できごと・事件
作中において起きた事件や戦争を紹介する。
※アルムシュアの戦い
200年から現代まで続く世界大戦の総称。
多くはバルバモンガ大陸で行われ、聖典の一節にあった『アルムが再び作られた子どもを放つ時、バルバモンガは新しい命を得る』の『アルムが再び作られた子』がバルバモンガの先住民族であるアルムの民を指すのか、それともバルバモンガを追われて空中遊牧都市を築いたカルダの民を指す言葉なのかで解釈が別れて対立していた。
これをアルムシュア(アルムの息子達)の戦いと呼び200年経った現在も聖なる土地であるバルバモンガを巡る戦いが断続的に行われている。
しかし世界大戦となったのは第三次アルムシュアの戦いからであり、ロボット産業革命がそれを後押しした為だと言われている。
ロボット産業革命は世界各国に莫大な富と致命的な貧富の差を生み出し、それと同時に土地や資産などの実力のある者が財を成す主民主義を生み出した。
空中遊牧民族であるカルダの民は、空中都市であるからして資産を分配して共存する共民制という独特の制度を創りあげ、こうした貧富の差に苦しむ民たちを救済し国家として味方に付けて行った。
その賛同した国や組織をカルダ派と呼ぶようになり、主民主義的な組織や国をアルム派と呼ぶようになって戦争が始まった。
しかし、どちらも個人を尊重する事には変わりはないので、ロロアの住むメルヴィア国はカルダ派とアルム派の文化を取り入れながら『自国の信仰しているメルヴィア神の行った過ち』と言う宗教上の理由で戦争には参加していなかった。
また、こうした非戦闘国家は『アルムシュア条約』と言う契約を交わすことで必要最低限の国防能力しか与えられなかった。
条約による拘束は大量破壊兵器から軍隊の縮小のみならず、教育に関しても検閲が行われ。
メルヴィア国の担任の先生は、主民主義国から生産されたアステロイドであるレイズが、共民主義国の審査を合格したカリキュラムで行っていた。
また、こうした思想は世界史と共に中学の入学から学ぶ事を許されるが、メルヴィア国の聖典にある『過去の過ち』を守る過剰な市民の存在が、メルヴィアの国家を歌わない反メルヴィアとして暗躍する原因にもなっていた。
その反メルヴィア思想は表面化せずとも共民主義派に多く、その過剰なまでの自国の批判と武装に対する嫌悪感をもった平和主義が、時にロロアや様々な軍人の行動を良くも悪くも抑制していた。
※ニュートリノの戦い
※ニュートリノ防衛戦
場所:メルヴィア ニュートリノ発電所
年代:アデン302※年
敵対勢力:
大将:パワーマン
副将:キュラー・テティア
通信統括部:Y W−144
右翼前戦: YW-147
右翼通信統括:(不明)
中央戦線(※井上ルート):YW-55(特殊部隊によって撃破)
レッドキラー・RK-33イエモン(ニュートリノ防衛戦から後任)
中央通信統括:YW-56(安否不明)
左翼戦線:YM-140
左翼通信統括:YW-700
Y Wニュートリノ発電所守備隊:1000体
Z M守備隊:3000体
傭兵ロボ:10体
ガードロボ:30体
マッド師団:1000体
キグナス飛行旅団 兵員郵送機ダ・マンタ:
2隻。
味方勢力
大将:ヴィクトリア・ダーパ
右翼作戦部:イイヤマ・ヒカル
中央作戦部:イノウエ・タツヤ
左翼作戦部:サイファー・ハント(アステロイド)
野戦砲長:マナツ・リク
野戦砲部隊:20人
特殊部隊:20人
治安維持隊:1000人
装甲兵長:テリンコ・ジーヴェル
装甲隊:700人
拠点防衛隊:20人
1〜3号遊撃隊
隊長:マック(アステロイド)
隊員:150体
民間人:ロロア・F・メリアス(アステロイド)
救護班長:ミント・ウユ(アステロイド)
救護班:50体(医療用アステロイド)
メルヴィア国内で起きたメカニロボ達の大規模なクーデターの一つ。
フォレストパークの深層にて不可解なエレルギー反応とニュートリノ発電所から違法に建設された送電ケーブルを確認。
調査団が樹木の伐採に乗り出した。
しかし伐採した直後、疑惑を隠すようにフォレストパークによるロボットによる人間への反乱が始まった。
メディア(特にメロディアス新聞社)がロボットによる人権侵害が原因だと政府を批判したが、政府は即座にイレギュラーとしてフォレストパークのロボを諸外国の第三者委員会に任せて処理。
フォレストパークの問題をそのまま諸外国に任せ、ニュートリノ発電所奪還作戦にメルヴィアの主戦力をいち早く投入した。
ニュートリノ発電所に特殊部隊が向かう中、発電所で密かに改造されていたアステロイドが職員を人質にして立て篭もった。
自らをパワーマンと名乗り、他の作業員ロボ達と決起、ニュートリノ発電所を要塞に変えて徹底抗戦に打って出た。
♯1
特殊部隊の善戦。
要塞化したといえど作業用メカニロボは融通が効かず、パワーマンの独断による決起であったのでマッド師団の司令部を混乱させた。
人質を救出する最中、Z Mシリーズの守備隊(3000体)が先に到着。
マット師団の先発隊が驚くほどの団結力を見せて特殊部隊を撤退させる。
そしていよいよ特殊部隊がガスタンクエリアまで後退して勝機が見えた時、井上隊が装甲車を用いて決死の特攻。
パワーマンを討ち取らんと冷却水のタンクのある中央部に突撃した。
人間の勇猛果敢さにパワーマンは恐怖し、ニュートリノ発電所内の冷却水の供給をストップし、フロア全体を灼熱の施設にしてしまう。
人質達は防護服を着て何とか熱を凌いで助けを待つも、駆けつけたマット師団の決死の反撃で井上隊は玉砕。
残された人質も熱さに耐えられずに絶命してしまう。
作戦司令長であるヴィクトリア・ダーパは、ロボですら発砲を躊躇するガスタンクエリアに陣を敷き、自分たちも爆発に巻き込まれる背水の陣を持ってして要塞化し、ガスタンクエリアから野砲による砲撃をくわえる荒業に出た。
ロボ達は危険地帯から放り注ぐ野砲に反撃が出来ず、人間達は装甲隊を駆使して突入を決行するも徒労に終わり、戦闘は極めて長期戦に及んだ。
♯2
泥沼の戦い。そして提案。
戦闘は直期に及び特殊部隊は壊滅または敗走し。
残された兵力を総集して『チームガンバ』と名乗って再結成した。
チームガンバの野戦砲がたまたま冷却水のタンク付近に当たり水柱が噴き出した。
タンクの冷却水は暫くすると鎮水。
そこで冷却水の供給が止まり、タンクに水が留まっていた事にダーパは気付いた。
そこでダーパは、水を吐き出し終わって残された冷却水の巨大なパイプに潜入し、ニュートリノジェネレータから供給される高温のバルブを閉め、総突破の道を見出す作戦を提案した。
しかし人間では高温に耐えきれず、メカニロボでは大きすぎて入れない。
そこで、特殊部隊の野戦病院の監修をしていた医師、カイン博士の愛娘であるロロアに白羽の矢が立った。
ロロアなら小柄であり、アステロイドは『小柄なロボ』と言う扱いのため、世論の反対意見を押し切って作戦の準備ができたのだ。
♯3
ロロアの突入。そして…。
ロロアが到着し本作戦を教えて、即日に決行された。
チームガンバの決死の援護射撃と突撃に押し出されたロロアは、度重なる砲撃で空いた冷却水のパイプから内部に潜入。
そのまま誰にも発見されずに発電所の深層まで到達した。
しかし、途中で観測不能に陥って迷子になってしまいパワーマンに見つかって殺されてしまった。
#4
両軍の孤立。
チームガンバは責任を感じてロロアの決死の回収作戦を敢行した。
死をも厭わぬ水盃を呑み突撃するテリンコは遂にロロアの居た回収地点に到達した。
顔には不思議と外傷はなく。
破壊された壁からのぞく様は、かぐや姫のそれだったらしい。
ロロアを失い、活路を見失ったチームガンバは撤退も攻める事も出来ぬまま、そのまま包囲され餓死者を出すほどの持久戦となって孤立した。
パワーマンは井上隊の突撃と玉砕に恐怖し、軍事費を用いて民間のメカニロボ軍事会社に加勢を依頼した。
しかし、それは修羅場を潜り抜けてきたZMシリーズとYWシリーズの信頼を失い。
後にやってきたマッド師団の期待すら裏切るものとなった。
マッド師団は陣頭指揮を奪う形で戦闘に入り込み、信頼も尊敬も無くなったパワーマンは一部の支持派を招き入れて最深部で引きこもるようになる。
これを好機と見たマッド師団作戦司令部は、主民主義派のキグナス艦隊からストリームマンが脱退すると共にニュートリノ発電所を軍事要塞化し、たとえ大敗したとしても首謀者をパワーマンの決起として収束できる二段構えを取る事が出来た。
#5
メカニロボとチームガンバ
包囲されたチームガンバの次なる戦いは筆舌にも耐え難い壮絶な飢えであった。
メルヴィア政府の補給部隊はガスタンクやストリームマン部隊の高角砲で近づく事が出来ず。
チームガンバは撃破したメカニロボを解体し、バッテリー液や人工駆動部を食べて何とか飢えを凌いでいた。
マッド師団は何を考えたのか隊員の声帯に電流を流して『言葉』を発信した。
この謎の行為はチームガンバを油断させようとしたのかは不明だが、チームガンバを降伏させる事でメルヴィア国民を味方にする思惑があったようだ。
しかし、マッド師団の工作を他所に復活したロロアがエネルギーを持って再突入した・・。
♯6
終戦と教訓
ロロアの突入は、極秘であり記述には残されていない。
孤立したパワーマンが撃破され、またロロアを目撃したYWシリーズは滅び、覚醒したロロアを前にマッド師団は未確認生体の呼称を『ロロア』としたため混乱が生じた。
マッド師団は突然の損害に頭脳が間に合わず、ストリームマンの援助を受けてフォレストパークまで撤退した。
傭兵部隊とZMシリーズはフォレストパークの秘密基地まで撤退し、ミーさん(ZMー300)などロロアを知るZMシリーズはストリームマンの配下となった。
そして逃げ切れたかった残存兵力は『マッドタイマー』と呼ばれる自爆プログラムで自決し、ニュートリノの戦いは幕を閉じた。
マット師団はこの戦いにおいて『人間との戦闘の際には持久戦は有効である』と言う答えを導いた。
それによりロロアとの戦いの際もボスが居る本陣には『ステージ』と呼ばれる防衛拠点を最初に築くようになり、それがボスとの戦いにおいて基本となっていったのである。