すまー・・・
「話はかわるんだけど」
「別に今のままの話を続けてもいいぜ。たまにはこんな話も一興さ。フユミも珍しく興味津々だし」
私が耳を傾けていることはちゃんとバレていました。むっつりだと思われたかなとも思いますが仕方ありません。私もお年頃。そういう話に興味はあるのです。
「あらあらぁ、でも、ま、キリがないのでこの辺にしておくわぁ」
「そう?」
「旦那とのそういったコトは数十年分あるの。数日あってもたりないわよぅ」
「今も現役なのかよ!?ハルちゃんも旦那も」
「ええ。まだ赤マムシ程度でビンビンよぅ」
「学園長が魅力的過ぎなのか、旦那が絶倫なんだかわからんなぁ」
「あらやだ。照れるじゃない」
「ま、そういうことならいいや。で話がかわる話って?」
「あ、そうそう。そこって古い温泉街って感じで風情が残っているような場所なのよぅ」
「って言うと、浴衣で町繰り出したり、射的屋が現役だったり?」
「そうそう!さすがナツミさん。よくわかっているわぁ」
「いいなぁ・・・アタイも行ってみたい」
「その中にスマートボールを置いている店があってねぇ。ついつい熱中しちゃったわぁ」
「マジか!?いいなぁ・・・アタイもやってみたい」
「ちょっとこの辺じゃ出来ないからねぇ。景品もレトロよぅ」
そう言って学園長が出したのは・・・なんでしょうか、コレは?
「ウルトラ怪獣のソフビか。指人形タイプの」
「そうなのよぅ。いるぅ?」
「アタイはいらないかなぁ」
フユミはどうだと聞かれたのでいると答えてしまいました。所有権が私に移ります。帰ってからなんの・どんなキャラなのか調べておきましょう。
【スマートボール】
ピンボールとパチンコの子供みたいな遊具。
ゲーム結果によって賞品がもらえる。