表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

68/147

第68話 ドM王女様の身体測定

ブックマークありがとうございます!


更新日時修正しました。


-主人公ケイト視点-


身体測定が終わるまでの間に何していようかな?


ぴろん


カリナ『おにい、ヒマ?』

ケイト『うん』

カリナ『ちょっと遊ばないです?』

ケイト『遊び?』

カリナ『うん、来てほしいです』


サフィ姉さまの部屋に移動すると、二人とも体操着だった。


サフィ姉さまはブルマで、カリナは短パンだ。

カリナは向こうの世界から持ってきたものかな?


「それで何をして遊ぶの?」

「当てっこ」

「何の?」

「今から測定するサフィの身長を当てるです」


それは面白そうだな。


サフィ姉さまはカリナより低いし、クリス様よりさらに低いんだよな。


えっと、135センチくらい?


「カリナは135センチと思うです」

「あっ、先に言われた!じゃあ136センチで。それでどうやって測るの?」

「二人一組っていうのは、こういう意味よ」


サフィ姉さまは何かストップウォッチのような小さな機器を見せてくれる。


でも、ぷよぷよしていて柔らかそうだ。


「もしかして『内蔵品』ですか?」

「そうよ。『内蔵品身体測定器』よ。これを飲んでおけば、いつでも他人の身体を測れるの」


2つあるから、サフィ姉さまとカリナと二人で飲むんだな。


「はい、こっちはおにいの分」

「え?」

「私は新しいのに替えるときしか飲まないのよ」


ちょっと待って。


俺が飲むって、まさか俺に測定させる気?


あっ、先の展開が読めた。


俺にスリーサイズとか測らせて、恥ずかしがらせようって魂胆だな。


ここは開き直って逆に恥ずかしい目にあわせようか、それとも断ろうかどっちにしようかな?


「飲まない気です?おにいはクリス様のスリーサイズを知りたくないです?」


うっ


それは知りたいかも。


セーターを編む参考としてだからねっ!


「クリス様のセーターを編むなら、これで丈とか色んな部分が測れるです」


エスパー?!


「あきらめて飲むです。クリス様のためです」


くっ、うまいこと言うなあ。


でも、ここは乗ってやるか。

よーし、それならカリナの身体測定して、恥ずかしがらせてやろう。



-王女サファイラ視点-


ケイトに身体測定してもらえる。


どきどきするなあ。


「じゃあ、私の頭の上に手を置いてね」

「それだけでいいの?」

「うん、お願い」

「…136センチ3ミリです」

「おにいのほうが近かったです!じゃあカリナは何センチに見える?サフィも考えるです」

「なあ、もうカリナってサフィ姉さまを呼び捨てにしているの隠さなくなったのか?」


そういえばそうね。

でも、バレているなら別にいいのよ。

いっそケイト…お兄さんにも少しお仕置きしてもらったり…うふふふふ。


「おにいにはこの前気づかれたみたいだからです。でも、みんなには内緒です」

「わかったよ。えーっと、154センチ?もっとあるかな?」

「カリナ様は158センチだと思います」


ケイトがカリナ様の頭の上に手を置いたわ。


「えっ?160ぴったり?」

「おにいの予想は全然違うです。カリナは2年ですごく成長したですよ。じゃあ次は体重です」

「体重は内緒にしたいだろ?」

「おにいに隠し事なんてしないです」


私も体重を教えるなんて恥ずかしいけど…もしかすると『サフィって思ったより軽いね』とか言われるかも。


言われたいな。


「ボクもケイトお兄さんに測ってほしいな」



-主人公ケイト視点-


ああもう!


サフィ姉さまの『ボク』って言い方と上目遣いは反則だって!

すっごい青い瞳が綺麗なんだから。


「じゃあ、おにい。いくつと思う?」


これって多めに言うべき?


多めに言って実は少なかったってなれば、そっちのほうが喜ばれる気がする。


でも目安がわからないよ!


確かマリナとカリナが9歳くらいの身長が今のサフィ姉さまくらいで、でも胸とかお尻とかの大きさがサフィ姉さまのほうがあるから…


「33くらい?」


しまった!

真剣に考えすぎて、多めに言い損なった!



-双子の妹カリナ視点-


おにい、それは駄目です。

もっと多めに言わないと。


乙女心をわかってないです。

まあ、おにいでは仕方ないです。


「じゃあ、測るです。おにいはサフィを持ち上げて」

「わかった」



-王女サファイラ視点-


33?!


もっと多いかも。

太っているって思われたら嫌だよ。


「じゃあ、測るです。おにいはサフィを持ち上げて」

「わかった」


ひょい


脇の下に手を入れられて持ち上げられていく。


ああ、ケイトお兄さんの顔が近くなっていく…キスしたいなあ。


「33!ぴったりだ!」

「おにい、すごい!」

「カリナが9歳の時くらいの身長だったから、そのときの体重にサフィの華奢な見た目を加味してみたから」


『華奢』ってほっそりして綺麗って意味じゃなかったかな?


えへへ、嬉しいな。


「ケイトお兄さん!ぴったりなのでボクからご褒美です!」


抱き上げられたまましがみついて、ほっぺにキスするの。


ご褒美ですって言って、本当は自分が嬉しいけど。


「次はカリナの体重です。ぴったりならカリナもキスしてあげるです」

「じゃあ80キロで」

「おにい!当てる気無いです?!カリナのキスはいらないです?!」


くすくす。

いいなあ、こういうやりとり。

ボクもお兄さんとしてみたいな。


「じゃあ、57で」

「それならおにい、カリナを持ち上げるです」


ひょい


「うっ!これは?!」

「ま、まさか57越えてるです?!」

「52.5。いやあ、思った以上に軽くて驚いた」

「おにい、わざと驚いたですね?!」


この二人、本当に仲がいいんだなあ。

でも、ボクのお兄さんでもあるわけだからね。

きっとこういう掛け合いしてくれるよね?


「じゃあ、次はスリーサイズです」

「待った!さすがにそれは」

「おにい、測るときに胸を揉む訳じゃないです」

「でも、触ったりは…あれ?そういえば脱がずに正しい体重測れたの?もっと軽かったんじゃ?」

「おにいのスケベ。カリナたちを脱がしたいです?」

「そう思っただけだからっ!」

「お兄さん、待ってて。お望みならすぐに全裸になるから」

「サフィまで!?脱がしたい訳じゃなくて、疑問なだけだから!」


ふふふ。

ボクも面白い掛け合いができたよ。

こういうのも兄妹らしいってことかな?


「この『内蔵品身体測定器』は服の重さとかを抜いてくれるです。だからスリーサイズも服の上からぎゅっと抱き締めればいいです」

「そのくらいならいいかな。ん?それならどうして体操着なの?」

「カリナがそうするよう指示したです。つまり様式美」

「おいおい」


カリナたちの世界ではスリーサイズをどうやって測っていたのかな?


「カリナたちの世界の方法で測りたいな」

「え?」

「えっ?」


ああっ!

また探求したい癖で言ってしまったわ!



-双子の妹カリナ視点-


サフィ、いい覚悟です!


「『日用品召喚』!メジャー!」


出たです!


「さあ、サフィ!とっとと脱ぐです!(ぽかっ!)おにい、どうして叩くです?!」

「サフィ姉さまは俺たちの世界の測定方法が気になってそう言っただけだろ?」

「うん。でもね、ケイトお兄さん。ボクは探求したくなったら止められないんだよ」


体操着を脱いで下着姿になる。


ふふ、お兄さん恥ずかしくて後ろ向いてる。


「ケイトお兄さん。ボクは『領主の命令』でお兄さんに無理やりさせることもできるんだよ。でも、お兄さんの意思でやってほしいな。お兄さんにボクのことをもっと知っていてほしいから」


そう言って、ケイトお兄さんの後ろから抱きついてみる。


「それに、もうボクの裸ならこの前見たじゃない」

「それでも駄目だよ」

「どうして?」

「サフィが可愛すぎて、もっと探求したくなるから」






え?

嬉しさのあまり、ちょっと意識飛んだみたい。


そ、そうなの。

それならどっちにするといいかな?


やめる?

もっと探求させちゃう?


でも、もっと探求するってどんなことを?


「サフィ」

「カリナ様?」

「耳を貸すです。(小声で)カリナの世界でキス以上の探求は…」


え?

そんな?

えええっ?!

そんなことまで?!


「(小声で)それでも探求したいです?」

「(小声で)うん」

「そこはやめるって言うところです!」

「やめようと思ったのに反射的に『うん』って言ってしまったの!やらないから!胸を揉まれたり舐(ばしっ)いたっ」

「口に出てるし、全部おにいに聞こえてるです!」


あっ、後ろからわかるくらいケイトお兄さんが真っ赤になってる。


「もうわかったです!こうなったらサフィの全てをおにいに知ってもらうです!」



-双子の妹カリナ視点-


サフィをちょっと懲らしめてやるです!


恥ずかしくなればやめてほしくなるはず!


「なあ、カリナ」

「さあ、おにい!まずはサフィの胸を!」

「それってもちろんカリナの探求もセットだよな?」


え゛?


「前の時に思ったんだ。サフィとカリナが一緒のほうが色々比べられて、より探求できるなって」

「ま、待つですおにい」

「そうよねケイトお兄さん。まずキス以上の探求にお詳しいカリナ様とじっくり探求してもらってから、ボクともお願いね」

「カリナとサフィ二人での探求もするよな」

「もちろん!ふふっ、楽しみ」


だだだだだ、駄目ですっ!

二人とも来ないで!

ああっ!狭くて逃げられないです!


ちょっと興味あるし、いつかはすると思うけど、いくらなんでも今じゃないです!


ぎゅっ!


ああっ!おにいに捕まったです!


マリナ、ごめんです。

カリナは一足先に大人になるです。


「84-55-79でEか。二年前しか知らないから、すごく成長してるな」

「カリナ様、素敵なプロポーションです」

「え?普通の測定?」


どういうこと?


二人がにやにやした表情でカリナを見てるです。


ああっ!


「二人して騙したですね!」

「さすがサフィ。言わなくても通じたな」

「うん。やっぱりお兄さんとボクってすごく通じあってるね」


ちょっとそこ!

何いい雰囲気作ってるですか!


「サフィのも測るね(ぎゅっ)。65-45-66のBだね」

「お兄さん、ボクって小さいよね?」

「俺はサフィのそういうところも好きだよ」

「んふ、ありがとう!」


だからどうして二人だけでいい雰囲気になるです?!


「時間あるよな」

「今共用扉に鍵かけたから」

「言わなくても通じるっていいな」

「それだけで嬉しくなるね」

「立った状態では初めてだな(ちゅ)」

「お布団では寝てて、お風呂では座ってたからね(ちゅっ)」


ちょ、何始めてるですか!


「「ふふふ」」


え?

どうして二人とも急にこっちを見るです?


がしっ!


どうしてカリナが二人に捕まっているです?!


「お兄さん、お先にどうぞ」

「いっそ3人で同時にできないかな?」

「それも探求ね」

「うん」


息がぴったりすぎるです!

何なんですか?

バカップルですか?


あ、ああっ!

や、やめるです!


どうして抵抗できないですかっ!


受け入れてしまっている自分が悲しいです!

お読みいただきありがとうございます。

ブックマークとか感想とかいただけると励みになります。

次の土日は1日3話更新します。

次回は明日1月25日朝9時更新です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ