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第129話 ドS王女様は敵城で夜を待つ

敵城でもエロは忘れない。

-王女クリステラ視点-


ぴろん


ケイト『潜入に成功しました。ここなら出てきていいですよ』


やっと出られるのね。


他国の王族が住む『お城』ってどういうものかしら?


ひょこっ


リュックから顔を出すと、ここは通路のようですわね。


ただの通路なのに色々な装飾品がありますわね。

絵画や壺とかありますけど、わたくしの領地には飾れない大きさですわ。


わたくしの領地も壁に小さな絵でも飾るといいかもしれないですわね。


ケイト『どこか開いている部屋に入りますね』

ローラ『この先にある物置は普段は誰も入りません』

シェリー『ひとまずそこに…誰か来たわ。動かないで』


王女と侍女たちみたいですわ。


ローラ『あちらがシャルロット王女です』


髪の毛の色は栗色ですけど私と同じような縦ロールで親近感が沸きますわ。




シャルロット王女たちをやり過ごして、物置まで移動できましたわ。


ローラ『ここには季節ごとに使う日用品がしまってあるのでこの時期は誰も来ないはずです。貴重品も無いから鍵も開いています』


扉はあっさり開いて、全員がその中に滑り込む。


って、扉を閉めたら真っ暗ですわ。


「(小声で)『照明ライト』」


ケイトが明かりをつけてくれましたわ。


本当に色々な物がたくさん閉まってありますわ。

…ここだけでわたくしたちの王国よりずっと広いのですわね。


ケイト『異次元箱から椅子を出して『神託の王座オラクルスローン』を使いますね』

シェリー『一応、第4王妃の考えだけは読まないようにして』

クリス『どうしてですの?』

ケイト『察知されるんですか?』

シェリー『第4王妃自信やその腹心が魔術に長けているなら、考えを読まれることを察知できるかもしれなくて危険だからよ。だから『遠隔視』とかで覗くのも駄目ね』

ケイト『じゃあ、まず他の王妃からですね。ローラ、他の王妃って魔術師とかじゃないよね?』

ローラ『魔法や魔術は使えないと思います。でも、隠している可能性もありますから』

クリス『むしろ察知されたら、こちらにコンタクトを取りに来るかもしれませんわ』

ケイト『そうですね!さすがクリス様』

シェリー『じゃあ、やるわよ』


シェリーが椅子に座ったケイトの膝の上に座りましたわ。


わたくしが座りたかったですけど、ケイトがわたくしの魅力で雑念が入るといけないからやめておきますわ。



-魔族シェリー視点-


『第2王妃が第4王妃の事をどう考えているかについては、忠誠を誓っている』


いけないっ!


すぐにケイトの膝から立ち上がって気配を窺うわ。


ケイト『どうしたの?』

シェリー『第2王妃が第4王妃に忠誠を誓っているって言われた。ただの忠誠ならいいけど、魔術とかで支配下に置かれているならこれ以上詮索するのは危ないわ』

ケイト『じゃあ、今度は王女たちにしません?』

シェリー『そうね。でも、危ないと思ったらすぐにやめるわよ。それと、いざとなったらここを吹き飛ばしてでも場外に出て転移してもらうわ』


改めてケイトの膝に座って…。


『シャルロット第3王女が危機感を感じているかについては、二人の姉たちが反逆に失敗して王城から逃げたと聞いているので、それを信じられないでいる』


あの二人の王女は反逆者に仕立て上げられているのね。


『最近母親の自分に対する愛情が無くなったようになってしまったのを悲しく思っており、第4王妃の事をやたら褒めるようになったため、第4王妃が支配の呪いをかけたのではないかと思っている』


『支配の魔術』よりも強い効果のある『支配の呪い』ってあるけど条件が厳しいのよね。

11歳の考えだからその辺りの根拠とかないかもしれないけど。


どちらにしても第2王妃は正常ではなさそうね。


『ステファニー第4王女は母親が自分に向けて笑わなくなったので、毎日泣いて過ごしている』


なんてひどい…。


『ヴィクトリーヌ第5王女は何も考えていない』


え?


シェリー『ケイト、ヴィクトリーヌ第5王女は何も考えていないっておかしいわ』

ケイト『4歳だからじゃないの?』

シェリー『それでも母親がおかしいとかくらい気づくわ』

ケイト『もしかして…』


『ヴィクトリーヌ第5王女の状況については、城外には出ていない。具体的な状況の神託はできない』


神託で教えられないのを無理に聞き出さないほうがいいわね。


でも『死んだ』とかじゃないから、もしかすると第4王妃に捕まっている?!


ケイト『助け出しますか?』

シェリー『情報が少なすぎるわ。でも、第4王妃が『普通じゃない』ってことはわかったから、早めに何とかしないといけないわね』

ケイト『じゃあ『日用品召喚』でヴィクトリーヌの今履いている下着を召喚してみます』


ぱかんっ


クリスがケイトの頭を叩いたわ。


クリス『こんな時に何を考えていますの?!』

ケイト『もし生贄とか実験台にされているなら、第4王妃の目につくところにいるかもしれないでしょう?でも下着だけ呼び出せれば、今どんな状況にあるかわかるし、相手からも気づかれないと思うので』


なでなで


あっ、クリスがケイトの頭を撫でたわ。


「(小声で)じゃあやります。『日用品召喚』ヴィクトリーヌ王女の今履いている下着を」


ぽん


ケイトの手にぐっしょりと濡れた小さなパンティが出てきたわ。

まさかおもらしかしら?


違うわね、下着から薬品のにおいがするわ。

まさか、何かの薬品に漬け込まれている?!


ケイト『サフィ姉さまが居れば錬金術師アルケミストのスキルで分析してもらえたのに』

クリス『ここで『神託の王座オラクルスローン』をケチってはいけませんわ』


そうね。

使いすぎて肝心な時に使えなくなるかもしれないけど、今は使うべき時だわ。


『この薬品については、魔物などを合成する前に対象を3日3晩浸しておく薬品『キメラノール』である。薬品の濃度からして既に3日近く経っている』


たった4歳の子を魔物と合成させる気?!

しかももう時間が無いわ!


ローラ『お願いします!ヴィクトリーヌ様を助けてください!』

シェリー『もちろんよ。しかしこの分だと、王城内に魔物も連れ込んでいるかもしれないわね』

クリス『悩むくらいなら正面突破ですわ』


え?


クリス『ローラ以外は素性が知られていないからローラをリュックに入れて正面突破して王女たちを救い出すべきですわ』


何て乱暴な案かしら。


でも、それしかなさそうね。

マリー様が居ないけど、よほどのことが無い限り大丈夫よね。



-主人公ケイト視点-


救出中はローラを『中が広い異次元リュック』に入れて、助けた王女たちをそこに入れていくことにした。


ローラが作ってくれた城の見取り図を見て計画を練る。


シェリー『第4王妃の所に居ると思われるヴィクトリーヌは後回しよ』

ケイト『まずシャルロット王女とステファニー王女からだね』

クリス『手分けして同時にというわけにはいきませんの?』

シェリー『クリスは強くても経験が全然足りないわよ』

クリス『そうですわね。それなら、シェリーの指示に従いますわ』


クリス様もこういう時は素直なんだな。


それにしても真剣な表情のクリス様って素敵だな。


って、見とれている場合じゃないや。


ケイト『じゃあ、寝静まった時を待つんだね』

シェリー『ええ、そのほうが人目に触れにくくていいわ』

クリス『わかりましたわ』

ローラ『あの…おトイレに行きたいんですけど』



-侍女ローラ視点-


緊張したせいか、おトイレに行きたくなりましたの。


でも、城内のトイレに行ったら誰かに会ってしまいます。

どうしたらいいのでしょうか?


シェリー『私が対処するわ』


何をする気なの?

その小さな袋は何?


「(小声で)『円形召喚』ローラのお○っこ」


とぷん


え?尿意が無くなりましたわ。


まさかあの袋の中に?!


「(小声で)ゴミ箱へ」


すっ


空中で消えたわ!

すごい魔法ね!





食事したせいで今度は違う方のおトイレに行きたくなりました。


まさかあんな風に袋に…さ、さすがにそれは申し訳ないし、恥ずかしすぎます!


で、でも、もう我慢できそうにない…。


シェリーさんにだけ相談してみましょう。


ぴろん


ローラ『おトイレなんですけど、その、大きなほうで…』



-魔族シェリー視点-


ぴろん


ん?ローラから?


ローラ『おトイレなんですけど、その、大きなほうで…』


え゛?


そ、それはさすがに水玉風船に入れるわけにいかないわね。


異次元リュックの中に簡易トイレを出して、そこでしてもらいましょう。


ローラ『あの…アンリエッタ様が使ったものをお願いできませんか?』


それってまさかあの『スライム』?!

あれって口で注入するしかないのよね。


ローラ『私のあそこは綺麗にしておきますから』


やってもらう気満々じゃないの!


マリー様ならともかく、私がこの子のお尻に口を付けるなんて無理だわ。


ケイトに頼んだらやりそうだけど…それでケイトに惚れられても…今さらだけどあまりこれ以上ケイトを好きな人が増えないでほしいわ。


そうだわ!ケイトってわからなけれないいのよ。



-主人公ケイト視点-


座椅子状態でクリス様が俺の上で昼寝しているけど、俺はちょっと落ち着かないから起きてる。


ぴろん


シェリー『お願いがあるんだけど』


何だろ?


え?ローラのお尻に俺がスライムを?!

シェリーのふりをしてやってくれって?!


そ、それはちょっと無理だよ!


ローラをだましてそんな事したら駄目だから!


それにクリス様がこうやって寝ているから無理無理。


シェリー『それなら『手』を貸して』


『手』?



-侍女ローラ視点-


シェリー様にシテいただけるのね。


こうやって一緒に行動している間に、シェリー様に惚れてしまいましたの。


決め手は私のお○っこを取られた時。


私の体温がシェリー様の手のひらに伝わったのを見て恥ずかしさよりも幸福感を感じましたの。


今度は私のお尻に…どきどきどき。


シェリー『じゃあ、魔族のやり方でするから』


魔族のやり方って何かしら?


シェリー『クリス王女が寝ているから、ちょっと暗くするわよ』


どきどきどき


にゅるん


え?


シェリー『触手で注入するわ』


シェリー様の触手?!さすが魔族ね!


あっ、あっ、ああっ、そ、そこは違うわ!


ああっ、それ以上はだめっ!


ローラ『それは違うところです!』

シェリー『わかったわ』



-主人公ケイト視点-


とんでもないことになったんだが。


まさか前に断った『触手を生やす』をここですることになるなんて。


しかも、クリス様が俺の上で寝ている状態で。


黒魔術で左手の平から『生殖用の触手』を生やして、『円形召喚』でスライムを触手の中に入れる。


触手の柔軟性がすごくて『円形召喚』でスライム入れても痛くないんだな。


あとは差し込んで注入するだけ…ってどうして男性しか触手生やせないの?!

生殖用だからか。


…ここかな?

こうかな?


声を出されないだけ変な気分にならなくていいけど…この触手ってすごい『感覚』があるんだけど。


形とかわからないけど触感だけすごくあるんだよな。

すべすべした所を伝って中に入ると思ったより浅い?


ぴろん


シェリー『ケイト、そっちじゃないわ!』


え?だって、それこそ手探りならぬ触手探りだから…まさか違うところって…。


シェリー『それ、おへその穴よ』


浅いと思った!


こっちか。


「あぅ」


声とか出さないで!



ケイト『終わったよ』

シェリー『お疲れ様。ねえ、一度やったらもういいわよね?今度私にもそれで色々して』


それでこんなことを引き受けたのかっ!

シェリーめっ!


シェリー『『お駄賃』はそれね』


ああ、もう。

ますますアブノーマルに磨きがかかってくるなあ。


こうなったらシェリーにうんと『お駄賃』をやるからなっ!

お読みいただきありがとうございます。

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次回も明日、3月21日18時更新です。

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