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第77話 ドS王女様は召使いを召喚する

新キャラ?

-王女クリステラ視点-


嬉しいですわ!

こんなにうまくいくなんて!


「念のため『鑑定さん』に聞いておきません?」

「そうですわね」

「『上級鑑定』!この発泡スチロールって、こんなことしたけど大丈夫?」

「私も聞きますわ!『上級鑑定』!」


『発泡スチロールの切れ端』

おいおい。

そんな聞き方はもう鑑定じゃないぞ。

まあいい。

追加で魔晶石5万個な。


「それはさすがにありませんの!」

「やっぱり本来はあまりよくないってことなんだな」


(鑑定の続き)

魔晶石を消費しないと情報が来ないから何とも言えないが、5万個だからすごく特別な情報ってことだ。

前にも言ったが、特殊な魔法は本当に注意して使えよな。


「鑑定さん優しいですね」

「そうですわね」

「そういえば、この前寝てましたけど、鑑定さんって人間ですの?」


(鑑定の続き)

体とかないだろ?

今だって、心の中の『文字』で会話してるからな。


「クリス様。そういえば俺の世界の小説とかアニメで、こういう『助言をしてくれる何か』が、人間の体を持つって話があるんです」

「そうですの?」

「もしかして『鑑定さん』もそうなれますの?」


(鑑定の続き)

待てっ!何を考えてる?!

やめろよ!

絶対にやめろよ!


「ふふふふ。面白そうですわ。『日用品召喚』!いつも色々教えてくれる『鑑定さん』な人!」


しーん


「日用品で人は出せないと思いますよ…あっ、俺がそうか」


(鑑定の続き)

あぶなっ。

もうやめろよ。


「クリス様、今度は俺がやります。心当たりがあるので」

「頼みますわ」

「魔晶石を10個持ってと」


(鑑定の続き)

ま、まさか?!


「『超越人物召喚』!いつも色々教えてくれる大好きな『鑑定さん』!」



「『人物召喚』とか初めて聞きましたわ」

「ディアナ様に赤ちゃんの作り方の話をしたときに、超越召喚なら自分たちの子供じゃない赤ちゃんを召喚できるかもしれないって言われたんです」

「でも出ませんわね」

「いえ、魔晶石は消えてます」


「おい」


「ケイト、何かしら?」

「俺じゃないですよ」

「あたしよ!」


「「あたし?!」」


見ると、畳の上に小さな人が立っていますわ。


背中に天使のような翼の生えた、銀髪の少女ですの。


「まったく、なんてことをするんだ。『鑑定』を物体化、しかも生物にするとかありえんぞ」

「これが『鑑定さん』ですの?!」

「小さい、しかも女の子だ」

「大きさは多分魔晶石が10個だからだ。あと、ケイトはあたしの姿を勝手に想像しただろ?」

「あっ…おそらく俺の知ってるアニメのお助けキャラに似たんだ」

「まったく、これからどうすればいいんだ」


翼をパタパタさせて宙に浮かぶ『鑑定さん』。

可愛らしいですわ!


「よし、もう『送還』しろ。たぶんそれで元に戻る」

「嫌ですわ。これから一緒に暮らしたいですの」

「あたしは嫌だ。鑑定本来の仕事をさせてくれ」

「それはお願いしますの!」

「だからこの状態は嫌だって言ってるだろ!」

「そうですわね。服を出しますわ」

「服?」


さっきから全裸ですもの。


「なあああっ?!早く送還してくれ!」

「『日用品召喚』!『鑑定さん』が着れる服一式!小さいから下着まで全部出ますね!」

「じゃあ、わたくしが着るのを手伝いますわ!」

「着替えくらいできるから!だいたいなんで女の子になるんだ!あたしに性別なんかないんだからな!」


そうなんですの?


「俺の知識の影響かな?」

「翼も生えて飛べるから、小さくても動き回れていいですわね!」

「名前を付けましょうか」

「『鑑定さん』だからカンテイ…キャンティですわ!」



-『鑑定さん』キャンティ視点-


どうしてこんな目に遭うんだ。


あたしは『システム』の一部のはずなんだが、最近会話できるようになるし、ついには人物になって実体化するし。


だいたい、女性になった理由ってものケイトが『大好きな鑑定さん』なんて言うからだぞ。

…あたしは別に仕事でやってただけで優しくもなんでもないし、好かれるような覚えは無いんだからな。


ああっ!

何だか考えがツンデレの女性っぽくなってる!


送還されそうにないし、もうあきらめて今後の事を考えるか。


しかし、システムは困らないのか?

いや、あたし以外の鑑定システムは無数にあるから大丈夫か。


「キャンティ、あなたも異次元箱に入ったり、ゴミ箱に捨てられたりしますの?それならそうならないようにしたいですわ」

「一応、あたしは『人物』だからそういうものには入らないぞ」

「それなら一安心ですわ。それじゃあ、ケイトの『ロック』を先にしましょう。


ケイトを捨てないようにするための措置か。

よくあんな方法考えつくものだよ。


「『特級特性召喚』!俺を異次元箱やゴミ箱に入れなくして!」

「どうかしら?」


仕方ないなあ。


「おい、魔晶石を渡しな。それで調べてやる」

「そうですの?お願いしますわ」


口で言うのかと思ったが、空中に文字を浮かべられるのか。

これって、禁呪のステータスウィンドみたいだな。


『ケイトの鑑定結果』

詳細 異世界で『最高』と言われた椅子。人間を素材にしてできている。魔法の成功率を上げる効果がある。異次元箱やゴミ箱に入れられない。●☆


「できてますわ!」

「良かった!」

「良かったじゃないか。ところで、あたしはこれからどうすればいいんだ?」

「まずはみんなに紹介しますの。それで、これからはわたくしたちの家族ですわ!」


家族?


「あたしが家族って…」


いきなりそんなこと言われてもな。

なんだよ、この気分…悪くないけど。


「家族は嫌ですの?それなら召使いとか?ここではペットは禁止ですのよ」


ペットはやめてくれ!

家族はいいけど、何か違う気がする。


「召使いにしてくれ。クリス様って普段から呼んでいただろ?」

「そういえばそうでしたわ。これからよろしくですわ、キャンティ」

「ああ」


こうして『鑑定システム』っであったあたしは、なぜか召使いとなってクリス様にお仕えすることになった。





-女王ディアナ視点-


クリスに全員が呼ばれましたわ。

お風呂の時間ですけど、急に全員集まるってなんですの?


また何か問題が発生したのかしら?


「2つ報告がありますの。まず、この前みたいにケイトが捨てられたり誘拐されることが無いように、『ロック』をかける方法を見つけましたわ!」




そんな方法がありますのね!


それなら異次元箱には入るけどゴミ箱に入らないとすれば、うっかり捨てる心配もなくなりますわ!


さっそくマリナとカリナにも魔法をかけてますわね。


これでケイトがどこにも行かなくなりましたの。

嬉しいですわ!



「もう一つは、わたくしの領地に召使いが増えましたの」

「召使い?!クリス、また召喚したの?!半畳では狭すぎません?」

「エメル姉さまの言うとおりよ。いったいどんな人を呼んだのよ?」

「この人ですわ」


ぱたぱた


「「「「「かわいいっ!!」」」」」


なんですの?!

これがうわさに聞く妖精なのかしら?


舞闘会用の駒よりはずっと大きいですけど、手のひらサイズですわ。


愛らしい顔をしてますし、ああ、なんて可愛いのかしら。


「キャンティですの。鑑定の仕事や助言をしてもらいますの」

「キャンティ?もしかして、それって『鑑定さん』?です?」

「カリナは鋭いですわね。そうですの。いつも会話している鑑定さんが寝たりしてますから、もしかして人にできるかなって思いましたの」


思っても実際にやるとは違いますわよ。


さすがわたくしの娘。

すごいですわ!


「キャンティだ。その、よろしく…わあっ!そんなにいじくりまわすなっ!」

「羽が綺麗ね!」


なでなで


「ちょっとだけだからな!」


ちょっと乱暴な口調ですけどいい子みたいですわ。


もう、クリスやケイトたちは何でもありですのね。


「もちろん、私たちにも召使い呼んでもらえるのよね?」

「エメル姉さま、意識を持った『鑑定さん』みたいな方を見かけたらケイトに頼んで召喚できますわ」

「それは難しいわね。仕方ないわ。でも、たまに貸してね」

「ふふっ、高いですわよ」


わたくしも『鑑定さん』、じゃなくてキャンティとお話とかしたいですわ。


「キャンティもお風呂も入るの?それならマリナと一緒に入る?」

「カリナも入りたいです。ううん、一緒に食事でもいいです」


大人気ですわね。


「じゃあ、先に入りますわ」

「私も行くわ」

「私も」


あら、ちょっと多すぎますわ。


止める間もなく全員行ってしまいましたわね。


「ケイト、ルビィアのお風呂を手伝ってほしいですわ」

「はい」


ケイトと二人っきりのお風呂ですわ!

すごくワクワクしますの!



-主人公ケイト視点-


普通に「はい」って言っちゃうんだよな。

慣れたというか、あきらめたというか…正直一緒に入りたいと思ったし。


ディアナ様とは夫婦みたいなものだからいいよね!

それにルビィアは俺たちの子だからね!


言い訳してるけど、単にディアナ様と一緒に入りたいだけです。

反省。





湯船の中でディアナ様がルビィアを抱いて。

俺がその後ろにいるような状態。


うん、これから色々見えなくていいな。

残念?うん、まあ。


「ルビィア、早く大きくならないかしら?」

「まだ生まれたばかりですよ」

「そうですけど、楽しみでなりませんの」

「そうですね」


んーんー


ん?なんの音?声?


ルビィアか。

何を言ってるのかな?


ひょいと肩越しにのぞき込む。


ちゅーちゅー


「ぶっ?!」


授乳中?!お風呂で?!


「おなかがすいているのか、急に飲み始めましたのよ」

「そ、そうですか」

「ふふっ、もう、いつまで照れているのかしら?そうだわ。部屋では『ケイトに見せるな』なんて娘たちに止められますけど、今は二人きりですわね」


ちょっと?!


くるっ


「ほら、こんなに可愛い表情で飲んでいますのよ!ケイト、だめじゃないの。目を閉じたら可愛い娘が見られませんわ」


娘と一緒に色々見えるからですっ!


「ねえケイト。どうしても見ないなら、実力行使ですわ」

「え?」

「ルビィアの飲んでない片方・・が余っていますのよ。これを」

「わかりましたっ!」


ううう。

すごく綺麗だな、ディアナ様。


でも、うん、色々つらい。

この世界ではアレが反応しないのは助かるけど、その、精神的につらい。

もう、抱きしめたくてしょうがないのに。



-王女クリステラ視点-


キャンティを泡泡にしたりして楽しかったですわ!

そのまま飛ぶんですもの。


あら?お母様、何かすごくいい笑顔ですわね。

ケイトが少し疲れた感じですわね。


お母様ったら、ケイトに何かしましたわね。


まあいいですわ。


「ケイト、戻りますわ」

「はい」


夕食ですわ。


キャンティは食事もできますわよね?


「今夜は何がいいですか?」

「キャンティが食べることも考えて出してほしいですわ」

「あたしは別に(ぐー)。え?」


ほら、おなかがすいてますわよ。





「夕ご飯は『ピザ』にしてみました」


これがピザ!

たくさんのチーズと色々な具材が乗って、すごくおいしそうですの!


キャンティ用に小さく切ったのも作ってますのね。


「物を食べるって初めてなんだが…(ぱく)うまっ!」

「本当、おいしいですわ!」


最近夕ご飯はテーブルで食べることが増えましたけど、前みたいに食べさせてもらおうかしら?


「ねえ、ケイト」

「はい」

「あーん」

「え?はい、どうぞ」


わたくしのお口に入れてくれましたわ。


ああ、幸せですの。

ケイトがどこかに連れ去られる心配もなくなりましたし、これから存分にケイトに甘えますわ。


うずうず。


でも、何だかケイトにちょっとお仕置きいじわるをしたい気分になりましたの。


「ケイト、この前の唐揚げの時に辛い調味料がありましたわね」

「あれは七味ですね。マヨに混ぜてあるからそんなに辛くなかったと思います」

「このピザにも掛けるとおいしいと思いますわ」

「七味じゃないけど、ピザに使う調味料を出しましょうか?」

「お願いするわ」

「『夕食召喚』!タバスコ!うわっ、大きい!」


結構大きな入れ物ですわね。

中には真っ赤な液体が入っていますわ。


「これは唐辛子を液体にしたようなものです。ちょっとだけかけて食べるといいアクセントになります。キャンティはやめたほうがいいよ」

「見ただけでどんな辛さかわかるからな。遠慮する」

「さすが『鑑定さん』ですわ。ケイト、わたくしの分をかけなさい」

「はい」


ちゃっちゃ


「どうぞ」


ぱく


あっ!ぴりっとしておいしいですわ!

少し酸味もありますのね!

これは病みつきになりそうですわ!


「ケイトの分もかけてあげますわ」


ちゃっちゃっちゃっちゃっちゃ

ちゃっちゃっちゃっちゃっちゃ

ちゃっちゃっちゃっちゃっちゃ


「食べさせてあげますわよ」

「あ、ありがとうございます」


ふふっ、すごく困った表情になってますわ。



-主人公ケイト視点-


どれだけかけるの?!


ああ、でも食べさせてくれる時のクリス様のいたずらっ子みたいな表情がものすごく魅力的なのは何でだよっ!


つつしんでいただきます。

えーい一口で!


ぱくっ!


い、意外と大丈夫だ。


でも、クリス様がすごく期待を込めた目で見ている。


「かっ、辛いっ!ひー!水をっ!」


俺は異次元箱にしまってあった飲料用の水をコップと一緒に出して飲む。


「あらケイトごめんなさい。かけすぎたみたいですわ」

「いえ、大丈夫ですから」

「ふふふふ。ねえ、ケイト」


え?どうしてそんな笑みを?


「なんでしょうか?」

「わたくし、もうケイトの事はすごくわかりますのよ。だから、今のも本当は全然辛くなかったのですわね?」

「そ、そんなことありませんから!」

「どちらでもいいですわ。優しい下僕いすにご褒美をあげますの。『夕食召喚』!ピザに掛けるものすごく辛い調味料を!」

「それは駄目ですっ!」


出ましたわ!


何だか怖そうなマークがついていますわね。


「ああああああ。それは『デストロイソース』です。これは本気で死ぬ辛さなので、やめましょう」

「そうですの?一振りだけ、食べてみますわ」


ふりっ


「だめです!」

「でも、捨てるのは…」

「じゃあ、俺が食べます!」


ふふっ。優しいケイトならそうしますわよね。

たかが辛い調味料ですもの、そこまでひどいことにはなりませんわよね?


「クリス様、駄目だ!やめさせろ!」

「え?キャンティ?」

「はう、あう…はああああああああああっ!」

「え?ケイト?!ケイト!」


ケイトが白目をむいてピクピクしていますわ。


そんなに辛いんですの?!


「クリス様、それはたぶんタバスコの1万倍辛いぞ」

「ええっ?!」


それは死にますわ!


「ケイト!水ですの!ああ、飲むこともしてくれませんわ!どうしましょう!」

「気絶しただけだし、しばらく話もできないくらいだろうけど、朝には治るぞ」


さすが『鑑定さん』ですわ。


「今度から知らないものは気を付けますの。ああ、ケイト、ごめんなさい」


唇が真っ赤になって腫れていますわ。


そうですわ!

昔お母様が、ちょっとしたケガなら舐めて治してくれましたの!


唇をなめてもキスじゃないからいいですわよね?


ぺろぺろ


「おいおい。まあ、いいけどな。ケイトはそれで楽になるかもしれないし」

「やっぱりそうですのね」


ぺろぺろ


早く元気になって!


あら?

舌も出てますわね。


ぺろぺろ


これで少しは辛いのがまぎれるかしら?



-主人公ケイト視点-


しぬ、しぬう。


はあはあはあ。


(ぺろ)


え?


何?


(ぺろぺろ)


唇を舐められてる?


あっ、舌まで?!


サフィかな?

いや、サフィは今居ない…えっ?!


眼を開けるとクリス様が目をつぶって、俺の唇とか舌を舐めてる。


まさか辛いのを紛らわせようとしてくれてる?

なんてお優しいんだ。


でも、これって、キスと変わらないような…。


いや、唇同士じゃないからキスじゃないよ。


舌同士…うん、これは治療行為だから!


でも、舌はひっこめよう。


…もうちょっとくらいならいいかな?


ぺろ


あうっ!


だめだ。これは駄目になる奴だ。


舌をひっこめないと!


「あら?ケイト、起きましたの?」


ああっ?!気づかれた?!


「良かったですわ!気が付きましたのね!」


ぎゅっ


え?抱きしめられてる?



-王女クリステラ視点-


良かったですの!

唇とか舌を舐めたから良くなりましたのね!


「ケイト、許してほしいですわ」

「いつもの通りで…」


声を出しづらそうですわね


「そうですわ。謝るのは一度だけにしますわ。でも、ケイトを失いたくないとか言いながら、ケイトを壊してしまう所でしたの。これからはもっとよく考えてやりますわ」

「はひ」

「ケイト、まだ口が辛いのか?」

「キャンティ?…うん」

「それなら、ミルクがおすすめだぞ。水はかえって辛さが広がるからな」


ミルクですわね!

コップを出して召喚しますわ。


「『飲物召喚』!ケイトが一番好きなミルク!あうっ!」


こ、この胸の感覚はっ?!




「クリス様、ありがとうございます。久しぶりに飲みましたけど、これっておいしいですよね」


それ、わたくしの…ですのよ。


でも、ケイトにとってはエメル姉さまやサフィ姉さまのものよりもおいしいのかしら?


何だか嬉しいですわね。


お母様のと比べたらどうなのかしら?


「(小声で)『飲物召喚』お母様のミルク」


比べてもらいますわ。


「ケイト、おかわりですわ」

「ありがとうございます」


ごくごくごく


「ケイト、さっきのとどっちがおいしいかしら?」

「こちらのほうがコクがありますね。でも、俺はさっきくらいのほうが好きですね。口も楽になった気がします」


まあ!

わたくしが一番ですのね!


だからと言ってこれはご褒美にはあげられませんわ。

いえ、直接でなければいいのですわ。

そもそも何かケイトは気づいていないようですもの。


ルビィアの飲み残しが異次元箱に貯まっていますから、時々ケイトにあげようかしら?


何だか自分のモノをこっそり飲ませるのってドキドキしますわね。


「お前ら、いつもこんなことしてるのか。仲のいいことだな」


あっ、キャンティにはこれが何かバレでいますわね。


「(小声で)黙っていてほしいですわ」

「(小声で)あたしのご主人様なんだから、命令でいいんだよ。大丈夫、これからこういうことは一切黙っているからな」


いい召使いですわ!

あれそういえば?


「ところでキャンティ、さっきから魔晶石なしでも鑑定してません?」

「ああ。多分食事とかのエネルギーでも、それなりの鑑定はできるみたいだな」

「そうですの!助かりますわ!」


魔晶石使うよりは安上がりですし、危険なこともさっきみたいに止めてもらえますの。


キャンティが来てよかったですわ!

お読みいただきありがとうございます。

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次回も明日、1月30日18時更新です。

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