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第113話 ドS王女様たちは異世界で雑魚寝する

ケイトは無節操ではなく全員を大切にするタイプで、鈍感系主人公じゃないためこんな状況になっています。

あと、エッチです。

ケイト以外の女の子たちもだけど。

-主人公ケイト視点-


朝起きたらもうクリス様は起きてパジャマを着ていた。


それで全裸の俺は慌てて洗面所で着替えたのだけど…夕べってなにもなかったのかな?


何かされたとしても問題ないけど、見られなかったのは残念だな。


「ケイト!黒魔術を覚えられましたのよ!」


領地に戻るとクリス様が髪の毛で教科書を広げて読んでいる。

髪でページをめくるとか、もう自在じゃないか。


「これってすごく便利ですわ!今日はテストですからその時間まで復習をしながら食事をしますの」


確かに髪の毛で教科書を持てるなら、食事しながらでも勉強できるよな。


ちょっとお行儀悪いけど。




テストの時間になったのでディアナ様の所に。


マリナとカリナも一緒だ。



「ケイト、やっぱりクリスはすごいですわ!ケイトに色々教えてもらったおかげですわね」


すらすらと問題を解いていくクリス様の様子をモニターしてご機嫌のディアナ様。


「みんなの勉強会のおかげもあると思いますよ」

「それでも、やっぱりケイトのおかげですわ」



-女王ディアナ視点-


このままなら3年で、いいえもっと早くに娘たちは翔学生の教科書が終わりますの。


そうすればみんなに子宝魔晶石をもらえて、ケイトと子作りができますわ。


わたくしは今回もテストを受けられませんでしたけど、そのうち厨学生の教科書を1冊でも終わらせて追加の子宝魔晶石が欲しいですの。


あら?


クリスが消しゴムを落としましたわ。


ああっ!

何ですの?!髪の毛で拾いましたわ!


「ケイト、あれって何をしましたの?!」

「あっ…えっともうこうなったら全員に教えるしかないな」



…黒魔術ですの?

それって一晩全裸で抱き合って…まあ!


わたくしも覚えたいですわ!

でも、ケイトを一晩借りるのは難しいですの。


えっ?ケイトが自分で異世界へ行けるようになりましたの?!


「マリナ、カリナ。お願いがありますわ。試験の様子をチェックしていてほしいですの。それで、もしルビィアが泣いたらミルクをお願いしますわ」

「ディアナ様、もしかしてお兄ちゃんと異世界に行くの?」

「そうですわ。黒魔術を教わりたいですの」



-双子の妹カリナ視点-


ディアナ様と一晩眠るだけのために異世界に行くってうらやましいです。


ちなみにカリナたちは黒魔術の適性が無かったです。


でもルビィアにミルクをあげるのは初めての経験です。


「じゃあ頼むよ」

「お願いしますわ」


おにいたちが異世界に行ったとたん。


「えーん、えーん」


さっそくミルクを欲しがられたです。


マリナがおむつを替えている間にミルクの準備。


「『飲物召喚』!カリナの胸に母乳を!」


はわっ、はわわっ


胸が大きくなって重くなったです!


「ルビィアちゃん、はいです」


飲ませるです。


ちゅーちゅー…


「えーん!」


出ないです?!


「カリナ。おそらく吸う力が足りないの。ちょっと揉んで絞り出して『開通』させるといいと思うの」

「わかったです」


ぎゅっぎゅっぎゅ


出ないです!


「えーん!えーん!」


大ピンチです!


「こうなったら!カリナごめんなの!」


ちゅううっ


え?


ちゅうちゅううっ


は、はわっ


マリナ、そんなに強く吸われると!


『みょぎりんこ』


ああっ!

授乳なのに性的なことと錯覚したです!


「ん、出たの。はい、ルビィア」


ちゅうちゅうちゅう


飲んでくれたです!。


「マリナ。あとでお礼がしたいです」

「別にいいの」

「あとでカリナにも『開通』をさせるです」

「マリナはお兄ちゃんに開通してもらうの」

「それはさすがに断られるです!」


でも、できればしてもらいたいです。


「今みたいな状況にすれば可能なの」

「それでも…」


マリナはおかしいの。

そんなこと考えたら平気で居られないの。


ほら、マリナみたいな口調になったです、なの、です!


「もう年齢的に問題ないの。それともカリナはまだ子供?」

「そんなことはないの!」


そのために4年も異世界に行ってたです!


「それならおにいにカリナの○っぱいを吸ってミルクが出るようにしてもらうです!」

「え?」

「あらあら」


声がして振り向くとそこには異世界から帰ってきたおにいとディアナ様が。


早すぎるです!きっと向こうは要ってすぐに夜だったですね!


「ケイト。今度はカリナと二人で行ってきてもいいですわ」

「あ、えっと」

「おにい。こうなったらやけくそです。マリナもおにいに『開通』してもらうです」

「え、ちょっと、そんな、まだ心の準備が」

「言い出しっぺが何を言うです?」


がしっとマリナの手を掴むです。


「ちなみにおにいに拒否権は無いです」

「おいおい」


ぴろん


おにいから?


ケイト『さすがにそれをしたら止まらなくなるかもしれないけどいいのか?』

カリナ『覚悟のうえです』

ケイト『それなら、マリーに言われていた実験をしてもいいかな?』

カリナ『問題ないです!』

ケイト『じゃあ、俺に○○○を生やして、カリナにも●●●を作って、それで×××をしてもいいかな?きっと普通にできると思うから』


はわあああああっ?!


そ、それはその、ええっ?!


それをみんなを差し置いてカリナが初めにするですか?!


どっどっどっど


心臓が破裂しそうなの!

おにい、本気なの?


で、でも断るの!

まだ少し早いの!


ぴろん


マリナ『わかったです!マリナがおにいの初めての女になるです!』

カリナ『マリナ!血迷ったらだめなの!お兄ちゃん、嘘なの!』

ケイト『二人とも口調が正常じゃないから、また今度な』


ああっ!


惜しかったです。

それともこれで良かったですか?


…でも、おにいとそういうことをしたいのは確かです。


これでは何のために4年も異世界に行ったかわからないです。


次にこういうことを言われたら、大人の余裕を見せてオッケーできるようになるです!



-王女サファイラ視点-


テストを済ませたら私が一番乗りみたいね。


「エメルお姉さまとクリスは苦戦しているの?」

「違うわよ。受ける試験がすごく多いの」


ええっ?!


私でも結構多いと思ったのに。


あっ、エメル姉さまも終わったみたい。


「あら?クリスはまだなの?」

「それが…」

「そんなにテストを受けてるの?!」


本当に驚きだわ。


このままじゃあ追い越されるかも。


ケイトにマンツーマンで勉強を教えてもらおうかしら。


異世界に行って時間を引き延ばせば一気に覚えられないかしら?


それでそれで…ケイトと子作り…。


ぴろん


エメル『サフィ。顔に考えていること出てるわよ』


あうっ?!

エメル姉さま、カリナみたいに心を読まないで!



-王女エメラルディ視点-


テストはミスさえなければ満点の自信があるのよ。


もう今日から異世界に行ってもいいんじゃないかしら?


「ケイト。異世界の冒険の準備がしたいから、今から異世界に行きたいですわ」

「どのくらいです?」

「そうね。銃鍛冶師ガンスミスのスキルは領地ではほとんど何も準備できないから、異世界の広いところでしたいのよ。だから最低1か月はほしいわね」

「1か月ですか。クリス様が一緒でもいいですか?」

「いいわよ」

「それなら私も!」

「サフィも?」

錬金術師アルケミストの実験も領地では難しいのよ」



クリスがテストを終わらせて、みんなで相談して異世界に行くことになったのだけど…。


結局全員で行くことになったのよね。

お母様とルビィアだけを除いて。


「誰かが残っていないといけないから、わたくしが留守番していますわ。何かあったらメールでやり取りすればいいですわ」


私たちの世界で4時間。

異世界で4日間。

その先の異世界で40日居られる所へ転移。


「異世界へ行くのってすごく便利よね。時間がどれだけでも作れますもの」

「そんなこと言っていられるのもいまのうちよ」


どういう意味かしら、マリーさん?


「それだけ先に年を取るわけだから、そのうちディアナ女王に追いつくわよ」

「ええっ?!」


そういえばそうよね。


マリーやケイトたちは年を取らないみたいだけど、私は普通に年を取るもの。


「それでもいいわ。異世界なら年を取らなくできる方法もあるのでしょう?」

「まあ、そうかもしれないわね」


ん?

もしかしてマリーはもうその方法を知っているのかしら?


言う気が無いなら今は無理に聞かないわ。




この世界ではわたくしたちの世界の1時間が10日間にあたる。

だから40日を4時間で過ごせる。


そして、ここはケイトたちがついこの前まで居た世界でもあるから、借家が借りたままなのよね。


すごく広い家で、鍛冶仕事をする部や錬金術を研究する部屋をそれぞれもらえたけど、その分寝る部屋が少なくなったわ。


寝るときはベッドを4つ縦横にくっつけて8人で雑魚寝するのよ。


それでも十分な広さがあるのがすごいわよね。


「こちらの世界はもう夜ですね。寝れないかもしれないけど時差ボケ解消のために朝まで寝ましょう」

「マリー、それなら黒魔術の適性を見てくれないかな?」


黒魔術を使える人と一晩触れ合って眠れば、黒魔術が覚えられるかもしれないのですわね。

でも、全裸でなのね。


「大丈夫ですよ。マリーやシェリーにしてもらうから」


さすがにケイトとは恥ずかしいものね。


「私はシェリーで」


サフィがシェリーなら私はマリーね。


適性があるといいのだけど。



-主人公ケイト視点-


雑魚寝状態だけど、俺の隣はクリス様で、クリス様の隣は『壁』。


だから狭くて寝やすいらしい。


ほら、もう寝息立ててる。


ぎゅっ


え?


「(小声で)ケイト兄さん」


サフィ?!


「(小声で)んふ、来ちゃった」

「(小声で)適正無かったの?」

「(小声で)シェリーに適性を見てもらうって嘘なの。ボクはケイト兄さんに見てほしいな」


ぎゅっと抱きついてくるから真っ暗でもわかる。


サフィは何も着ていない。


「(小声で)ボクはいつでも何をされてもいいからね」

「(小声で)さすがにみんな居るところでは無理だろ」

「(小声で)うん。だから今夜はケイトのパジャマの中に入れてね」


もぐってくるサフィを止められない。


ひょこっと目の前に顔が出てきた。


「(小声で)ねえサフィ」

「(小声で)なあに、ケイト兄さん」

「(小声で)この前、恋人の話が出た時なんだけど」

「(小声で)ケイト兄さんって恋人いるの?」



-王女サファイラ視点-


マリーさんが恋人なのかな?

それともシェリーさん?


他にも知らない人が居るかも。

ちょっと寂しいな。


「(小声で)自分を最初の恋人にしてほしいって言われた時に、真っ先にサフィの顔が思い浮かんだんだ」


えっ…


「(小声で)俺の頭の中では、きっとサフィが恋人だって思っていたんだって、その時分かったんだ。だから、これから本当の恋人になれないかな?他にも恋人とか好きな人ができるかもしれないけど、サフィに一番最初の恋人になってほしいから」

「(小声で)うん、うん。もちろん。ああ、すごい幸せ。ねえ、でもこれまで通りケイト兄さんって呼んでいいよね?」

「(小声で)うん」


ああ、もう黒魔術とかどうでもいいや。


このままケイトとずっと一緒に居られるだけで。


「(小声で)でも、他にも恋人ができるかもって、今言うこと?」

「(小声で)ごめん」

「(小声で)じゃあ、最初の恋人にしてくれるなら、誰にもしたことが無い恋人らしいことをして」

「(小声で)え?」

「(小声で)最初の恋人らしいことをして」

「(小声で)わかった」


どきどきどき


ケイト。何をしてくれるのかな?


もしかして、ケイトの世界のエッチなこととか。


「(小声で)じゃあ、今度異世界で冒険したあとにデートしようか?」

「(小声で)え?」

「(小声で)恋人同士はデートするんだよ。でも、俺はまだそういうのをしたことがないから」


デート?


何だろう?それって、今裸で抱き合ってからすることよりももっとすごいことなのかな?


「(小声で)だから今夜はもう寝ようね」

「(小声で)キスは?」

「(小声で)この状態でしたら、サフィを壊しちゃうかも」

「(小声で)壊してほしいな」


ぎゅうっ


ちゅうぅっ


ああっ、すごいキスっ!


…え?もうおしまい?


「(小声で)ごめん、二人っきりじゃないとやっぱり無理だから」

「(小声で)うん。デート楽しみにしてるね」

「(小声で)それじゃあ適性調べながら寝るね。『黒魔術継承』」


ケイトとデートか。


ドキドキして寝れなくなりそう。


ドキドキドキドキ…すやぁ

お読みいただきありがとうございます。

ブックマークとか感想とかいただけると励みになります。

次回も明日、3月5日18時更新です。

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