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第37話 遊園地

誤字脱字、文章でおかしなところがあればご報告よろしくお願いします。

「ついたー」


隣町の遊園地に着く。最近の遊園地って凄いんだよな。なんか、お化け屋敷とか、ジェットコースターとか、色々ヤバイからな。


「それじゃ行こっか!」

「ああ」


――――――――――――――――――


「おー、あいつら良いカップルじゃん」


気になって見に来てみてれば、良い感じになってるじゃないか。最初に乗るのはジェットコースター。ここのジェットコースター最大110度回転するからな。初っぱなにそれを乗るか。


「…何やってんの?」

「ふぇ?」


変な声が出てしまった。あれ?なーんで華樹さんが居るんでしょうか。


「あんた、ストーカーみたいだよ」

「そうか。じゃあ一緒に行ってくれね?カップル的な感じだったら大丈夫だろうから」

「やだ。何であんたなんかと回らないといけないの?」

「えっ、単純に楽しみに来たの?」

「そうよ。…ちょっとは紗愛花が気になったけど…。いや!これはテストを頑張った私へのご褒美!そう、ご褒美…」

「ふーん」


ニヤニヤ笑う。面白いもん。俺と同じ見守る親みたいな感じで来たんだから。親と言えば紗愛花さんの親御さん、どうしてるんだろ。紗愛花さんが家に居なくても良いのかな?そう考えていると頬をつねられる。


「何ニヤニヤ笑ってるのよ」

「ひたいって」

「はあ、一人で回ってても楽しくないし、一緒に行ってあげてもいいわよ」

「それじゃあお言葉に甘えて一緒に行かせていただきます」

「どうせあんたも紗愛花達が不安で見に来たんでしょうから」

「あんた()?」

「はっ!」


ぼろを出したな華樹さん。いや、今ぼろ出したところで何も意味なかったわ。


「どうします?俺は親友の初デート拝んで行きたいんですけど」

「だったら私が付いていった方がいいかもしれないわね。紗愛花は勘が鋭いからある程度近くに行くと気付かれるわよ」

「わぁ、おもしろいことに零助は視界に入った物ならすべて理解するから見える範囲に居ちゃいけないんだよね」

「…詰みじゃん」

「ですね」


バレないようにするには後方の遠くからしか見れない。けど休日ってことがあって人が多く、後ろからだと見失うかもしれない。かと言って近づくと紗愛花に気付かれる。じゃあ前から見とくか?それだと零助にバレる。詰んだな、うん。


「どうするの?」

「うーん…できる限り見とくか。バレたらその時考える」

「そんな行き当たりばったりで良いの?」

「問題ない。これが俺のやり方なんでね」

「そっ、じゃあ私はあんたについていくわ。特に行くところないし」


少し照れながら華樹さんは言う。可愛いねぇ。これがアメなんだよな。いつもムチで言葉のナイフが俺に刺さるけど、こういうところが俺を癒すんだよな。


「あっ!ジェットコースター終わったらしいよ。ほら!行くよ」

「はーい」


――――――――――――――――――


「ジェットコースター楽しかったね」

「ああ。初めて乗ったけど楽しかった」


遊園地に来るのも久々で新しい物がたくさんあって、小さい子供のようにはしゃぎそうだが、紗愛花と来ているので抑える。


「じゃあ次あれ乗ろ?」


そう言って指差すのはコーヒーカップ。カップルがよく行くところじゃないか。カップルだから良いか。俺達は列に並ぶ。その列にはカップルが7割、子連れが2割、他は男子のペアか女子のペアだ。待っているとき、話をしていたので、感覚的には意外と早く順番が回ってきた。


「いやっほー、たのしーねー!」

「たーのーしーいーなー」


カップがぐるぐる回転して、そのまま会話を続ける。こういうのってラブコメで見るけど、体験してみると良いもんだな。


「あら?」

「どうしたの?零助君」

「見知った顔が見えた気がしたんだけど…気のせいだろう」

「そんなことよりこれを楽しまないと!」

「そうだな!」


俺たちはコーヒーカップを時間内にできるだけ楽しんだ。正直、中学校の頃はこんなの何の意味があるのかよくわからなかったが今はとても楽しい。楽しすぎる。彼女がいるって良いね!


「次は…お化け屋敷にしよ!」

「怖かったら俺の服掴んでくれ」

「むっ!失礼な。私だって怖いものには耐性があるんだよ。だから零助君が怖かったら私の袖を掴んでも良いんだよ?」

「あははは、そうなるかな」


そう会話して、お化け屋敷に入る。意外と空いていてすぐに入れた。


「ガアァァァァ!」

「うおっ」

「キャー!」


紗愛花が俺の袖にしがみついてきた。正直、俺も初っぱなにからびびった。このお化け屋敷、機械使って驚かせるやつじゃなくて、人が驚かせに来るのか。ちょっと俺も不味いかもな。


――――――――――――――――――


「ううう、怖かったよぉ」

「大丈夫か?」

「うん。なんとかね」


紗愛花はにっこり笑う。凄いな。俺は、めちゃくちゃびびった。夢に出てくるかもな。


「誰か!その人泥棒です!」


小さな子供みたいな声が聞こえ、その方向を見る。すると女子物の財布を持って走って行く男性が見えた。そしてこっちに走ってきてるのがわかった。俺たちは少し後ろに下がる。そしてその男性がこっちの前を通る瞬間に足を出す。


「うわっぶ!」


簡単にこけた。よほど焦っていたんだな。俺はその男性からその財布を取る。そして警備員が来るまで簡単な拘束する。まあ、お化け屋敷の出口だったっていうのがあってすぐに来たけど。


「この男はこっちで預かります」

「よろしくお願いします」

「はあはあ、その財布」


息を切らしながら小さめの女の子が近寄ってくる。この子か。親は居ないのか?


「はい、どうぞ…!?!?」


財布を返そうとするといきなり抱きついてきた。何してんだこの子。


「ありがとうございます王子様」


!?王子様?こんな子と一度たりともあったことないぞ!?何で何でだ?はっ!待ってくれ紗愛花、これは、これは不可抗力なんだ!

裏トーク


零助「とうとうネタ尽きたらしいぞ」


玲太「んー、登場してるキャラでも、ストーリー的にprofile紹介できないキャラが居るからな」


紗愛花「ちょっと零助君?あの女の子誰なの?あんなちっちゃな子にまで手を出したの?」


零助「違っ、俺にも訳がわからないんだよ!」


華樹「うーわ、さいってい」


星宝「すまないけど、零助君、僕もちょっと..」


零助「星宝君まで!」


林崎「お前俺よりヤバイんじゃないか?」


玲太・零助「何でお前が出てくんだ!」


林崎「悪いか?ここでぐらい出させてくれよ。本編じゃもうほぼ出ることないんだから」


紗愛花「まあ、弁解は次話聞くとするわ。とりあえず今は締めないと」


零助「あ、ああ、そうだな」


零助・玲太・星宝・林崎・紗愛花・華樹

「第37話 『遊園地』を読んでいただき、ありがとうございます!!」


零助(ほっ。た、助かったぁ)


紗愛花「その代わり、変な言い訳とかしたらどうなるかわかるよね?」


零助(わかってる。わかってるんだ。わかってるけど、やっぱり怖いぃ!)

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