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何もしてないのに神になった俺! ……何でだ?  作者: やまと
ヴァンチトーレ帝国の脅威
38/66

神魂創生

 団長さんの強さは異常だ。

 本来、人類はAランクに到達出来るようには出来ていない。それを可能としているのが勇者だ。

 団長さんはレベルも無いのにその勇者と互角以上に渡り合った。


 一般的な勇者の強さは個人差はあるがレベル1では一般人と変わらない、レベル100でBランク、200までいけばAランク相当になり得る。

 レベル100でBランクかよー、と思うかも知れないがそれは違う。本来、Bランクってのは強いんだ。

 魔物で言えば厄災級、鬼や邪妖精、ワイバーンなんかがこれに当たる。これらの魔物とサシで殺り合うならレベル100以上が必要なになるってことだ。

 もし、Bランクの魔物が街に攻撃を仕掛けたら、同ランク以上の者が居ない限りどれ程兵士を集めようともその街は滅ぶことになるだろう。それ程にワンランクの差は大きい。

 ベテラン冒険者パーティーでも脅威種であるD~Cランクを相手取るのが関の山だ。

 地力でBランクに達しっている古竜騎士団のメンバーがどうかしていると俺は思う。

 本来は戦士が生涯かけて死地を渡り歩き、漸く辿り着ける領域なんだ。

 まして団長さんはAランクだ。強狂怖で戦闘になったという崩狐(コラプス・フォックス)に苦戦したと言うが、彼女にはサシで渡り合えるだけの素質と素養がある。

 彼女は一つ一つ地道に修練を重ねそれだけの強さを身につけたのだろう。


 逆に勇者はどうだろうか?

 団長さんは以前、勇者は30レベル程度だと言っていた。だが、今は紛れもなく200を超えるレベルになっている。つまり、短時間で魔物を狩りまくりレベルを上げたってことだ。

 レベル持ちの落とし穴とでも言おうか、短時間で強さを身につけてしまうと、技術の方が追いつかない。

 もっと言えば、応用が利かない、判断力が伴わない、技が稚拙になりがち、と言った感じになる。本来経験することをすっ飛ばして得た力だからな。

 数字のマジックだな、高い数値のレベルになると強く思えるが、技術の面ではそうではないってことだ。

 とは言え、数字が高い程オド(生命力)マナ(魔力)も肉体も強化され、純粋な力が強化される。

 オドが多ければ死に難く、マナが多ければ魔術が多彩に、肉体が強ければ多少の無茶も可能となる。言うなれば、圧倒的なパワーを手にするってことだ。

 この圧倒的パワーってのは恐ろしい。ちょっとやそっとの技など物ともせず、力でねじ伏せてくる。

 故に勇者は強いのだ。


 だが、逆に言えば力だけの存在になりがちだ。パワーに対抗する技を会得した者に対して彼等は無力と化す。

 たとえ格下相手でも技を伴わない力では勝つことは難しいだろう。技というものは巨大な力に対抗するために生み出され、磨かれ続けたものだからだ。

 勇者は一人で無双できる程は強くはない。どうしたって経験不足になりがちだ。魔物を倒し得た経験値ではなく、実際に体験した経験こそが強さには必要なんだ。


 でも勘違いしないように、単純なパワーが弱い訳ではない。技だけの者には負けることは無いだろう。

 力と技ってのは、常にいたちごっこな訳なんだよ。


 では、勇者の意味は何か?

 勇者は神の敵を屠る為の神兵、たとえ無敵でなくとも勇者のパワーは強力だ。簡単には死なない体力バカとも呼べる。

 強狂怖を越えた最北の国、マウスターレ神国のレーネ神に召喚された勇者は何十人と居て、魔物を倒して得る経験値が分散され、それ程高いレベルの者は居ないらしい。

 本当の強者はその何十人と居る中で数名だったとか、キララはその数名に入る強者だったらしい。キララはレベル1、つまり召喚されて時点でDランクだったそうだ。


 つまり勇者ってのは、体力任せの数押し、だがその中でも勇者の名に相応しい強者も紛れているってことだ。レーネ神は、その強者を引き当てたいが為に量産して勇者を作っているのかもな。

 要は体力バカで壁を作り、真の強者で神敵を討つ、これが勇者の戦術となるのだろう。


 マーズはその強者に並ぶ勇者だった。短時間でレベルを上げたくせに、レベルに似合った強さを持っていた。

 恐らく転生前から戦闘の訓練を受けていたのだろう。何らかの武術を習得していたのかも知れないな。

 近くにゼウスが傍に居たのも大きい。神が鍛えたのなら、大抵の者が強者となろう。


 そんな勇者に団長さんは相打ちとなった。

 これは驚くべきことだ。マーズは正に一騎当千と言える勇者だ。そのマーズに単騎で相打つのは相当な奇跡に等しい。

 勇者でもないのに、勇者の責務を肩代わり出来る人材と言う事だ。

 そしてこの世界にはそんな強者が他にもいる、流石に団長さん程の者はそうは居ないだろうがな。彼女こそ世界のトップクラスの実力者と見ていい。


 そんな団長さんが今目の前で死に体だ。いや、既に手遅れの状態になっている。

 気付いた時には勇者と二人で天空から落下の最中だった。

 幸い団長さんはテルピュネがキャッチに成功し、勇者は王都の結界にぶち当たりコロコロと結界に沿って転がり落ちていった。

 何も見えない結界だ、傷ついた勇者が何もない所を転がり落ちる様は異様に見えたな。


 それはさておき、テルピュネは瀕死の団長さんを優しく抱え、城の庭へと降りて来た。

 とても大切そうに、傷つけない様に細心の注意を払い、団長さんの体を地面に横たえた。俺の目の前で。


「プルート殿、貴方なら今の状態からでも救えるのでしょう?どうか我が主を救って欲しい。この娘はまだ死ぬには早すぎます。対価なら私が払いましょう。命が必要と言うなら我が命を、財宝が必要と言うなら搔き集めて来ましょう。私ならどうなろうとも構わない。……どうか、どうか我が主を救って欲しい」


 竜が喋ることに対する驚きはない。何せ森では植物達が、喋るどころか突貫して来たくらいだからな。


 テルピュネは自信を犠牲にする覚悟で俺に願い出た。

 何故この古竜は俺の神名を知っているのか?は、さて置き、この状態の、既に死した者を救うには神の力が必要になる。

 正直に言って黄泉帰らせるのは容易い、俺は冥神だからな。と、言いたいところだが、今の俺には冥神としての力が出せない。呪いの所為で本体と接続出来ないからだ。

 だが、いちいち呪いを解いている時間はなさそうだ。


 死んだ直後には、肉体と魂を繋げる霊的な線が存在する。これが繋がっている限り蘇生が可能であるが、この線が切れてしまうといくら魔法が使えたとしても蘇生は不可能だ。

 だが神であるならば、たとえ線が切れたとしても、冥府の門を潜るまでの間なら蘇生できる。

 冥神ならば門を潜っていたとしても蘇生させてみせる。が、それは秩序を乱す事だ。そこまでして蘇生を行うのは稀である。


 今の団長さんの状態は、霊的な線が切断され危険な状態だ。如何な神殿であろうと、ここからの蘇生は人には不可能だと断言できる。テルピュネがパラケイアなどの癒し神の神殿ではなく俺を頼ったのは正解だといえるな。

 団長さんの魂はテルピュネに寄り添い、「大丈夫だよ」「心配しないで」と語り掛けているがテルピュネには死者の声は届かない。


 長い事魂が現世に留まると、あの世からのお迎えがやって来る。誰が来るかはマチマチだが、大抵は先祖や親しい者が出迎える。

 これを跳ねのけてしまうと魂は悪霊となる可能性が出て来てしまう。その為、時に強力な存在が来て、強引に冥府へと連れ去る事があるが、大抵はそのまま放置だ。

 迎えが来る前に蘇生させる必要があると言う事だ。


 レヴァンで一時的に呪いを抑えるか?いや、今のさっきで力を使い果たしているレヴァンを酷使することは出来ない。

 では、どうするか?どうしよう?


 いっその事、神魂器にしてしまうって手もあるが、それは厳密に言えば蘇生ではない。

 黙り込み考え事をしている俺にテルピュネが声を掛けてきた。


「どうなのでしょう?助かりますか?貴方ならミネルヴァを救う事が出来る筈です!どうか、この娘を救って下さい!」


 無茶を言ってくれる。


「本来の俺なら可能だが、今のこの身体ではそれだけの力が出せない。方法は無くもないが、……彼女がそれを望むかどうかだな。これからの生、人でないものとして生きていくことになる」

「それはどう言うことでしょう?人でないとは魔物となるのですか?それでは意味がない!この娘を魔物なんぞにする訳にはいかない!」


 テルピュネはグルルルゥ、と低く喉を鳴らし威嚇してくる。


「いや、魔物ではないが……、この場で救う方法は今の俺には一つしかない。この場で神の武具とし、神魂器として再誕させる方法だ。時間が有れば話は別だが、どうする?彼女の魂と肉体を亜空に保管し時間を稼ぐ手もあるぞ?俺の呪いが解けてから人として蘇生させるか、それとも今直ぐに俺の神魂器として再誕せるか?」


 テルピュネに神魂器の詳しい説明をする。

 神魂器とは、神に宿る他者の魂。神はその魂を受肉させ具現化し武具と成す。

 その魂に死は無く、主である神の死まで死ぬことはない。が、神は死なない。永遠と武具として生きることとなる。

 だが、武具といっても前の姿を保つことも出来る、望めば人として生きていくことも可能だ。

 何故、今の俺にそれが可能かと言うと、それは、俺の魂の奥底には神の力の一端が存在しているからだ。完全ではないが、それを取り出し増幅させればいいだけの話なのだ。


 俺は銀狼のリュルフとトキミの兄妹を呼び出す。俺の前に二匹の大きく美しくしい銀の狼が現れる。


「この二人は俺の神魂器だ。二人みたいに本来の姿を維持することも可能だ。だが、死ねないと言う事は苦痛でもある。良く考えるんだ。時間をかければ普通に蘇生することも可能なんだからな」


 俺はテルピュネではなく、団長さんの魂そのものに話かけた。

 団長さんの魂は暫く考え込み答えを口にする。


(この国には時間が有りません。この戦の決着を自国の騎士として見届けなければなりません。救いたい者達もいます。時間は掛けられませんので、私を貴方の神魂器にして下さい!)

「そんなに急いで答えを出す必要はないよ?多少の時間ならあるから」


 俺が団長さんにそう答えると、リュルフとトキミが口を開いた。


『我々からしたら神魂器とはなかなかに居心地が良い。迷う必要は無いと思うがな』

『お兄様、今後の行く末を決める大事です。じっくり考えることは悪い事ではありません。……ですが、私も主様の神魂器は悪くないと思います』


 おう、照れるな。二人がそう想ってくれているのは嬉しい。

 テルピュネが疑問を口にする。


「神魂器と言うものの欠点は何です?死ねない事だけですか?」

「神魂器は主の魂と溶け合う様なものだから、二度と輪廻転生が出来なくなる。それと歳を取らない為に同じ場所に長年いると怪しまれるかもな。ああそうそう、武具であるが為に俺の戦闘を手伝って貰うことになる」


 う~ん、後は何だろな?死ねないって事だけでも躊躇うには十分な理由だけどもな!


「おお、そうだった、加護だ、加護がそのまま使えるのかは分からないんだ」


 アテナ神が許せばそのまま使えるだろうが、他の神の神魂器になったと知れば取り消されてもおかしくはない。その場合は、新たに俺が加護を与えることになるだろう。


「それは困りますね。ですが、不死は利点にもなり得ますね。反面、最大の欠点とも言えます。歳は誤魔化す事も出来そうですが……。この娘はどおするべきか悩みます」


 テルピュネが団長さんの遺体を労わっているような目で優しく見下ろす。


『一度神魂器になれば再び人に戻す事は出来なくなる。一度きりの選択、後悔せぬよう良く考える事だな』

『はい、本人の希望を考慮し後悔なきよう』

「この娘は何と言っているのですか?」

「団長さん自身はこの戦争の行く末を視たいらしい。助けたい者が居ると、神魂器になる事を望んでいる」

『そうですか、……では、この娘を貴方の神魂器にしてやって下さい』

「いいのか?」

(「ええ」)


 出来れば時間を掛けて蘇生させる方が良いと思うが、本人が望むなら仕方がない。


「分かった」

(有難う。私は私の部下達を死なせる訳にはいきません。私を戦場へ復帰させてくれるのなら、その後の私の人生を貴方に捧げましょう。どうか、私を貴方の神魂器として下さい。今後、私は貴方の剣となり盾となり貴方の傍に仕えましょう。如何なる敵も斬り裂き、如何なる攻めもこの身で防ぎましょう。ですので、どうか私の戦線復帰を実現して下さい)


 何とも思い切った事を言う人だな。団長さん、貴女は俺を森から出してくれた恩人でもあるんだ。そんなに謙る必要は無いのに。


「そんなに心配しなくともセシャト達にはキララを付けてるから心配ないよ。彼女は強いから余り心配しなくてもいい。キララも神魂器だからね」

(キララ殿が神魂器!?)

「ほぅ、あの娘は神魂器でしたか?どうりで強い力を感じた訳ですね。神の武具なら強くて当たり前でしたか」


 一人と一体は同時にキララの正体に驚きの声を上げる。ところでテルピュネは何で俺が神様だってしってんだ?

 まぁ、それはさておき俺も驚きだよ。まさかこんな所で、それも団長さんを神魂器にすることになるとは思わなかったよ。

 っと、人の気配が近付いてくるな。早いとこ済ませてしまおう。


「さて、人が集まり出す前に終わらせてしまうか。最後の確認だ、本当に神魂器にしてしまって良いんだな?」

(ええ!後悔は致しません!)

『彼女の願いを叶えて下さい』

「了解した!」


 俺は自分の内側に眠る力を引き出す為に瞑想に入る。

 深く深く自らの内に入り込む。


 …………、


 本来なら本人の承諾さえあれば簡単に神魂創生できるのだが。

 今の俺には可成りの集中が必要となる。


 ………、


 己の中核に存在する神力の種を掘り起こす。 

 掘り出した種を植え付け発芽を促す。


 ……。


 よし、芽吹いた!


「やるぞ!覚悟は出来てるな?」

(ええ!)

「よし、————神魂創生!」


 団長さんの魂と肉体が眩い光に包まれる。

 光り輝く魂と肉体は、徐々に形を崩していき輪郭が曖昧になっていった。


 !!!


 なっ、想定外の事が起こってるぞ!

 何で団長さんだけでなく、テルピュネまでも光出してんだよ!

 対象にしていないのに……、古竜本人は慌てる事無く落ち着いている。

 何か失敗したのか?と、心配になる。このままだとテルピュネまで巻き込んでしまう。


 が、時すでに遅し!


 三つの光は粒子となって俺の中へと向かって流れ込んでくる。テルピュネもバッチリ吸収しいる。

 やがて全ての光の粒子を取り込んだ俺は、再び自分の中に潜り込む様に瞑想に入る。

 確かに団長さんの魂と俺の魂が同化している。これで彼女を神魂器として呼び出せる!

 しかし、テルピュネの魂も感じるには感じるのだが、何処か薄ぼんやりとしてフィルター越しのようだ。


 と、兎に角呼び出してみよう。


「我、汝の主にして神の名において命ずる!来い————気高き古竜騎士、ミネルヴァ・ニケ・スリアンヴォス!」


 と、俺の目の前の空間が輝きだし、一振りの立派な紅い槍が現れた。どうやら団長さんはの神魂器としての姿は槍だったようだ。槍の神魂器は初だな。

 槍はやがて形を変え元の団長さんの姿を取り戻した。


「ふぅ、よし、成功だな。っと、後はテルピュネだが……、!!!」


 ない!テルピュネの魂が俺の中に存在しない!


「テルピュネでしたら私が……、おいでテルピュネ!」


 驚くべき事に、団長さんがテルピュネを呼び出した!

 テルピュネの奴、俺の力に干渉して、自らを団長さんの神魂器へと変えたのか?無茶な事をする。

 一歩間違えたら魂が消滅していたところだぞ。


「取り敢えず皆、無事で良かったよ。ヒヤヒヤさせられたけどね。団長さん、体調はどうだい?」


 俺が話を振ると団長さんはニコリと素敵な笑顔で答えてくれた。


「はい、どこも異状なところはありません。有難う御座いました、私の我儘を聴いて下さり感謝いたします。それと、私のことはミネルヴァとお呼びください主様」 

「を?……はははっ、そうだね、そう呼ばせてもらうよ。俺の事は今まで通りフヅキと呼んでくれ。畏まる必要はないから」

「そうはいきません!私の主様なのですから、これからは主様と呼ばせて貰います!」

「いやいや、他の皆が不審がるから。せめて人前ではフヅキって呼んでくれ」

「むぅ、分かりました。それではその様に致します。ですが、人のいない時には主様と呼ばせて頂きます」

「うっ、わ、分かったよ。そうしてくれ」


 だん……、違った。ミネルヴァは少々頑固なところがありそうだな。


 さて、気になるのは加護が有るか無いかだが……。


《種属:神魂器・紅神魂槍

 名前:ミネルヴァ・ニケ・スリアンヴォス

 加護:神域叡智  ランク:A  レベル:1(+自己再生、+主人登録)

 称号:古竜騎士(+乗獣極大補正)

 称号Ⅱ:女神の寵愛者(守護者→守護神)

 称号Ⅲ:冥神の紅神魂槍(+絶対貫通、+絶対切断、+神気)


 信仰魔法:冥神プルート、戦女神アテナ

 魔術適性:火炎、氷結、暴風、大地、特殊、生活

 神魂召喚:【テルピュネ】

 限界スキル:【守護者】 → 【守護神】

 上級スキル:【神槍術】【槍之才】【神槍真価】【飛翔極大補正】【状態異常無効】

 スキル:【剣術】【体術】【医術】【海洋生物特攻】【身体強化】【魔力多重結界】【命中補正】【防御補正】

 神魂能力:【不滅】【カリスマ】【統率】》



 うをぃ、無くなるどころか進化しとるやないか!

 しかも、攻めも護りもバランスが良い。

 【神槍術】と【絶対貫通、切断】で攻撃、【魔力多重障壁】と【防御補正】、それに【守護者】のリミットスキルで護りを担う。スキルも多く、とても優れていると言える。流石勇者と互角に渡り合えるだけの事はあるな。


 因みに、リミットスキルの【守護者】とは、護るものを背にして戦う時に真価を発揮するスキルだ。条件次第で【守護神】へとバージョンアップする。


 そして、俺が与えた力は【神魂創生】だったらしい。いつの間にか、テルピュネがミネルヴァの神魂器になっている。

 本来なら俺に選択権が有るのだが、何故かミネルヴァとテルピュネ双方が望んだ結果そうなったっぽい。

 そのテルピュネのステータス。



《種属:神魂器・古代竜

 名前:テルピュネ

 加護:風除け  ランク:A  レベル:1(+自己再生、+主人登録)

 称号:慎ましき古竜(+叡智)

 称号Ⅱ:覇竜(+威圧・極)

 称号Ⅲ:紅神魂槍の騎獣(+神速飛行・極)


 信仰魔法:冥神プルート、獣母エキドナ

 魔術適性:火炎、暴風、無、特殊、生活

 種族スキル:【咆哮】【息吹】【竜鱗】【逆鱗】【飛翔】

 限界スキル:【軍団指揮・極】

 固有スキル:【七里結界】

 上級スキル:【竜戦術】【状態異常無効】

 スキル:【呼砲】【身体強化】【ブースト】【変化】【浄化】

 神魂能力:【不滅】【破滅】【変則飛行】》



 こんな感じだ。従来の神魂器の様に武具化する訳ではないらしい。

 こちらも優秀だな。二人とも将来が楽しみだ。俺のスキルでレベルが付いたので、この先も飛躍的に成長していくだろう。

 他の先輩神魂器達との顔合わせは後にして、ここは急いでセシャト達の元まで行かせよう。


「うん、どうやら問題なさそうだな。それじゃあ、ミネルヴァとテルピュネは自由行動ってことで。好きに動いて良いよ」

「誠に有難う御座います。この御恩はいずれ必ず!」

「何とお礼申し上げればよいものか……。礼を言いますプルート殿」


 そういや何でテルピュネが俺の神名を知ってんのか聴いてなかったな。まぁ良いか。また後で聴こう。

 それよりも今は逸早く仲間の元へ送り出してやろう。


「いいからいいから。早く助けに行かないと手遅れになりかねないぞ。早よ行きなはれ!」

「はっ!それでは後ほどゆっくりとお礼致します。行きましょうテルピュネ!」

「ええ」


 こうしてミネルヴァとテルピュネは南の空へと飛び立っていったのでした。


『なかなかの神魂器だったな』

『はい、うかうかしていたら追い抜かれてしまいますね、お兄様』

『流石にそれはないだろうが、精進を怠らぬ様に気を付けよう』

『はい!』


 兄妹、仲良くて良きかな。

 さて、これから俺は何しようかな?ミネルヴァが援軍に向かったのなら俺が行く必要もないだろうしな。

 もっかいカメラでも量産して遊ぼうかな。エナスのカメラが軒並みやられたそうだしな……。


 ……よし、牢に戻ろう!



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