの嫁入りは産まれた時には決まっていてな。何故だか産れた時点で妙な称号が付けられていた。神の后などとふざけているが、願わくばその神が真面な奴であって欲しいと思う。……可哀想だが、あの娘は神への捧げものになる運命。だからせめて、その時が来るまでは幸せでいて欲しいと願っている」

「そ、そうか……」


 生れ付きだったんかい!

 てっきり後付けなのかと思ッとったわぁ!

 スクディアは俺がその冥神プルートであることを知らないから助かったわ。


 そこからは、スクディアによる妹自慢が炸裂した。

 セフィーのみならずディディの自慢まで織り込み話続けている。

 俺は大概を右から左へと聞き流し始めた頃、漸くお呼びの声が掛かった。


「使者殿、話が纏まりました。どうぞ先程の天幕までお越しください。インペラートル第二王子殿下は今暫くこちらでお待ちください」


 残されるスクディアが少々心配なので、スクディアの影にあるモノをコッソリと忍ばせておく。

 これでスクディアの安全は保障される。問題ないとは思うが、保険はかけておきたいからな。


 俺はそれでは此方へと案内され、先程の天幕へ再び入る。


「使者殿、度々すまないな。話し合いの結果が出たのでお知らせする」


 参謀らしき人が話しかけてくる。


「では、先程のお話で降伏の条件を————」


 ドゴ————————ン!!!


 その時、轟音と共に激しく大地が揺れた。


「な、何事だ!」

「し、失礼します!」


 慌てた様子の騎士が一人、血相を変え天幕の中へ駈け込んで来た。


「き、奇襲です!インペラートル軍による奇襲を受けています!そ、その数、凡そ6千!」


 入って来た騎士は何処か所在無さげにソワソワと落ち着きがない。奇襲される事に慣れてないのか?


 この状況下で仕掛けて来るとは、ホントに厄介な事をしてくれたもんだ。

 この基地に常駐している帝国軍の数は数万にものぼる。

 その数を相手に数千で挑むのは愚の骨頂と言えるだろう。

 勝つ気でいるなら余程の英雄が、極めて強力な魔道具を所持していないと不可能だ。

 が、今の俺でもこの場にいる英雄級の猛者は勇者マーズ一人しか感知できない。つまり勝つ気がないということだ。

 おそらく一当てして撤退するだろうな。邪魔さえできれば作戦成功と言えるんだから。


「狼狽えるな!その程度の数で慌てるんじゃない!」

「直ちに迎撃部隊を向かわせろ!」


 すぐさま指示か出されるが、報告に来た騎士は一向に動こうとはしない。

 マーズの眉間がピクリと動いたのを俺は見逃さなかった。


「どうした?何故行かん!?」

「はっ、はい、既に迎撃態勢は整っております!」

「ならば貴様も迎わんか!」

「いえ、私はこの場で総司令官様を御守りします!て、敵であるインペラートルの兵がこの場に居るのです、私は彼を監視しようと思います」


 慌てた騎士さんが俺を見てい言う。失敬な!


「ふむ、まあ良い」


 と、此方に向き直す総司令官。いいんだ?


「使者殿!これはどういうことですかな!?この場での交渉は罠だったと思っても良いのですね?油断を誘い攻め込むなど、騎士としての誇りはないのかっ!」


 尻上がりに怒鳴ってくる司令官さん。


「其奴を捕えよ!決して逃がすでない!」


 まぁ、確かにこれは卑怯だな。

 命を受け、先程の騎士が俺を魔封じの拘束具で拘束する。

 俺は抵抗することなく素直に拘束される。抵抗する必要がないんだ。


 襲撃者からしたら、これは最上のタイミングと言える。降伏の有無を決定付ける最良のタイミングだ、邪魔するにはこれ以上ないってくらいのな。

 襲撃者はこの場の勝利が目的じゃない。奴等の目的は邪魔することだ。

 このまま降伏を受け入れられてしまうと、その者にとって非常にマズいのだろう。

 これ以上の兵の消耗が無くなり、帝国はインペラートル軍を手に入れてしまい、更に防壁をも手にすることになる。


 まあ、冷静になって考えたら分かることだが、これはインペラートルの仕業ではないと断言できる。インペラートルがヴァンチトーレに降伏することを良しとしない国は、一国しか存在しない。

 問題は、何故この交渉を知り、タイミングが計れたのかだ。

 ……ああ、そういうことか。

 フロリオのユネオスに情報を売った奴がいるな。


「俺達の訳ないだろ。冷静に考えてみてくれ、インペラートル軍に此方に割く戦力は残っていない。十中八九コダユーリオンが俺達の交渉を邪魔しにきたんだよ」

「それを信じろと言うのか!」

「ああ、此方は第二王子を人質に取られている状況だ。そんなことしてもコッチには損しかない。だが、逆にコダユーリオンには有る。インペラートルの降伏を阻止できればお互いが傷つけあう事になるからな。……ところで、あんた等、報告に来たこの騎士に見覚えのあるものはいるか?」


 この場に居る全員が先程駈け込んで来た騎士に視線を向ける。

 この重役が揃っている場所に報告に来るなら、それなりの地位についている者でなければならない。

 それなりの地位に立つ者の顔を、この場に集う者達が一人も知らないのはおかしい。

 奴は迎撃態勢は整っていると言った。

 切羽詰まっている状況なら一般兵でもおかしくはないが、圧倒的戦力を誇っている今、わざわざ一般兵を向かわせる必要がない。

 が、コイツは一般兵の鎧を身につけている。ヴァンチトーレ軍の鎧ではあるが、コイツはコダユーリオンの差し向けた刺客で間違いない。


「む、確かに知らん顔だ。貴様、所属と名を述べよ!」

「わ、私は……」

「どうした?名も言えんのか?」

「チッ!」


 観念したか?悪足掻きもせずに刺客は隠し持っていたナイフを総司令官に投げつけ、背を向けて出口へと走り出した。

 が、俺は自らを拘束していた魔封じの拘束具を手早く解き、電光石火の勢いで逃げ出した刺客に接近し、先程解いた拘束具を使用し刺客を捕えた。


「「「!!!」」」

「な、馬鹿な!貴様は拘束されていた筈、一体どうやって!」


 因みに投げられたナイフはマーズが確りとキャッチしていた。


「でかした!衛兵、其奴から情報を引き出せ!」

「はっ!」


 俺が押さえつけている刺客を、中へと入って来た数名の兵が連れ出していく。

 俺が奴を拘束したのは出口ギリギリだった。兵士達は腕だけを伸ばして奴を引きずり出していった。

 チッ、あの兵達が本物かどうか調べる暇がなかった!


「おい、今の兵はアンタ等の兵で間違いないのか!?」

「なに!奴等もかっ!」


 やはり確認できていなかったか!


「チッ、俺は奴等を追う。アンタらは戦場の指揮してくれ!」

「ならん!追うならマーズ殿に頼みたい。頼めるか?」

「ああ、任せろ」


 マーズは言うが早いか外へと飛び出していった。

 ああ、失敗したな。入って来た奴等を鑑定しておけばよかった。

 すぐさま追えば間に合ったかも知れんが、俺が跳び出すと逃亡と見なされる可能性があったから追えなかったんだ。


「大丈夫なのか?」


 襲撃のことじゃないよ。俺が言ったのは交渉の方だ。


「インペラートルが仕掛けた事じゃないと証明したい。俺も戦場へ出してくれ」

「有難い申し出だが、使者殿は第二王子と一緒に居て貰いたい」


 ふむ、監視場所は一つに絞りたいってとこか。


「分かった。では、俺の力が必要になったら呼んでくれ」

「了承した」


 俺は足早にスクディアの元へと戻る。


 …………


 ふむ、スクディアに保険を掛けていたのは正解だったか。

 テントの中に数名の刺客と、入り口で警備していた二人の騎士の遺体が転がってた。


「何があったんだ?」

「それはこっちの話だ!いったい何が起きている!?」


 取り敢えず襲撃者の事をスクディアに話す。

 スクディアは怒りを隠せずに顔を赤くしているが、冷静にとなれと瞳を閉じて怒りを抑えている。

 怒るのも当たり前だな。折角の交渉を邪魔されたんだから。


「こっちは何があったんだ?」

「ああ、突然騎士達が入って来たと思ったらその場に倒れ、背後から暗殺者らしき者が現れた」


 話を聴けば暗殺者は相当な実力者だったらしく、誰にも気づかずに侵入し見張りの騎士を仕留めた。

 魔封じの拘束具の影響で魔術の使えないスクディアは、成す術なく殺されそうになったそうだ。が、俺が彼に掛けておいた保険が役に立ったらしい。

 突如、スクディアの影から二匹の黒狼が飛び出してきて暗殺者を嚙み殺した。

 この黒狼はリュルフの眷属で彼に召喚してもらったんだ。その二匹をスクディアの影に潜ませといたのは正解だったよ。

 二匹はスクディアの両脇にチョコンと座り褒めて欲しそうにこっちを見ている。

 わしゃわしゃと二匹を撫でながらスクディアを見る。


「疲れているだろう。少しソファに横になったらどうだ?」

「いや、構わん。それよりもこれからどうなる?」

「さぁ、なるようになるんじゃないか?」


 まさにケセラセラだよ。


「それよりも問題はユネオス辺境伯に情報を売った者が城の中に居る事だな。どうする?俺が調べるか?」

「出来るのか?出来るなら頼みたい!」

「任された」


 俺は亜空を使いロックサーナに捕まったスクディアの元へと転移した。そして直ぐにこの場へとやって来た訳だ。そのタイミングを掴むには俺の様にカメラをバラまくか、逐一報告している者が必要になる。

 この場に元々間者が居たってのは無い。この場には勇者たるマーズ君がいるからね。実は先程の刺客にも早い段階で気づいていたっぽい。

 彼に鑑定スキルは無かったが、それでも奴ほどの男が見逃す筈がない。

 転移で赴くことを俺はチラリと言ってしまったから、情報を知った時点で動き出せばこのタイミングも頷ける。おそらくはユネオスによる転移門を使ったのだろう。

 つまり、この襲撃はコダユーリオンの指示で動いたインペラートルの裏切り者の仕業だ。


 やれやれ、とっとと城の中の裏切り者を見つけ出して縛り上げないとな!

 俺は映像投影の指輪を使い、ミーレス城内部の情報を見直すのだった。





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