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友達って必要なの? Friend is Need?  作者: かっちゃん
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第3話 陽炎さんと出会い

Hello!

ようやく期末試験が終わりました。試験はまあまあよくできたと思います。落ち着いてきて好きなことをしています。趣味として絵を描いています。ゆっくりと考えて第3話をできあげました。第3話の内容は『陽炎さんと出会い』です。

 勉強が忙しくて無我夢中に過ごすとあっという間に6月になっていた。さすがね。高校の生活は生涯の中で最も忙しい時期だね。6月と言えば梅雨時期だ。ほとんど毎日雨が降り続けている。

 『今日も雨かいか。あーもーいやだ。じめじめと濡れているせいでアニメのキャラを上手く描けない。もし生まれ変わるなら神。神になって雨を降らせないようにするわ。世界中の人々を支配するぜクックック…』

突然に笑い始めた。影希さんの頭のネジでも取れたかな?梅雨にやられたか?中二病になりそう。

 次の授業は音楽なので音楽の教科書とリコーダーなど準備をして音楽室に向かおうとしている。

 ちらりと横目に見ると時計の針が48分に留めている。次の授業が始まるのは50分。

『やべぇ走っていくか、いやだめだ廊下を走ると先生に注意されるから。早歩きで歩こうか。』

高速で華麗に歩いてる。競歩大会に参加すると優勝できるくらい速さだった。

 影希さんは角に曲がろうとしたら…角の向こうの生徒にぶつかった。向こうの生徒にぶつかって勢いよく反動を受けた影希さんは後ろに倒れ、廊下の上にお尻をつけた。持っていた教科書とリコーダーを落とした。向こうの生徒は赤毛の陽炎さんだ。陽炎さんは生まれつきで髪の毛は赤、喧嘩が強くて地域で有名らしい。

『ひえぇぇすすすみみみままままあせせんんん!!』

影希さんは恐怖で肝を冷やして喉に言葉が詰まりながら高速でぺこりと謝った。謝った後、さっさと落とした教科書とリコーダーを拾って音楽室のほうに向かった。陽炎さんは蚊でも刺されたようにお腹をぽりぽりと掻いている。ん?と陽炎さんが廊下の上に紙が落ちているのを気づいた。落ちた紙を拾って、裏を見てみると可愛らしいなアニメのキャラを描いている。

『おおお!上手えな。さっきぶつかられた生徒って一体誰だろうかな?』

驚愕と大きな声を出していた。

 この頃、影希さんは音楽室で授業を受けてる。しかし、ぼーっと窓の方に窓を眺めている。

『はあー今日はついてないな。やばいな人にぶつかってしまった…。次にあったらおそらく命がないだろう。』

想像するだけでゾッと鳥肌が立ってた。

 キーコーカーンコーンと終了チャイムが鳴った。ガラリと教室のドアを開けると満員電車から降りていくような光景で次々と生徒が出ていく。混んでいる中に影希さんも自分の教室に戻ろうとした。そう思ったら…頭が何かにぶつかっていた。影希さんは下に向いたまま歩いていたので壁でもぶつかったかなと思って、見上げてみるとなんと目の前に陽炎さんが立っていた。

『おい、裏校舎に来い!今からだ。』

みんなが聞こえるくらい声で影希さんに言った。

『ひゃいぃ…』

足がブルブルと笑いながら答えていた。影希さんはやっぱり裏校舎でボコボコと殴られるだろう。あーあ俺って本当についてないな。前に向いて歩けば良かったと後悔しながら呟いている。

 陽炎さんの背中について裏校舎まで行った。裏校舎に向かう途中に他の連中がひそひそと話している。くそっと影希さんは自分の非を認めない!思うと…

『ああ?何を見てんの?てめえも殴られたいの?』

と陽炎さんがライオンのように威嚇して教室まで響くくらい大きな声で叫んだ。

『いいえ!なんでもないです!』

他の連中が背筋をピンと真っ直ぐに立って謝っていた。

 怖え…やっぱり死ぬだろうかな。親になんて言えばいいだろうかな。親、ほんとうにごめんなさい。と口を噛みしめながら歩いていた。

 裏校舎に到着した。陽炎さんがくるりと影希さんのところに振り向いて

『なんでここに来てるかわかってるの?』

『・・・』

影希さんはあまり恐怖で声を出すことができなかった。

『まあいいさ。なんでここに来てるかのは君が描いた絵を拾ったよ。』

陽炎さんが拾った紙を持ちながら言った。

『え!?なんで僕が描いた絵を持ってる?もしかしたらぶつかった時に落としたかな。』

陽炎さんが持ってる紙の方に指を指しながら影希さんが言った。心の中であああまた過去と同じことを繰り返すかと冷や汗をかきながら頭を抱えていた。

『いやあ〜この絵を見てうまいなと思った。』

影希さんが描いた絵を見て顎を撫で出ながら優しい口調で陽炎さんが言った。

『ん?うまい?』

頭を抱えている手を離して、影希さんが恐れ恐れながら聞いた。

『そうだよ!めちゃうまいぞ。まるでプロのようだ!』

キラキラと目を輝かせながら影希さんに褒めていた。

『え?気持ち悪いと思わないの?』

過去に経験したことがあるので全く信用できなかった影希さんがぽろっと口を出していた。

『え?なんで?気持ち悪いと思ってないよ。』

?と顔を傾けながら陽炎さんが答えていた。

『そう?でもありがとうね…』

照れながら影希さんが褒められた陽炎さんに感謝した。

『じゃあ友達になろ!』

ぱあぁと顔を輝かせながら陽炎さんが手を差し出した。

『えーと…ごめんなさい。』

影希さんはまだ過去に根付いているので無意識に拒否をして、ここからはめられた罠から逃げた野生動物のように逃げていった。

『ちょっとちょっとどこにいくの?』

陽炎さんが手を差し伸ばしながら大きな声で影希さんを呼び止めようとした。

 しかし影希さんは後ろを振り向かずにそのまま逃げていった。そんなに信じないよ。過去も同じこと起きていた。さっき陽炎さんが俺の絵を褒めたけど、きっと嘘だと思う。俺を騙して友達ごっこするじゃないか。久しぶりに友達になろと言われたのは嬉しいけれどやっぱり許さない。許さない。


オタクであるとバレてしまった影希さんに喧嘩の強い陽炎さんが珍しく褒めていました。陽炎さんは怖いイメージがあるけど、少しだけ印象が異なりますね笑

友達になろと言ったけど、影希さんは拒否して逃げてしまいました。この後の展開はどうなるか気になりますね。続きを書くので楽しみにしてください。

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