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何もしてないのに神になった俺! ……何でだ?  作者: やまと
ヴァンチトーレ帝国の脅威
37/66

撤退

 灼熱谷の戦いに古竜騎士団が参戦したころ、マルスは少しでも早く援軍に向かえる様に、目の前の森を突き抜けて行くべきか迂回するべきを悩んでいた。

 この森の名前はヴェルエムロードの森と言う。エルフ達の住まう森で有名な場所である。

 だが近年、別の理由で話題に上がる事が多かった。


「殿下、ここを通るのですか?」


 マルスの補佐官を務める男が言った。


「格段に近いからな、Sランクの魔物とて大人しいのであろう?」

「で、ですが……、既に日は落ち見通しが悪くなっています。それに、この人数で通れば魔物を刺激してしまいます。最悪戦闘になってもおかしくありません。ここは時間を掛けても迂回するべきです!」


 強狂怖大森林とは比べ小さな森だが、それでも可成りの大きさを持つ森だ。迂回すれば数日のロスとなり得る。

 更に、Sランクの魔物の存在が確認されており、戦闘になれば数万の兵といえど一溜まりもないだろう。

 危険を承知で突っ切るか?それとも時間は掛かるが迂回するべきか?


「だが、このままでは間に合わぬかも知れない」


 マルスは焦っていた。実は兵の中から自身の良くない噂が流れつつあったからだ。

 『皇太子殿下のせいで戦になった!』『マルス王子は帝国と繋がっている!』『王位を剥奪するべきだ!』『民の事を鑑みない王子だ!』といった噂だ。

 事実ではないものも含まれているが、マルスはこういった噂を払拭させなくてはならなかった。

 その為、今のこの兵団は極めて士気が低いと言えた。士気が低いと進軍速度も落ちる。進軍が遅れれば援軍に間に合わないかもしれない。


「お止め下さい。森の住人たるエルフとの交戦を避けるためにも、先行してレンジャーを送る必要もあります。そうなれば、どのみち時間が掛かることとなりましょう。ここは焦らずに迂回しましょう」

「しかしだな……」


 そこで、一人の兵士が走り寄って来た。可成り急いだのか息が上がっている。


「はぁはぁ、で、殿下、たった今入った情報です!」

「なんだ」

「灼熱の谷に、古竜騎士団が援軍として到着しました。彼女達はそのまま戦闘に突入、劣勢だった我が軍は盛り返しを見せています!」


 久しく聞かなかった吉報、マルスは素早く思考を回転させて作戦の変更を組立てる。


「そうか、来てくれたか。ミネルヴァが来たのなら灼熱谷は問題ないだろう。我々は急ぎスクディアと合流する」

「い、いえ、それが……」

「なんだ、歯切れが悪いな?」

「援軍の中にミネルヴァ殿の姿は確認出来なかったとのことです」


 この時ミネルヴァは、王都上空での戦いの直前、予め勇者の襲撃を予測していた彼女は単身王都に残りこれを迎撃するつもりでいた。事実、彼女は勇者を退けることとなる。


「なに?ミネルヴァは来ていない?それでも我が軍は優勢なんだな?」

「はっ、灼熱谷こそ奪われましたが、戦況は優勢!このまま北へと後退すると思われます!」

「ならば良し!我々はスクディアと合流し、そこで敵軍を食い止める。補佐官、この森を迂回するぞ!」

「はっ!」


 スクディアと合流するには、この森をわざわざ突き進む必要はなく迂回した方が早く着く。

 マルスは即座に進路を決め進軍を開始するのだった。




 噂の古竜騎士団は、人数こそ少ないものの灼熱谷を支配していた。


「くそっ、なんなんだよアイツらっ!戦う気が有るのかっ!」

「落ち着いて、お兄ちゃん」


 ボヤくアポロ、それもその筈だ。彼女達は今も飛竜の爪で帝国兵数名を鷲掴みにして、灼熱谷の上空で放り捨てているのだ。帝国兵は成す術無く連れ去られていく。


 地神騎兵団団長ティデスもこれには参ってしまっていた。地上からでは闇に紛れ近付く飛竜を捉えられず、魔術は灼熱谷の結界により起動しない。膨大な人数で攻め込んだ為に谷に避難も出来ないでいた。

 反撃出来るのは、鷲掴みされる直前に物理攻撃のみである。だが、竜騎士達はその隙を埋める様に別の飛竜が常に傍に控え、反撃を防いでいた。


「くぅ、アポロ、ディアナ、移動しろ!今度奴等が降りてきたら特大魔術で吹き飛ばせ!」

「分かってるよ!でも、奴等が邪魔して動けないんだよ!」


 敵は古竜騎士団だけではないのだ。初めから相手取っていた第三、第四兵団たちが魔術師の動きを阻害してくるのだ。


「其奴らは俺達が引き受ける。お前達が結界の外に出るまで護衛を付ける!————おいっ、お前達は二人を結界の外まで護衛しろ!」

「あああぁぁ、くそっ、さっきまで勝ち確定だったじゃないかっ!それをたかだか40そこそこの竜騎士にやられて、どうなってんだ!怪鳥騎士団(アンズー・ナイツ)は何してんだよ!エナスと合流して直ぐに来る筈じゃないか!」

「ああ、それなら既に奴等に壊滅的ダメージを負わされ撤退したと言っていただろ!会議での話はちゃんと聴いておけ!」

「お、お兄ちゃん、確かに言ってたよ!?」


 この戦いを前にして行われた会議で、怪鳥騎士団の話は出ていた。話を聴いていなかったアポロが悪いとティデスは言う。


「ああ、もうぅ、何やってんだよ!そこだ、やれ!違うっ、そうじゃない!」

「お兄ちゃん、落ち着いてよ。皆も頑張ってるよぉ」


 移動しながら仲間の不甲斐なさに文句を垂れるアポロに宥めるディアナ。


「ちぃ、拠点に残して来た2万の仲間を呼び寄せるか?今なら谷を突っ切れば容易に辿り着くだろうしな。だが、拠点の護りが薄くなる。……いや、わざわざ南の先端までは攻めては来れないか?」


 この場に来た地神騎兵団の数は3万である。残りの2万は拠点の護りとして置いてきている。

 そんな事を考えていると、何処からか歓喜の声が聞こえてきた。


魔術騎士団(エンキ・ナイツ)だ!魔術騎士団が来てくれたぞ!」


 エンキ・ナイツの数は10万、いくら何でもその数をよこした訳ではないだろうが、一気に形勢を逆転出来る戦力だ。

 魔術師達は、結界の外から魔術を放ち竜騎士達を牽制している。竜騎士達は華麗に躱してはいるが、流石に地上に攻撃できなくなっていた。


「よし、今だ!アポロ、ディアナ、極大魔術を放て!」

「言われるまでも無いよ!行くよディアナ!」

「うん、お兄ちゃん!」


 そして高まる二人のマナに、周りの友軍すら引いていく。


「「みんな死んじゃえー、究極融合魔術!『メルト・フォール!』」」


 アポロとディアナの二人の魔術を融合させた魔術。空高く遥か上空に次元の穴を開け、そこから黒くドロドロとした黒く悍ましい何かが流れ落ちてくる。触れたもの全てを溶かしていく超超高温の溶岩の様な物だ。

 だが、只の溶岩とは訳が違う。これに触れた者は熱耐性を持っていようとも、魔力障壁ですら問答無用で融解してしまう。


 古竜騎士団は慌てて散り散りに飛び立ち、これを回避。


「ば、馬鹿野郎!仲間に被害が出るような魔術を使ってどうする!今直ぐに止めろ!」


 流れ落ちた何かが、敵味方の区別も無く地上に居た全ての兵士に襲い掛かる。

 地上の者達は堪らず持ち場を離れ退避しだす。が、逃げ遅れた者はその場で悲鳴を上げながらジュクジュクと溶けていった。

 だが、ティデスの怒鳴り声も溶かされた兵士達の悲鳴もアポロの耳には届いていなかった。


「はははははっ!いいぞ、ここからがこの魔術の真骨頂なんだ!行くよディアナ!」

「う、うん」


 兵士達を呑み込み流れ出る黒き滝は止めども無く流れ出てくる。

 二人はその黒き滝に両手を張り出し掌を向ける。そして、徐に両手を持ち上げた。

 両者の腕の動きに合わせる様に溶岩モドキが宙に浮き上がり伸びていく。そして、それは二人の両腕の動きに合わせて自由自在に動き出したのだ。

 何時しか黒き滝の流れは止まっていたが、既に流れ出た物はアポロとディアナの支配下にあるようだった。蛇の様に、龍の様に体を伸ばし、その溶岩の様な物は生き物の様に空へと舞い上がり竜騎士達に襲い掛かった。


「何だよアレは!動かせんのかよ!」

「マ、マァート、危ない!」


 古竜騎士団の皆は上手に躱していたが、それが何時まで持つかは定かではない。このままでは、いずれ被害者が出てもおかしくはない。


「セシャト!何とかならないのか!このままだと、いずれやられるぞ!」

「キオナティ、氷結吐息(アイス・ブレス)を!」


 セシャトの騎竜であるキオナティのブレスが溶岩モドキに直撃する。

 キオナティのブレスを受け凍り付く溶岩モドキだったが、凍っていたのはホンの一瞬の間。

 一瞬だけ動きを止めたソレは直ぐに術者の腕の動きに合わせて動き出した。


 表面だけを凍らせたブレスだが、凍った部分はそのまま消滅し体積を減らしていることに気が付いたセシャトは皆に指示を出す。


「皆、氷結系の魔術で応戦して!効き目は薄いけど、体積を減らしてるから!」

「げ、氷結系の魔術は苦手なんだよな。セシャトとルナに任せるっ、あたしは地上の術者を殺ってやる!」

「ちょっと~、マァートぉ殺るって言ったって近付けないよぉ~」

「何とかする!」


 今にも地上に突撃しそうなマァートに、トモエが声を掛ける。


「でしたら、私もお供します。宜しですかキララさん?」


 トモエの背後に騎乗するキララに声を掛けた。


「う~ん、あのドロドロ、私が何とかしようか?氷結系は得意中の得意だし」

「アレをどうにか出来るのですか?」

「うん、私のリミット(限界)スキル【白魔の白世界】なら簡単だよ」

「わわわ、能力の類は秘密にしといた方がいいよぉ~」


 簡単にスキル名を語るキララにルナなが待ったを掛ける。

 スキルとは自身の力の一端、相手が知れば対策の一つでもされてしまう事だろう。

 この世界には鑑定に属するスキルが存在するが、そう滅多にお目に掛かれない貴重なスキルでもある。特にユニークスキル以上の切り札になり得るものはひた隠しにするのが一般的だ。

 それを何の躊躇も無く言葉に出してしまうキララに、ルナが心配して声を掛けたのだ。

 だが、当の本人は自信満々に返してきた。勿論この間も溶岩モドキを躱し続けながらの会話となる。


「っと、あぶな、……大丈夫だよ。リミットスキルは唯一無二の本人だけのスキル。名前が分かった程度で対策は取れないよ。アレは実際に喰らってみない事には対策のしようがないんだ」

「そ、それなら良いけどぉ……」


 この局面で、リミットスキルを保持する凄さを突っ込む者は居なかった。リミットスキルとはユニークスキルを限界まで高めたもの、並みの戦士が獲得できるものではない。


「よし、出来るつーなら任せたい。良いか?」

「うん、良いよ」

「それじゃぁ、あたしとトモエで術者を攻撃、その隙にキララがあのドロドロを何とかするってことで!他の者達はあたしやキララの援護射撃だ。準備は良いな、行くぞトモエ!」

「ええ、行きましょう!」


 口早に指示を出したマァートがアポロに狙いを定め降下を始め、直ぐに後を追うトモエ。

 近付く二人に溶岩モドキを向かわせるアポロとディアナ。溶岩モドキはまるで生きた蛇の様に体を伸ばし二人に襲い掛かる。決して速い動きではないが、それでも遅いと言える訳でもない。そんな二人に別の騎士達からの援護射撃が行われる。氷結系魔術、原子の動きを鈍らせ標的を凍り付かせる魔術の総称だ。

 溶岩モドキは一時的に凍り動きを止めるが、直ぐに表面が砕けて動き出してしまう。


「ははははっ、無駄だよ無駄!ソレはそう簡単には消せないよー。ざまぁみろ!」


 地上からは甲高い声で笑う術者の姿が伺えた。もうすぐそこまで来ている。

 マァートは無言で突撃するが八方から迫りくる溶岩モドキに邪魔をされる。しかし、その全てが上空からの魔術で阻まれマァート達の直進を止める事は出来なかった。


「くっ、何だよアイツ等は!無駄だって言ってるだろ、早く諦めろ、早くくたばれ、このっ、このっ!」

「お、お兄ちゃん!見て、雲もないのに雪が降り出したよ!そ、それに何だか操作が重くなったような気がする!」

「ほ、本当だ。くそっ、何をしたんだ!」


 二人が操作していた溶岩モドキが動きを鈍らせたのは、勿論キララのスキル【白魔の白世界】が機能し始めたからだ。

 動きの鈍った溶岩モドキは、次第に動きを完全に止めて凍り付き、砕けて消滅した。


「なっ、そんなバカな!」

「お、お兄ちゃん、何だか、寒いよ……」


 二人の、いや、全ての帝国兵の息が染められる。

 それもその筈、帝国兵の感じている体感温度は摂氏-20度だ。これが現段階での温度、急劇に温度は下がり続けている。


「ディアナ、魔術で体温を保つんだ!」


 二人は魔術を使い体温を調節することで白魔から逃れる事に成功した。が、他の兵士達はそうはいかず、皆凍えそうに震え出し動きを止めてしまった。

 対して王国兵は、そこまでの気温変化を感じていなかった。確かに冷えてきたが、体感温度的に氷点下にまで至っていない。そんな王国兵から見て、急に凍えだした帝国兵が異常で、何かの作戦かと疑問に思い動きを止めてしまっている。彼等はキララの存在もスキルのことも知らされていないからだ。


 そして迫りくるマァートとトモエ。

 アポロ達は慌てて魔力障壁を張り初撃を防ぐことに成功する。

 マァート達には見た目が子供なこの二人には、本気で攻撃が出来ず躊躇いが生まれてしまっていた。


「あ、あっぶな!アイツ等、調子に乗りやがって!」

「また来るよ!」


 マァートとトモエが通り過ぎる際に攻撃を加え、再び舞い戻り攻撃を仕掛けてきたのだ。


「ちっ、やり辛いな。まさかあんな魔術を使ったのがこんな子供だったとは」


 実はこの二人、この間、漸く10歳になったばかりの正真正銘の子供なのだ。


「ですが、この場に居る以上覚悟している筈です。あれ程の魔術を使える相手です。手心を加えれば敗れるのは私達かも知れません!」

「ああ、分かってんよ!」


 マァートの操る飛竜アギオスが火炎の吐息(ファイア・ブレス)を放ち、トモエの操る飛龍ピートゥリアが雷砲と呼ばれるブレスを放ちます。

 その二種のブレスをいとも容易く障壁で防ぐ子供二人。竜達も子供が相手で加減したようだった。


「ああもおぉ、鬱陶しいなぁ!やるよディアナ!『バースト・フレア!』」

「うん、お兄ちゃん!『バースト・フレア!』」


 二人の放つ爆裂魔術。連続する爆発を起こすこの魔術は、勇者マーズが古竜騎士ミネルヴァに使ったものと同じものだ。


「をををぉ、なんちゅう魔力してんだ!障壁が保つか!」

「ええ、凄まじい威力と規模です。これがまだ子供だとは末恐ろしく思います」

「効果時間も長いね。ちょっと驚きだよ」


 二人は何とか魔力障壁を作り出し兄妹の魔術から身を護っていた。キララは出しゃばらずにトモエの背に隠れる様に大人しくしていた。

 そこで漸くマァート達の戦闘に加勢に走る王国兵達。帝国兵は動きが緩慢で切り抜けるのは簡単だった。

 その中にヘルロスの姿があった。

 一般兵であっても今のティデス達イナンナ・ナイツを抑え込むことは可能であり、長のヘルロスが場を離れても問題は無かったようだ。


「マァーズ殿、トモエ殿、撤退だ!今なら容易に撤退出来る。他の竜騎士達に知らせるんだ!」


 近付くヘルロスの言葉を聴き二人は上昇を始めた。

 そもそもこの作戦は撤退を前提としたものだ。ここで撤退しても問題は無い。


「あっ、逃げる気か!この卑怯者共が!」

「お兄ちゃん、後ろ後ろ!歩兵がきたよ!」


 兄妹は振り向きざまに『ファイアボール』を放ち牽制するが、


「ああ、アイツ等まで逃げるのかよっ!どいつもこいつも意気地なしがっ!」


 魔術が放たれると同時に踵を返す王国兵。それを見て地団太を踏むアポロ。


「どうするお兄ちゃん、追う?」

「うん、エンキ・ナイツを連れて追おう!」


 こうして王国軍はスクディアの布陣する場所まで撤退を開始した。

 それを追う帝国軍に、追って来てもらわねば困る王国軍。その為にキララはスキルの使用をある程度の距離を稼いでから止めている。


 全ての兵が鎧を着こんでいる王国兵に対し、帝国のエンキ・ナイツは軽装で足が速い。しかし、魔術師の宿命か体力の乏しい者が多く距離は保たれていた。

 少数ではあるが、凄まじい速度で追いついて来る魔術師もいたが、それらは皆古竜騎士団による長距離魔術により上空から牽制された。

 問題はイナンナ・ナイツだ。彼等の足は速く、気を抜けば直ぐにでも追いつかれるだろう。それを阻止する為に何人かの竜騎士達が付きっ切りで相手をする羽目になっていた。


 付かず離れずの距離を維持しながらの撤退は可成りの難度だったが、撤退する王国軍の視界の端にスクディアの指揮する兵団が視えて来た。東西に、鳥が翼を長く伸ばした様な陣形、鶴翼の陣を敷いているようだ。


「もうすぐそこです。皆、気を緩めないよう気を引き締めなさい!」


 ヘルロスの檄が飛ぶ。

 長距離の疾走に誰一人リタイアする者が居なかったのは奇跡に等しい。

 先の戦いで数を極端に減らしていたこの兵団にとって一人として無駄に失う訳にはいかなかった。

 既にその数は4万にまで減っていた。


 そして、鶴翼の陣の隙間を縫って通り抜ける。

 振り返れば、頼もしい仲間たちの背中が後は任せろと言っているようだった。


 それは、光を受け、眩く輝き出した朝のことだった。




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