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第48話 ドM王女様は椅子に踏まれたい

次回からクリスとケイトの話に戻ります。

-王女サファイラ視点-


ああ、クリス、くりすう。


大好きなクリスと一緒にお風呂に入っていたときの事を考えながら、クリスのように大きなカリナの胸を触るの。


もみもみもみもみ


「7才でこんな揉み洗いするような胸はないです!」


ぱこんっ!


「はうっ!」


た、叩かれた?


王女の私が?

椅子で下女のカリナに叩かれた?


なんてこと!



「ごめんなさい!」


私はとっさに風呂場で土下座して謝罪します。


ああ、きっと冷ややかな目で私を見ているのね。


きゅうん


そう、この感じよ。


クリスが王女らしくなって、私はそんなクリスにちょっかいを出しては怒られ、いつもこうやって謝っていたの。


するとクリスは私の頭に足を載せて、


『だめなサフィ。おしおきでしゅ』


ぐりぐりぐり


『ああっ!クリス様っ!』


あの感覚をもう味わえないかと思ったけど、そのチャンスがいまここに!


幸い、私の性癖のことは領地の能力で口止めできるわ。


だから、カリナに頼むのよ。


『私にお仕置きしてください』って。


「カリナ、カリナ様」

「え?あ?はい」

「あんなことをした私に罰を、お仕置きをしてください」



-双子の妹カリナ視点-


どうしてサファイラ様が土下座してる?

そこまでしなくても!


それとも凄く怖がらせた?


どうしようどうしようどうしよう


おにい、カリナは元の世界に戻ってしまうかもしれない。



「カリナ、カリナ様」

「え?あ?はい」


カリナ『様』?


「あんなことをした私に罰を、お仕置きをしてください」


ピーン!


そう、そういうこと。


サファイラ様の言葉遣いとかがクリス様に比べて王女様らしくないなって思っていたけど、中身もそうだったと。


きっと、小さい頃のサファイラ様はいつもクリス様と『お仕置きごっこ』をしていた。


それで、クリス様を思わせるカリナにあんなことをして、こんな状態に。


いいです。

それならそれでいいです。


「サフィ」


ふみっ


「ああっ」


踏まれているのに嬉しそうな声をあげるとか、本当のドMです。


ぐりぐりぐり


「ああ、カリナ様。お許しください」


全然許してほしい言い方じゃない。

サファイラ様はやっぱりこういうことを望んでいるのです。


それなら、こちらにも考えがあるのです。


「サフィ」

「はい」

「この事は二人だけの秘密。約束できる?」

「はいっ!」


なんて嬉しそう。


思わず体内スマホで写真撮ってしまいました。


「続きを」

「はい?」

「カリナの体を洗うのよ」



-王女サファイラ視点-


ぐりぐりぐり


あああっ!


これ、これよっ!


無表情っぽくて、冷たい感じなのに、どうして嫌いにならないかって思ったけど、


私がこうして(・・・・)ほしかったのね。


「サフィ」

「はい」

「この事は二人だけの秘密。約束できる?」

「はいっ!」


ああ、私が命じなくても秘密にしてくださるなんて。


なんて慈悲深いの。



「続きを」

「はい?」

「カリナの体を洗うのよ」


カリナ様を洗っていいのっ?!


「はい!」

「いやらしいことをしたらまたお仕置きです」

「はい!」


心を込めて体を洗って差し上げるわ!


こんな綺麗な肌を素手で洗っていいなんて、幸せよ!


「あふっ」

「あっ」


しまったわ、つい(・・)変なところに触れてしまったわ。


「サフィ…」

「はいっ!」

「四つん這いになるのです」

「はい!」


ぺしん!


「あっ」


ぺしん!


「あんっ!」


これ、これよ!


クリスにちょっかいを出しすぎて怒ると、こうやって私のお尻とか叩いてきたのよ。


『おしおきでしゅわ!』

「お仕置きです!」


ぺしん!ぺしん!ぺしん!





かぽーん


湯船に入って少し頭がクールダウンしたわ。


ふわああああああっ


私ったらなんてことを!


でも、これからもお風呂の時はこういう関係でいてくれるってことよね?


カリナ()は約束してくださったもの。



-双子の妹カリナ視点-


湯船に入って少し頭がクールダウンしたです。


カリナはとんでもないことをしてしまったです。


もう取り返しつかないです。


だから、このままいくしかないと判断します。


毒食わば皿まで机まで畳まで。


サファイラ様、いえ、サフィをしっかり調教して、おにいを振り向かせるための手駒にするです!



「サフィ、先程の箱を少しお湯に浸けます」

「はい!カリナ様!」


ちゃぷん


すると何か模様が浮かんできた。


「サフィ、この模様に沿って動かせる?」

「はい…動きました!」

「時間かかるといけないから、続きは夕食のあとで」

「はい。あっ、体もお拭きします」


サフィはカリナより小柄なのに頑張って拭いてくれます。


「カリナもサフィの体を拭いてあげます」

「カリナ様にそんなことをさせるわけには…」

「四つん這いになりなさい。犬の体を拭くのは飼い主の務めです」


「はい!」


なんて嬉しそう。


撮影。


「体を拭くときのサフィは犬です」

「わんっ!」



-王女サファイラ視点-


お風呂出たら元の関係に戻るのかしら?


カリナ様がそう望むなら仕方ないけど…。


「カリナもサフィの体を拭いてあげます」


えっ?


「カリナ様にそんなことをさせるわけには…」


やっぱり本来の関係がいいのね。


「四つん這いになりなさい。犬の体を拭くのは飼い主の務めです」


えっ?!

犬?


私を犬として拭いてくださるの!


「はい!」

「体を拭くときのサフィは犬です」

「わんっ!」


四つん這いなった私の頭を拭いて、体を拭きながら頭を撫でられて。


こんなの、クリスにもされなかったわ。


私、最高の椅子(カリナ)に、最高のご主人(カリナ)様に出会えたわっ!



-双子の妹カリナ視点-


変な写真をいっぱいとってしまったです。


とてもおにいに見せられない。


特にこの『体を拭いたあとにサフィが床に服従のポーズで仰向けになって、カリナにお腹を撫でられているところ』なんて、おにいどころかマリナにも見せられない。


部屋ではカリナが座椅子になる。


「サフィ、カリナの上に座るです」

「いえ、むしろ私が椅子になりますわ」

「サフィは愛玩動物だから、カリナの上で撫でられる」

「ああ」

「どこを触られても文句を言わない」


そう言ってカリナの上に座ったサフィの顎の下やお腹を撫で回す。


「ああ、カリナ様」

「サフィ、可愛いです」


なでなで、さすさす


さすが王女、いい触り心地。


犬や猫を抱いて撫でている感じ。


「サフィ、今から何をする?いつもは夕食?」

「はい、カリナ様。夕食です」

「それなら、カリナが出します」

「でも」

「口答えしない」


ぺしっ


「はうんっ」



-王女サファイラ視点-


お風呂を出ても続けてくださるなんて。


ああ、幸せ。


全身撫でられて、もっと撫でてほしくて。


エメル姉さまやクリスには見せられないわ。


ううん、むしろ見られたらどう反応するか知りたいわ。


「サフィ、お好み焼きって食べたことある?」

「いえ、ありません」

「カリナはお好み焼き大好きなの。一緒に食べましょう」


ここで『はい』って言えばただのペットね。


でも、私が望むのはもっと違う関係だから、口答えするわ。


「カリナ様が先に食べてください」


ぺしっ!


「はうっ」


太ももを叩かれたわ。


「一緒に食べるです」

「でも」


ぱしっ!


「あうっ」


今度は胸を叩かれたわ!

そんなところまで!


「夕食の前に、サフィのどこを叩くとどんな声を出すのか調べることにする」

「はい!カリナ様!」

「サフィ、そこは嫌がるのです」

「お止めください!」

「でも、やめないです」


ぺしぺし


「あっあっ」


ぺんぺん


「はあっ」


ぺしんっ!


「はううっ!」


ああ、こんなに強く叩かれているのに、カリナ様の『愛』を感じるわ。



こうして、私は王女でありながら椅子で下女のカリナ様のしもべ(・・・)になりました。


ああ、なんて幸せ!

お読みいただきありがとうございました。

ブックマークとか感想とかいただけるととっても嬉しいです(^ー^)♪

次回も明日、1月5日18時更新です。

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