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第136話 悪魔の子テトラは孤立無援で

新作準備中です。

もしかすると更新ペースを下げるかもしれません。

-元魔王ブラッディマリー視点-


…!


ぴろん


マリー『今何か気配がしたわ。多分、悪魔が目覚めたと思う』

カリナ『へたくそな薄目を開けているから丸わかりです』

ケイト『とりあえずどうする?』

シェリー『悪魔祓いすれば精神だけ消滅させられるかもしれないけど』

ケイト『悪魔だけど、人間と同等の意識はあるんだよね?』

マリー『そうだけど、根本的に人間と違うのよ。悪魔にとって人間は『自分のための便利な道具』に過ぎないから』

ケイト『それなら俺もクリス様にとってはそうなんだけど』

マリー『あっ』

シェリー『そうだったわね。でも、それとは扱いが違うわよ。壊れてもいいって思ってるから』

カリナ『おにい、はっきり言うです。『悪魔っ娘』を調教してモノにしたいと』

ケイト『カリナ!』

マリー『そうだったの?!そっか、だからケイトって私たちでもまったくためらいなく受け入れてくれたのね』

シェリー『ケイトがその気なら、手伝うしかないかしら?』

ケイト『誤解だから!ただの子供だったら可愛そうだなって』

マリー『悪魔にその慈悲が通じるかしら?』

ケイト『でも、悪魔って魂は人間と同じですよね?』

マリー『そうよ。でも悪魔の体の中に居るから、悪魔の性質になるのよ』

ケイト『人間の体の中にずっと居たらどうなります?』

マリー『人間ぽくなる可能性はあるわね』

ケイト『ヴィヴィの意識は残っているって『神託の王座オラクルスローン』に言われていたけど、共存できませんか?』

マリー『4歳児にそれを受け入れさせるのは難しいわよ』

ケイト『それなら夢の中で会わせるのはどう?』


相変わらずケイトの考えは突拍子もないわね。


マリー『わかったわ。それをやりましょう。準備するわよ』



-第5王女ヴィヴィ視点-


んーおはなばたけー


んーおいしいごはんー


ここはしあわせー


「ちょっといいかな?」

「え?」


もやもやした世界に急に色がついて、目の前に男の人が!


「あ、あの、どなたですか?」

「俺はケイト。君を助けに来たんだ」

「ヴィヴィを助けに?」


ヴィヴィは怖い王妃に捕まって、水の中に落とされて、息が苦しくて、気が付いたらもやもやした世界で遊んでいた。


よくわからないけど、ここから助け出してくれるってことかな?

でも、ここって楽しいんだけど。


「ヴィヴィはここにいてもいいから」

「じゃあ、お母さんに会えなくてもいい?」

「お母さん?!お母さんはどこなの?!」


お母さんはヴィヴィが捕まる時にはもう居なかった。

どこに行ったのかわからなくて…。


「ヴィヴィのお母さんは悪い王妃に捕まったけど、俺たちが助け出したんだ。でも、悪い王妃のせいで病気になったから、今、大きな卵の中で体を治しているんだよ」


大きな卵?!

お母さんが卵になったの?!


「見たい見たい!」

「じゃあ、ここを出してあげるね」

「うん。あの…ケイトって、もしかして『白馬の王子様』なの?」

「え?」

「だって、絵本では王女を助けてくれるのは『白馬の王子様』なんだよ」

「王子様じゃないけど、ヴィヴィのことは助けてあげる」

「うん!」

「それで、ヴィヴィにお願いがあるんだ」

「なあに?」

「あそこにいる子供とお話ししてお友達になってくれない?」


あそこ?


見ると、向こうに絵本に出てくる魔王が住むような城がある。


「何だか怖いよ」

「俺が付いているから大丈夫だよ」

「でも、ヴィヴィはまだ4歳だから」

「大丈夫。ここなら大きくだってなれるよ。ほら」


きらきらきら


ヴィヴィの体が光って、フランお姉さまみたいな大人の体に!


それに騎士みたいな素敵な鎧と剣を身に着けているの!


「これなら大丈夫だよ」


いつの間にかケイトも勇者様のような格好になってる。


そういえば絵本には『白馬の王子様』だけじゃなくて、『勇者様』もいたんだ。


そのお話では、王女は勇者様と一緒に戦うんだよね。


「じゃあ、ヴィヴィも戦って、あの城に居る子供を助け出すね!」

「うん、頼むよ」



-悪魔の子テトラ視点-


え?

何これ?


急に眠くなって、夢を見ているみたいだわ。


ここはお城の中みたいね。

下を見ると、ここに誰かが向かってくる。


見たことない女騎士だけど…あっ、わかるわ。

あれは大人になったヴィヴィだわ。


勇者っぽい仲間を連れているわね。


それがどうしてここに来るの?


わかったわ!

テトラの精神をここから追い出そうとしているのね!


これでもテトラは15年も悪魔をしていたのよ。

前世は人間だったみたいだけど、もう心はすっかり悪魔になったわ。


父と母のおかげで人間の国の『王』になって、人間を好き放題できるところなんだから、邪魔はさせないわ!



ここはヴィヴィの精神の世界だけど、テトラの精神の世界でもあるのよ。


「兵士たち出でよ!」


骸骨やオークとか様々な魔物をたくさん作り出したわよ!


「さあ、奴らを血祭りにあげなさい!」


城からどんどん魔物が出て行ってあの二人が大群に飲み込まれてしまう。

いくら夢の中でも、心が折れたら消えるのよ。


でも、ただ消すのは面白くないわね。


せっかくヴィヴィが大人の姿になっているから、捕らえて、オークに辱めを受けさせようかしら?


「そうね。生の『くっ殺』が見れるかもしれないわね。ふふふふ」


もう前の世界の記憶は薄いけど、そうやって人間を弄ぶ方法があったのは覚えているわ。


…ところで、どうしてオークが3人もここに残っているの?

しかもそのうち一体はすごく立派そうな体格のオークね。


オークジェネラルとか、そういう感じかしら?


「どうしてお前たちはここにいるの?」

「あなた様を守っています」


命令しなくても、そういうことするのね。

もしかして、無意識にあいつらを警戒している?


たかが4歳児。

絵本で覚えたような見た目だけの勇者を呼び出したところで、何ができるって言うの?


がしっ


「え?」


急にオークたちに両手を掴まれたわ!


がしっ!


「きゃあっ!やめなさい!」


両足まで?!

そのまま壁に押さえつけられて、オークジェネラルが迫ってくる!


「良く見たら、お前、可愛いな」

「なっ?!」


そりゃあ今のテトラは16歳の美少女の姿ですもの。


元の悪魔の体もこんな感じだったのよ…少しだけ胸とか大きくしてるけど。

ほんの少しだけだからね!


でも、どうしてテトラが呼び出した魔物に襲われるの?!


「お前、俺たちを自分で呼び出したと思ってる?」

「馬鹿」

「馬鹿だな」


違うの?!


「俺たちはこいつの体に憑りついていた『悪霊』だ」


悪霊?!


「お前の親がこいつを苦しめるために悪霊を憑りつかせていたのさ。そしてお前の精神を入れる時に消されるところだったがうまく隠れられたんだ」

「夢という形で二人が戦うのに便乗して、俺たちも実体化したのさ」

「ぐへへ、あいつらが上がってくる前に、まずお前をいただくとしよう」


まさか喰われるの?!

夢の中で喰われたらどうなっちゃうの?!


「いやあっ!食べないでっ!」


ビリッ!


テトラの服が引き裂かれて下着が見える。


ま、まさか?!


「食べるんじゃないさ。おいしく『いただく』のだからなあ」

「ぐへへへ」


いや、そんな、夢の中でそんなこと…

15年も悪魔していたけど、まだ未経験なのよ!


こんな気持ち悪い奴らにやられてたまるものですか!


「剣よ貫け!魔法よ打ちのめせ!」


しーん


な、何も起こらないわ?!


「あれだけのモンスターを作り出すのに精神力を使ったからだろ」

「今はまさに『丸裸』というわけだ。ぐへへ」


そんな…こんな奴らに辱められて精神を壊されて消えてしまうのね。


「精神だけじゃないぞ。体も弄んでやるんだからな」


どういうこと?


「俺たちの力でお前の現実の体を大人にしているところだ。ここでおいしくいただいたあとは、目を覚まして楽しもうぜ」

「俺たちに精神も肉体も蹂躙されながらお前は消えていくんだよ。ぐへへへっ」

「ただの悪霊にそんなことできるはずないわ!」

「俺たちはただの悪霊じゃねえ。お前の親に負けないくらいの『格』の悪霊なんだよ!」

「まずはこの夢の中で楽しもうぜ!」


そんな…悪夢なんてものじゃないわ!


下着を外され、ついに奴らが…


ガシャ


バーン!


扉が開いてそこに立っていたのはヴィヴィ。


まさかあの大群を突破してきたっていうの?!

一人ってことは、仲間がモンスターを引き付けている間に来たのね。


こんな姿のテトラを見て、さぞやいい気分でしょうね。


さあ、魔物たち!もう好きにしなさい!

そして、次はヴィヴィがやられる番よ!


「その子を離しなさい!」


え?


ヴィヴィの振るう剣はやすやすとオークたちを貫く。


「うげ」

「うご」

「貴様、この体の元の持ち主だな?!」

「そうよ!その子を助けに来たの!」


その子ってテトラの事?

テトラが悪魔って知らないの?


それならそれで好都合だわ。

助けてもらってから、後ろからズブリと刺してやるわ!


「えいっ!えいっ!」

「はあっ!たあっ!」


あのオークジェネラル、何て強さなの!

このままだとヴィヴィが負けるわ!


「ヴィヴィは絶対に負けないから!たとえ相打ちになっても!」

「ぐへへ、相打ちになったら貴様は消えて、この体はその悪魔の娘のものになるんだぞ」


ちょっと!悪霊のくせに余計なことを言わないで!


「かまわない!だから悪魔の娘さん!お母様に『ヴィヴィはお母様の事が大好きでした』って伝えてね」


な、何よそれ。

何の偽善よ。

そんなこと言っても改心とかしないわよ。


4歳児なら偽善も何もないわよね。

じゃあ本音だって言うの?!


あ…いや…悪魔はその体に宿る精神の影響を受けやすいのよ!


テトラの心をを白く染めようとしないで!


ザシュッ!


オークとヴィヴィの剣がお互いの胸を貫き合う。


「うごっ」

「はぐっ」


消えるオージェネラル。

そして消えていくヴィヴィ。


「もう…大丈夫だから…」

「どうして悪魔の私なんか助けるのよ」

「だって…友達に…なりたかったから…」


消える!消えていくっ!


「だめっ!テトラは悪魔だけど、神様お願い!この子を助けて!」


どんっ


その時扉が開いて、勇者の男が来たわ!


「遅くなった!ヴィヴィ!大丈夫か!」

「ケイト…さん…ちゃんと助けられたよ!」

「よくやった!待ってろ!」


パアアアアアア


ヴィヴィの傷が治っていく!


「良かった」

「大丈夫?」

「うん…あの、ごめんね。テトラはもう出て行くから。だから」


テトラはナイフを呼び出して、それで自分の胸を…


「だめっ!」

「止めないで!」

「駄目なの!せっかく友達になったから!これから一緒に生きるの!」

「だって、これはあなたの体よ」

「二人のほうがきっと楽しいの!」


何よこの子。

馬鹿じゃないの?


でも、すごく心地よくて…ああ、私の心が白くなっていく…。


がしっ!


え?


いつの間にか私の足が何かの手に捕まれている?!

オークの思念がまだ残っていたの?!

そういえば体にも悪霊が取り付いているんだわ!


「どうして外に魔王が…こうなったら貴様も道連れだあ!」

「いやあああっ」


テトラの体が消えていく!

だめ、怖い!

また・・死ぬのは嫌っ!


「させるかっ!」


どしゅっ!


勇者の剣がオークの手を斬り飛ばして、テトラの体が消えるのは止まった。


でも…あああ…すごく怖かった…。


しゃあああああ


え?何の音?

テトラの下半身が濡れて…


「いや、いやあああああっ!」


どうして夢の中でおもらししてるのっ!


いやっ!もう二度と・・・・・人前でおもらしなんてしたくなかったのに!


「いやあ、見ないで!」

「…委員長?」

「え?」


『イインチョウ』って何?





しゃあああああ


『いやあ、見ないで!』

『委員長?!今縄をほどくから!』

『…』

『…』

『…!』


好きな人の上でおもらしして、教室を飛び出して、無我夢中で走って…赤信号にも気づかないで…


キキーッ!


…そっか。テトラはそれで死んだんだ。


それから悪魔に転生して…。


でも『委員長』って今言われたけど?


「どうしてテトラが『委員長』って知ってるの?」

「だって、顔立ちが似ているし、それに…ごめん、おもらししたから」

「…あなた雪野ケイト?!」

「やっぱり有江リーナ委員長?!」


な、なんでここで前世の知り合いに会うのよ!

良く見たら雪野君、学生の頃の見た目そのままじゃないのよ!



-主人公ケイト視点-


これって何かの縁なのかな。


今、目の前に4歳…じゃなくて16歳くらいの姿になったヴィヴィが居る。


でも、中身は同級生だった委員長だ。

ヴィヴィの精神は内側に隠れられて、交代で出て来れるらしい。



委員長は『あの事件』があってから転校したって聞いたけど、まさか交通事故で死んでいたなんて。


俺の時もそうだったけど、豚王が自分の責任にされないように親に頼んで『転校した』ってことにしてもらったんだな。


何て奴だ。

自分のことなら許せても、人の事だと許せなくなるよな。


もう豚王なんて年齢的にとっくに死んでいるだろうけど。


「ケイトの言ってた委員長って彼女だったのね」

「ケイトはリーナのことをあなたに教えてたの?」

「ええ、とても優しくて心の強い委員長が居たって」

「強くなんてないもの。雪野君に迷惑かけてから、学校を飛び出してトラックに轢かれて…悪魔に転生とか散々だわ」

「ごめん、俺のせいだ」

「いいのよ。それに…その…ここで会えたのも何かの縁よね?」


え?ちょっと、その熱っぽい目つきって…。



-悪魔娘テトラ・リーナと王女ヴィヴィ視点-


いつもいじめられていた雪野君を助けていたのは委員長としての義務感もあったけど、好意を持っていたからだった。


でも、雪野君の父親がいじめっ子の父親に借金をしていることが原因のいじめだったから、リーナは本当の意味で雪野くんを助けるなんてできなかった。


それどころか、いじめっ子に縛られて、椅子になっている雪野君の上に放置されて…我慢しきれずにおもらししてしまった。


『ごめん!もっと早く俺が縄をほどいていれば!』

『だって、雪野君も手足を縛られていたから、口でやるしかなかったじゃないの』

『でもやろうと思えばできたのに…ごめん』

『いいの。もう、いいのよ。…雪野君を汚しちゃって本当に汚い女よね』

『そんなことない!委員長はいつだって優しくて、それに…』

『それに?』

『俺、委員長みたいな人好きだから』

『ば、ばかっ!』


おもらしした時にそんなこと言われて、恥ずかしすぎて、それが本当の意味で引き金になって学校を飛び出した。


「雪野君…」


あの時の雪野くんの言葉を確認しようとして周りを見たら、綺麗な女性が3人も。

特に一人は絶世の美女レベルだわ。


「もしかして、雪野君も異世界転生したの?」

「俺は転移だけどね」

「それで、その3人は恋人?」

「うん」


やっぱりそうなんだ。


リーナが入る隙なんて無いのね。


「もうあきらめてるです?」


え?何、この子?


「カリナはおにいの妹だけど恋人になったです」


え?この子、カリナちゃん?!

名前は聞いたことあるけど、兄妹で全然似てないのね。


というか、兄妹で恋人とかなにそれ。


「血はつながってないです」

「あ、そうなのね」


それならいいのかな。

って、口に出してないけどどうして会話になってるの?


「もし血がつながっていても異世界だから気にしないです。だって、おにいのことを愛してるから」



カリナちゃんって強いのね。


リーナは…


『負けないで』


え?


『ヴィヴィも応援するから!』


心の中で、ヴィヴィが応援してくれてる?


『もういいのよ』

『そうなの?じゃあ、交代して』


うん。話していてもつらいだけだし。


「ただいま!ヴィヴィです!」

「あ、うん、お帰り」

「あのね、ヴィヴィって体が大人になったでしょ」

「うん。でも、それは悪霊のせいだから、ちょっと時間はかかるけど元に戻せるからね」

「戻さないでほしいの!だって、ヴィヴィはケイトの恋人になるから!」


え?


ちょっと待って、ヴィヴィ。

考え直して。


だって、今はリーナの心もあるのよ。


そもそもあなたの精神は4歳児なのよ!


『大丈夫。リーナが表に出る時はケイトの恋人じゃなくていいから』


そんな都合よく切り替えられないわよ!


『じゃあ、どうするの?』

『ううう』

『好きなんでしょ?』


「そうよ!雪野君の事好きだけど、ハーレムの一員にしてとか恥ずかしくて言えな…ってどうしてリーナが『表』になってるのよっ?!」


『主導権はヴィヴィにあるの』

『ひどすぎるわっ!』

『さあ、もう言っちゃたんだから、ほらほら』


なんて4歳児なの?!


「あの、雪野君…その、あの、まだリーナのこと好き?」

「…好きだけど、いいの?」

「うん。リーナを雪野君のものにして。だって、もうリーナ、一人ぼっちだもの」

「あの両親の所には?」

「戻れない。だって、悪魔は心を白くされたら、悪魔じゃないからきっと殺されるだけ」

「そうなのか」

「いい、かな?」

「…みんなから許可も出たから…許可とか関係なく、俺は委員長の事が好きでそばに居てほしいけど」

「それなら、リーナって呼んで」

「わかったよリーナ。じゃあ、俺もケイトで」

「うん。ケイト」


『きゃー!おめでとー!もちろんヴィヴィも恋人だよね!』


ヴィヴィがすごくはしゃいでいるけど、いいのかなこれで?



-魔族シェリー視点-


ぴろん


カリナ『おにいが転生した『委員長』と再会したです』


えっ?!


カリナ『ヴィヴィの中に居た悪魔がそうだったです』


何それ?!


委員長ってケイトが好きだった人よね。

私がその委員長みたいにしてたのに、本物が来たってことなの?!


カリナ『恋人になると思うです。でも、心配は無用です』


だって、本当に好きな人に会えたのよ。

私なんか、その代わりでしかなかったかもしれないのに…。


カリナ『おにいはドスケベだから、委員長一人くらいでどうにかならないです』


え゛?


カリナ『そのくらいでシェリーが諦めるようなら、シェリーの時間はカリナがいただくです』


ちょ、ちょっと!


もうっ!カリナの馬鹿っ!

そんな慰め方ってある?!


わかってるわよ!ケイトと私の関係は、再会した好きな相手にだって負けないんだから!


ケイトの上でおもらしした回数なら私の方が上なんだから!


…って私、何考えてるのっ?!


カリナ『帰ったらおもらし対決です』


さっきから目の前にいないのに心を読んで会話しないでっ!

お読みいただきありがとうございます。

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次回も明日、3月28日18時更新です。

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