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懐古する部室  作者: M33
19/74

しーも・・・

「なあフユミ」


珍しくナツミちゃんが私にダイレクトで話しかけてきました。学園長もいるのですが。珍しいことです。


「フユミの家ってなんか飼っているか?」


家は父親が猫アレルギーなこともあり動物は飼っていません。


「ちょっと押し入れ整理していたら出てきたんだけど」

「いつも思うけどナツミさん家の押し入れどうなっているのぉ?」

「なんだろう・・・要らないものその時使わないものはとりあえず入れとけって爺ちゃんや婆ちゃんの代から伝わっていてな。ある意味タイムカプセルみたいなもんになってんな」

「これから先もいろんなモノが出てきそうねぇ」

「その方が面白いしいいじゃねえか。片付けは大変だけどな。で、出てきたのがコレだ」

「・・・これって大丈夫なの?いつの?」

「当時の、じゃね?こんなパッケージ今売ってるのかどうかも知らん。未開封だからワンチャンいけるかもしれねぇ」

「自分の家で試したらいいのにぃ」

「いやここはあえてフユミだ。キャラグッズ集めが趣味のフユミだしうまくいけば気に入ってくれるかもしれねぇ」

「・・・そう言われればそうかも」


なんでも昔はやった生物らしいです。手間はかからず場所もそんなにとらず毛なども飛ばないという事で頂いてしまいました。パッケージがそそるというのも受け取った理由です。

両親に説明すると『ああ、そんなのもあったなぁ』って感じのリアクションを頂きました。OKを貰い説明書を興味津々に読み込み実行したところ、時を超えて見事孵化しました。2~3ヵ月上手くいけば生きると言われていましたが、運よく交尾を繰り返し子孫も生まれ増えています。

玄関にちいさなフラスコのような水槽が置かれ我が家は現在、可愛いシーモンキーたちが出迎えてくれるようになりました。

【シーモンキー】

小型の甲殻類「アルテミア」を愛玩用・観賞用に改良した品種の商品名。

昭和40年代のブームの後もたびたび発売されている。

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