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第112話 ドS王女様は黒魔術を学ぶ

髪の毛自在の術

-元魔王ブラッディマリー視点-


この世界にケイトとその妹たちと来てから4年。

もちろんシェリーも一緒よ。


ケイトたちを鍛え、一緒に様々なクエストをクリアし、ケイトたち自身がその『椅子』という特性を活かしてその体を組み替えて人間離れしたパワーやスピードや防御力を持ち始めた。


まだ私ほどじゃないけど、おそらくクリスさんにも負けないくらいになったと思うわ。


それにしても、この4年間一番大変だったのは『ケイトに新たな女性(むし)』が付かないようにすること。


だって、ケイトって何故か女性を引き寄せるんだから。


4年間で何度引っ越したか。

追いかけられないように街を替え、国を替え、世界まで替えたのよ。


とにかく相手が本気でケイトのことを好きになる前にさっさと逃げたのよ。

だって、本気で好きになった相手とケイトを引き離すなんてできないし。


マリナとカリナが弟子入りしている間は二人とも引っ越せないからシェリーに任せて、2年近くケイトと二人っきりだった時は最高だったわ。


もう新婚気分だったもの。


毎日のように『食事()する?お風呂()する?それともここでしちゃう?』なんて…ああっ、もう思い出すだけでもドキドキするわ。


『みょぎりんこ』にならないようにケイトの髪の毛に感覚を付けたりもしたのよね。


本当は触手とか付けてほしかったけど、ケイトに拒否されたわ。


『クリス様に望まれればやるよ』


って、ずっと二人っきりで居てもクリスさんには勝てないのよね。


髪の毛に感覚を付与するのは『感覚付与』という黒魔術。


黒魔術は魔族が好む魔術で、黒色の色魔法とはまったくの別物。


そして『感覚付与』は本人にしか効果がないから、ケイトに黒魔術を覚えてもらったのよね。


『感覚付与』

装備品や髪の毛など、体にくっついているものに感覚を与え動かすことができる。髪や爪はある程度伸縮させられる。


これで動かせるようになったケイトの髪の毛で、私の角を弄んでもらって…二人とも凄くいい気持ちになれたわ。


でも所詮髪の毛に付けた感覚だからケイトは少ししか気持ちよくならないのよね。


本当はケイトの『アレ』と私の『コレ』を増やして交わればいいってわかっているのよ。


でも、できれば本物同士でしたいのよね。


ケイトがその気になる時っていつかしら?


でも何千年でも待つわよ。

今はずっと一緒に居られるだけでも十分だもの。


「マリー、帰る準備は済んだ?」

「ええ」

「お兄ちゃん、お待たせ!」

「おにい、お土産を忘れてるです」

「マリー様、行きましょう」


マリナとカリナは16歳になったけど、外見は変わってないのよね。


中身だけ少しは大人びたかしら?

元々大人っぽかったから、あまり変わってないわよね。


ケイトも外見は全然変わってないように見えるわ。


部品交換(パーツチェンジ)』は冒険時のみで普段は使ってないものね。


でも、一番変わったのはケイトの中身(スペック)よ。


「今回は俺が『異世界転移』を使っていいかな?」

「いいわよ」


黒魔術を教えたら、シェリーでも成功させられない『異世界転移』を使えるようになってしまったのよね。


ケイトの特性である『魔法の成功率を上げる効果』というのがここまでとは思わなかったわ。


しかもケイトに触れていると難しい魔法の成功率が上がるのよね。


それこそシェリーが『異世界転移』の魔法を成功させれるくらいに。


本当にすごいけど、ちょっと不安もあるのよね。



-主人公ケイト視点-


さあ、これでやっと帰れる!

クリス様、待っててください!


ぴろん


マリーからのメール?


マリー『ケイトがひとりで異世界転移が出来るようになっても、なるべく私に頼んでほしいの』

ケイト『駄目だよ』

マリー『お願い』

ケイト『だって、こっそりマリーの所に行けなくなるから』


「もう、ばかっ!」


ばしっ!


赤くなったマリーから、メールじゃなくて、直接返事と一撃が来た。


「マリー様?」

「あっ、えっと勘違いだから。ケイト、早く転移して」

「うん」


マリーがそれ以上突っ込まれるまえに転移する。


「ケイト、おかえりなさい」

「きゃっきゃっ」


出迎えてくれたのはディアナ様とルビィア。


そして俺はすぐにクリス様の所へ行く。


コンコンコン


「いいですわ」

「クリス様!ただいま帰りました!」


すっ


クリス様は無言で場所を開けて、俺はすぐに四つん這いになる。


すとん


ああっ!4年ぶりのクリス様の感触!


「ケイト」

「はい」

「これからは長い間異世界へ行ってはいけませんわ」

「はい」

「ケイト。何でも『はい』と言うべきですけど、たまには理由を聞いてほしいですわ」

「どうしてでしょうか?」

「ケイトがあんまり長くよそに行くと、わたくしのことを忘れてしまうような気がしますの!」

「それなら大丈夫です」


俺はあるものを異次元箱から取り出す。



-王女クリステラ視点-


わたくしにとってたった1時間でも、ケイトにとっては4年。


わたくしよりも魅力的な主人を見つけたかもしれないと、気が気ではありませんでしたわ。


「ケイトがあんまり長くよそに行くと、わたくしのことを忘れてしまうような気がしますの!」

「それなら大丈夫です」


ケイトは異次元箱から何かを取り出して見せてくれましたわ。


こ、これはっ!


「クリス様の写真です」


すごくたくさんのわたくしの写真ですわ!


「毎日これを見ていました。でも、やっぱり本物のほうがいいですね」

「当たり前ですわ!」


わたくしはベルトを取り出しますの。


ピシッ!


「これから写真が必要なほど長く出掛けるときはわたくしを連れていきなさい!」


ピシッ!ピシッ!


「はいっ!」


ああ、ケイトは本当にわたくしのために全てを捧げてくれていますのね。


嬉しすぎてたくさん叩きますわ!


ピシッ!ピシッ!ピシッ!


全身をまんべんなく叩いてあげますわ!


すぽっ


「あっ!」


ベルトが手からすっぽ抜けましたわ!


ケイトの顔に当たりますの!


びゅいん、ぱしっ


「ええっ?!」


今のは何ですの?!


わたくしが手を滑らせたベルトを、ケイトの『髪の毛』が伸びて受け止めましたの。


「ケイト。今のは新しいスキルですの?」

「スキルと言うか、黒魔術です。適性が無いと使えませんけど、体に接触している自分の服とか、髪の毛や爪みたいに本来動かせなかったり感覚の無かったりするものを、動かしたり感覚を持たせたりできるんです。あと、髪とか爪ならゴムのように伸ばしたり縮めたりできます」


そう言ってケイトが髪の毛をふわふわと動かしていますわ。


「魔法はいつ唱えましたの?」

「これは永続系の魔術なんです。だから解除するまでは俺自身の魔力を消費して効果を発揮し続けます」


面白いですわ!


「わたくしも覚えたいですわ!黒魔術の適性はどうやって調べますの?」

「じゃあ、マリーを呼んでいいですか?」

「ケイトではわかりませんの?」

「適性がある場合は、黒魔術の使い手と全裸で一晩中肌を合わせていないといけないんです」


そういうことですの。


わたくしがケイトとするわけにはいかないから、マリーさんに頼むのですわね。


「ケイト。お布団も掛けられませんの?」

「いえ、服を着られないだけです」

「それならケイトでいいですわ」

「ええっ?!」

「返事は『はい』ですわ」

「いえ、でもさすがにそれは」

「部屋が暗くなれば何も見えませんわよ。それに、この前下着で抱き合って寝たこともありますわ」


あれは事故みたいなものですけど。


「それに『肌を合わせればいい』ということは、抱き合う必要は無いと思いますわ」

「そうですけど」

「それなら、ケイトがわたくしに不埒なことをしないように『動かないようにしなさい』と命令して、ケイトの上にわたくしが寝ればいいだけですわ」

「わかりました」



-主人公ケイト視点-


こうなるかもしれないと思って教えないようにしてたんだけどな。


仕方ない。自分に『睡眠』の魔法を掛けてさっさと寝よう。




そしてその夜。


「クリス様。自分に『睡眠』の魔法を使わせてください」

「どうしてですの?」

「命令で動かないのはいいのですけど、クリス様が魅力的すぎて寝られなくなりそうなので、先に眠りたいんです」

「そのくらい構いませんわ。でも、朝は起きられますの?」

「朝7時に目が覚めるように魔法を掛けますので」

「いいですわよ。では、ケイト、おやすみなさい」


全裸で領地の壁にもたれて布団をかぶる。


「クリス様、おやすみなさい。『黒魔術継承』!『睡眠スリープ』!」


クリス様…。



-王女クリステラ視点-


ケイトが魔法で寝てしまいましたわ。


わたくしが魅力的すぎて眠れないとか、すごく嬉しくて寝る前に叩きまくるところでしたわ。


魔法で眠ったケイトはつんつんしても、ほっぺをぺしぺししても起きませんの。


わたくしはさっそく全裸になって布団をめくってケイトの上に寝そべりますわ。


しばらくするとケイトの体から何かわたくしに流れ込んでくるような気がしますの。


きっとこれが黒魔術ですのね。


ああ、頭の中に色々な魔術が浮かんできますの。


…これが髪の毛を操れる黒魔術ですのね。

今すぐに使えるかしら?


「『感覚付与』!」


しゅるっ


しゅるるるっ


わたくしの髪の毛が自在に動きますわ!


にゅいいいん


長さもすごく伸びますのね!

髪の毛が2倍くらいになりますの!


元通りにも縮みますわ。


でも、これってどのくらいの力があるのかしら?

ケイトの髪はわたくしのベルトを受け止めていましたわね。


何か持ち上げやすい物…ケイトが居ましたわ!


しゅるるる

ぐいっ


ケイトの手首に髪の毛を巻き付かせて動かせますわ!


これって結構力がありますの!

そうですわ。このままケイトの腕をわたくしに抱き着かせますわよ。


全裸でぴったりくっつくのってすごく心地いいですわ。

ケイトは魔法で寝ているから、ちっとも恥ずかしくありませんの。



今なら何をしてもいいですわよね?


わたくしは肌を触れさせたまま反対を向いて、ケイトと向かい合わせになりますの。


「ケイト…いつもありがとうですわ」


ちゅっとケイトの額にキスをしますの。

これは主従の親愛のキスですわよ。


でも、ここからは…ケイトを弄ぶ時間ですわ。


ケイトの手足、指先までわたくしの髪の毛を絡めますの。

これでケイトの動きはわたくしの思うままですわ。


すっ


ケイトの手をわたくしの胸に触れさせますの。


むにゅう


『みょぎりんこ』!


ああ、やっぱりそうなりますのね。


『みょぎりんこ』にならない部分を探しますわ。


ぷに

もぞ

ぬちゅ

ふに


…『みょぎりんこ』ばかりですわ。


つまり別の世界でしたらこれが全部気持ち良くなるはずですわね。


そうですわ。


感覚があるということは髪の毛でも『みょぎん』になるかもしれませんの!


しゅるるる


ケイトの体に絡みつけて、こすって、


はぅ


ちょっとだけ心地よかったですわ。

でも、『みょぎん』じゃなくて純粋に心地よいだけでしたわ。


ケイトの唾液を付けた指を舐めた時と同じ感じですの。


もしかして、わたくしの髪をケイトの唾液まみれにしたらいいのかしら?


どきどきどき


ケイトの口の中に髪の毛を入れて、唾液を付けますの。


しゅる、ねちょ


…あんまり感じませんわ。

失敗ですわね。


ふああ。

駄目ですわ。

眠たくなってきましたの。


とりあえず髪の毛に付いたケイトの唾液はわたくしが舐めておきますわ。


ぺろ、ちゅうっ


はうん。

髪の毛についた唾液でも心地よくなりますの。


お布団をかけて、朝まで寝ますわ。


早起きして、着替えないといけませんわ。

あと、朝に少しだけ眠っているケイトで遊びたいですの。

お読みいただきありがとうございます。

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次回も明日、3月4日18時更新です。

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