第127話 第2王女は他国の第2王女と戯れる
新しいプレイ。
-主人公ケイト視点-
「ただいま」
「おかえりなさい」
今日もディアナ様が満面の笑みで出迎えてくれる。
「ケイト、んっ」
目を閉じて唇をつき出すディアナ様に軽くキスをして、寝ているルビィアを撫でてからクリス様とサフィを呼びに行く。
事情は前もってメールしてあるから異世界に行く準備はできているはずだ。
「クリス様、ただいま!」
「ケイト、おかえりなさい!いつでも出られますわよ」
パタパタ
「どうしてあたしまで行くんだ?」
「キャンティは見ただけで色々わかるだろ?だからアドバイザーを頼もうと思って」
「魔晶石は高いぞ」
「じゃあ、これで」
ジャラジャラ
「どうしてこんなに魔晶石があるんだ?!」
「冒険で手に入った要らないアイテムを『通信売買』で売ったからな」
「それにしても多すぎないか?」
「ドラゴンの死体を丸ごと売った時とか魔晶石がたくさん出たな」
「ああ、ドラゴンが行ったのか…」
『行った』って何?」
「もしかして買い取り先ってキャンティが知ってるところなの?」
「あたしの機能が制限されていくからあんまり鎌をかけるんじゃない。つまり、そういうことは聞くなってことだ」
「はいはい」
まあ、そのうちわかるだろう。
キャンティたまに口滑らすからな。
キャンティは異次元箱に魔晶石をしまっているけど、体の大きさの割に結構入るんだな。
「ケイト!」
「おにい!」
サフィとカリナもやってきた。
「サフィ、その格好は?!」
「へへっ、せっかく『ボク』って口調だから騎士っぽくしてみたんだ」
フルプレートではないが、かなり面積の広いプレートメイルを身にまとっているサフィ。
しかも『変化の魔道具』で身長を170センチ超えにしてるみたいだ。
これなら中性っぽい雰囲気の青年騎士と言っても通じるな。
でも、声がちょっと可愛すぎるか。
「もう少しだけハスキーボイスだといいんだけど、無理に変えなくていいからな」
「大丈夫だよ。ほら」
サフィは小さな瓶を取り出すと、それを飲んだ。
「あ゛ぁぁぁあー…どうかな?」
声がハスキーボイスになってる?!
-王女サファイラ視点-
ケイトも驚いているみたいだね。
なにしろこの『変声薬』はボクの自信作なんだから。
「うん、青年騎士っぽくなったね」
「でしょ!」
ぴろん
あれ?ケイトから?
ケイト『サフィ、クリス様が居るからメールで褒めさせてね!その声最高だよ!普段のサフィの声も好きだけど、この声はその見た目と合っていてすごくいいね!』
わあ!嬉しい!
身長もケイトに近づいたからキスしやすいよね。
クリスが居なければキスするのになあ。
「じゃあ、行こうか」
ケイトの異世界転移魔術で異世界の拠点の家へ。
そこでアルハーダ王国のフランソワーズ第1王女とアンリエッタ第2王女を紹介されたわ。
フランソワーズは18歳でエメル姉さまと同い年。
それでアンリエッタは…
「ボクと同い年?!」
「はい」
まさかの16歳。
だって、変化の魔道具を使わないボクより背が低いし、胸だってぺったんこだよ。
10歳くらいに見えるな。
「私は病気のせいで体が成長しなかったんです」
起き上がるのも難しい病気だったらしいわね。
でも、ケイトが治してくれたって。
…まさかケイトの事好きになってたりしないよね?
「話はマリーさんたちが戻ってきてからよね?それまでアンリエッタと話してていい?」
「アンリでいいですよ!」
「じゃあ、ボクもサフィで」
マリーさんと侍女たちは日用品や食べ物の買い出しに行ってるから、しばらくアンリと話をしよう。
-元病弱王女アンリエッタ視点-
サフィって同い年なのに背が高くて格好いいな!
それに色々お互いの事を話したけど、サフィの世界はすごく不思議なんだ。
「うん○とか出なくなるなら、私もその世界に行きたいな」
「でも、色々できなくなることもあるのよ」
ボクはこんな体だけど『知識』だけはあるんだ。
だから…初体験できなくなるとかはちょっと嫌かも。
いつか『私の騎士様』に初めてをあげたいんだもの。
「うっ」
あれ?急におなかの調子が?
「どうしたの?アンリ?」
「おなかが痛い…うっ、ううっ」
椅子から崩れ落ちる私。
「アンリしっかり!どうして?!ケイトが治したんじゃなかったの?!」
-王女サファイラ視点-
急に倒れたアンリを抱き起そうとして、スカートに血がにじんでいるのに気づく。
「怪我してる?!」
「違うの、これは生理なの」
「え?」
…どうやら異世界の女性には子供を体内で作る準備として『生理』があり、普通はもっと若い時に初めてなるらしいけど、アンリは病気のせいでそれが無くて、急に健康体になったからいきなり生理が来たみたい。
「すごい出血だよ。治癒魔法とかいる?」
「そういうので治るものじゃないから。でも、綺麗にしたいからお風呂に案内して」
「うん、わかった」
ボクはアンリをお姫様抱っこしてお風呂に連れて行く。
「ちょ、ちょっと恥ずかしいよ」
「いいからいいから」
「…私の騎士様…」
「え?」
「ううん、何でもない」
お風呂に入って、体を清めて、帰ってきた侍女から『一般市民っぽい服』を受け取って着替える。
「サフィ、もう大丈夫だから」
「そう、それは良かった。それと、その服似合ってるよ」
「そ、そうかな?」
かああっ
ああ、顔が熱くなる。
まさか、私ってサフィの事が?!
背が高くてかっこよくて、優しいけど、女性だから好きになったらダメだよね?
本当に女性なのかな?
さっき、一緒にお風呂に入れば良かったな。
「あれ?顔が真っ赤だけど熱が出てきたの?」
「ううん、違うから!そんなんじゃないから!」
「どれどれ」
ぺたっ
額をくっつけられた?!
うわああああっ
ぷぴっ
「あっ」
「え?」
ああああっ!
おし○から出てはいけないものがっ!
王女として人前でお○らをするなんて!
しかもサフィの目の前で!
「いやああああっ!」
思わず部屋を飛び出して…ってどこに行くのよ私!
ここには自分の部屋とか無いのよ!
とりあえず突き当りの部屋にそこに入って、そこにあったベッドに飛び込んで頭から布団をかぶる。
あああああ。
汚い王女って思われたかも。
だって、サフィさんの世界にお○らとかう○ことかないんだもの。
私、極度に緊張すると出てしまうの。
普段は布団の中だし、城内なら広いから、におったりもしない。
音だってほとんどさせない。
だけど、さっきは本当に油断してたの。
「生理は無くならなくて、嫌なものが出ない体になれないかな?」
そんなの無理よね。
「できるです」
急に横から声が?!
「だ、誰?!」
「カリナです」
さっき顔合わせの時に居た女の子?!
女の子って言っても、私よりずっと大人っぽいけど。
そういえば外見は12歳だけど、中身は16歳とか言ってた。
そのカリナがどうしてここに?
「ここはカリナの部屋です。急に入ってくるなりカリナの布団にもぐったから驚いたです」
「ごめんなさい。出て行くね」
「待つです。アンリエッタ王女が今言ったこと、何とかなるかもしれないです」
「今言ったこと…聞こえてたの?!」
なんて恥ずかしい!
そんなこと聞かれるなんて王女として最低だよ!
「冒険者が冒険中にトイレに行かなくてもいいようにする特別な方法があるです」
「そんなのあるの?!」
それならサフィに『汚い王女』って思われなくて済む!
「お願いします!どんなお礼でもしますから!」
「お礼はあとでいいです。じゃあさっそく作るです」
え?作る?
「まず、とある異世界で手に入れた『スライムの粉』を水で戻すです」
スライム?!
カリナが机の上に置いたコップに青い粉を入れて水を灌ぐとゼリー状の物体になった。
水位面がぷよぷよ動いてる。
水色ですごく綺麗だけど、スライムってモンスターだよね?
「これは無害なスライムで大腸の中で汚いものを浄化してくれるです。1週間くらいするときれいなスライムが分裂して出てきて、トイレに流すと自然分解するです。ちなみに冒険者はダンジョンに捨てていくけど、それでも自然に分解して消えるです」
そんなものがあるんだ!
「それを飲むんだね」
スライムを飲むとか怖いけど、がんばるよ!
「違うです。これは飲むと胃液で消化されてしまうです。だから後ろから入れるです」
後ろ?
後ろって…。
ま・さ・か
「そのまさかです」
心が読まれた?!
「わかった!注射器みたいなのに入れるんだね?それなら私が一人でできるから」
「このスライムは器具に入れると固くなって出せなくなるです」
「じゃあどうやっていれるの?」
「口移しです。これを口に含んでから移すです。」
え゛?
「キ、キスするの?!」
「少し違うです。おし○の○にキスして注入するです」
少しじゃないよ!全然違うから!
「ま、まさかカリナがするの?」
「しないです」
「え?」
「むしろ、どうしてカリナがすると思ったです?」
「え?あ?だって…」
かああああっ
ああっ、顔が真っ赤になっていく!
これはサフィの時と違って恥ずかしすぎる赤面だよ!
「アンリがそう思うようにミスリードしたカリナのせいです。でも可愛いアンリが見れてよかった」
「ひどいよっ!本当に恥ずかしかったんだから!」
「ごめんです。でも、実際は誰に頼むです?」
あっ。
そうか。
誰かにしてもらわないといけないんだ。
…サフィは無理だよね。
それこそ恥ずかしくて死んじゃうかも。
「サフィがいいなら頼むですよ」
「どうして私の考えがわかるの?!」
これって何かのスキルとか魔法なの?!
「表情で丸わかりです。サフィを呼んだから待つです」
「呼んだって、まだ何も…」
コンコンコン
「お待たせ」
本当にサフィが来た!
どどどどどどど、どうするの?!
まさか本当にそんなことされちゃうの?!
「じゃあ、そこに四つん這いになって」
「はい」
どうして私言われた通りにしてるの?!
頭の中で駄目だと思っているのに、言葉と体が勝手に!
-元病弱王女アンリエッタ視点-
「えっ?アンリがお風呂に?」
「ええ、どうやら生理が来たらしいの」
「エメルさん、ストレートに言うのね」
「私の世界には無いものだからあんまり『恥ずかしいこと』ってイメージは無いわ」
「『女の子の日』とか言うんです」
「わかったわ」
それにしても急に来たのね。
『アレ』は大丈夫かしら?
「何か心配事でも?」
「実は私たち王族は『女の子の日』が来た時に…その…発情するのよ」
「発情?」
「性的に貪欲になるの。だからアンリは大丈夫かなって」
エメルさんの世界には『発情』って言葉も無いのね。
「普段はそんなことが無いように『薬』を飲むのだけど、アンリは持っていないのよ」
「今から渡して来たらどう?」
「出血した血を使って作る魔法薬だから薬は無いのよ」
「それなら錬金術師のサフィが作れると思うわよ」
「えっ?!妹さん錬金術師なの?!」
王女なのにそんな知的な職業にも就いているのね。
「じゃあ、私から頼んでおくわ」
「でも、調合方法とかわからないのよ」
「大丈夫。調べられるから」
「え?でも秘伝なのよ」
「大丈夫よ」
そんなことまで調べられるって、本当にこの人たちってすごいわ。
これなら本当に妹たちを助けて、第4王妃の横暴を止めてくれるかもしれないわ。
-王女サファイラ視点-
カリナ様からとんでもないお願い事をされた。
アンリのおし○の○にキスしてスライムを注入しろだって。
アンリは今日初めて会った子だよ。
そんな子相手にさせるなんてひどいと思わない?
ひどすぎて、すごくドキドキゾクゾクするっ!
これも新しいお仕置きなんだね!
「さあ、やるよ」
「う、うん」
(シバラクオマチクダサイ)
「お、終わった?」
「コップ一杯あるからまだだよ」
「そんなあ」
…
…
…
「はあ、はあ」
「終わったよ」
「う、うん。ありがとう」
ぴろん
エメル『お願いがあるんだけど』
何だろ?
発情を止める薬に『出た血』が要る?
さっきお風呂で洗い流したよね。
「アンリのお姉さんから『アンリのための薬』を作ってって頼まれたけど、もう血は洗い流したよね?」
「え?うん。何の薬?あっ、もしかして『発情防止薬』?!」
「さっきの血が無いと駄目みたいだから、汚した服をもらおうかな」
「それはもう洗ったと思うよ」
「サフィ、それなら今度は吸えばいいです」
「そっか。中に残ってる分があるんだね」
きょとんとしているアンリの顔が見る見る赤くなっていく。
アンリって可愛いっ!
-元病弱王女アンリエッタ視点-
中…吸い出す…
私の中から?血を?
や、やめて…そんなことしないで!
ごろん
え?
「サフィ、お願い」
四つん這いから仰向けになって、全てを晒す私。
さっきから考えと違う行動するのって、『発情』のせいなの?!
「じゃあ」
だめっ、そんなきたないもの吸わないで!
「やさしくしてね」
だから、私、そうじゃないからっ!
どうして発情して、精神だけ普通なの!
(シバラクオマチクダサイ)
…あああ。
もう恥ずかしくて死にそう。
そうだ、これはお姉さまにもしてもらおう。
お姉さまも一緒に恥ずかしい目にあって、仲間になってもらうんだ。
そのためには…お姉さまの『薬』をこっそりと…。
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次回も明日、3月19日18時更新です。




