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第35話 てるてる坊主作成

誤字脱字、文章で変なところがあればご報告よろしくお願いします

「ねぇねぇ零助君」

「ん?どうした?」

「テスト終わったら遊園地に行くって話、忘れてないよね?」

「もちろん。準備はできてないけど忘れてないよ」

「準備はしといて!?」

「うそうそ、忘れてないし準備もしてるよ」

「良かったぁ」


紗愛花は自分の胸に手を当て、ほっと一息つく。ちゃんと勉強の合間に準備してた。正直、気になりすぎて夢に出てきそうだったよ。


「それで、どこに行くの?」

「えっとな、隣町の輪仁(わに)町のマーチック遊園地だ。別のところが良いなら変えるけど」

「ううん!そこで良いよ。ああ、今から楽しみだなぁ」


色々あってデートとか行けてないからな。俺も楽しみすぎて今日寝れるかわからない。…多分寝れるけど。


「俺も楽しみだよ」

「初めてのデートだもんね」

「夕飯食べ終わったらてるてる坊主作ろう」


そんな物が意味が無いのは知っている。ただ、そんな物に祈りを込めるほど、明日は晴れてほしい。なんやかんやで今は19時半。料理に夢中で夕焼けを見るのを忘れていた。


「てるてる坊主かぁ。私もよく作ってたなぁ」

「保育園とかでよく作るんだよな。あのとき、俺てるてる坊主が何も意味がないってこと知ってて作ってて面倒だったんだよな」

「ふふっ、夢がないね」

「今なら作る意味があるって実感できるよ」

「そうだね~」


そう俺たちは談笑しながら食事を進める。てるてる坊主なんか、ほんとに何年ぶりだろうか。10年ぐらいかな?そんな昔なのか。まあそんな昔の事より、今が楽しいから良いんだけど。


「ごちそうさまでした」

「ごちそうさまでした。それじゃ、作ろっか」

「ああ」


俺たちは食器を片付け、玲太と天使と悪魔ゲームをしていた机に行く。そして二枚ずつティッシュと近くに置いてあった輪ゴムをとる。


「えっと、てるてる坊主ってどう作るんだっけ?」

「1枚のティッシュを丸めて、それをもう1枚の中心に置いてく、首の部分に輪ゴムをつける。そうすれば出来上がりじゃなかったか?」

「そうそう」


俺たちはさっき俺が言った方法でてるてる坊主を作る。完成した物は結構上手くできた。


「おー、これ綺麗にできたんじゃないか?」

「うん!久々に作るから1体目は変な形になると思ってたよ」

「そうだな。ペンで顔描こうぜ」

「そうだね」


俺たちは油性ペンを手に取り、顔を描き始めた。ってもこういう顔描くのってモデル何にするか考えるんだよな。へのへのもへじって言うのもあるけどそういうのは嫌だからな。俺でいっか。歯を磨くときに鏡見て自分の姿確認してるからその顔で良いよな。


「できた」

「こっちも。いっせーのーで!」


突然の合図に一瞬戸惑ったが、すぐに顔を見せるのだと思い対応する。案の定正解だった。俺と紗愛花は自分の描いた顔を見せあった。紗愛花は女の子っぽい顔を、俺はまあ、自分をイメージして描いたから男の子の顔だ。ちょっと自分の顔よりは幼くなったと思う。


「なんかこれ、私たちみたいだね」

「え?」

「ほら、こっちが私で、そっちが零助君みたいじゃない?」

「言われてみればそうだな」


俺の作ったてるてる坊主は俺なんだけどね。でもそう見えなくはない。これで紗愛花が自分のてるてる坊主の顔は自分をモデルにしたって言ったら面白いんだけどな。


「実はこのてるてる坊主の顔、私の顔をイメージして描いたんだけどさ、どうかな?」

「!実は俺もなんだ」

「うそ!ほんとにカップルじゃん」

「そうだな」


あはははと二人で笑う。そうして俺たちはてるてる坊主を作った。へのへのもへじの顔の物など、計14個。入手しやすい材料で簡単に作れるから、そして紗愛花と作っているということで楽しくて作りすぎた。


「そろそろ吊るか」

「そうだね」


俺たちはカーテンレールなど、適当な場所に作ったてるてる坊主を吊るした。ちらっと時計が見えた。8時13分だ。結構作ってたんだな。


「全部吊るし終わったね」

「明日ちゃんと晴れにしてくれよ?」

「ふふっ、そうだね。今からてるてる坊主さんにお願いしとかないとね」

「ああ」


手を合わせ、祈る。本当に晴れてくれよ?晴れなかったら怒りでてるてる坊主全部ぐちゃぐちゃにするかもな。


「それじゃ、私お風呂入ってくるね」

「わかった」


紗愛花は風呂場に直行する。俺は洗い物を始めた。


大体洗い物が終わったぐらいに紗愛花は上がってきた。


「お先です」

「そうだな。俺入ってくるから残りの洗い物やっといてもらえるか?」

「わかったー」


俺は脱衣場で服を脱いで、風呂に入る。体を洗い、髪を洗い湯船に浸かる。ああ、体がポカポカになる。そしてそんな状態の俺の頭は紗愛花と居るのが楽しいと再認識した。本当に楽しい。林崎が惚れるもわかるな。そういえば林崎はどうしてるかな。まだ俺を殺そうとするのかな?


(あいつがまだ殺意を持ってる事を期待してるぜ。あいつが居ると暴れれるからな)


零、黙っとけ。ってか零が出るってことは俺は寝てるってことだな。


(そうだぜ。湯船に浸かりながらお前はぐーすか寝てるぞ)


あー、さっさと起きないとな。まあいい機会だ。聞いとこう。零、お前は零って名前どう思ってるんだ?


(いい機会に聞くことがそれかよ。まあいい、玲太のネーミングセンスは良いんじゃないか?零助から助けるという字を抜いたら零になったんだろ?俺は気に入ってるぜ)


そうか。玲太に伝えとくよ。それじゃあな。


(ちゃんと自分を保っておけよ?じゃないと俺が主人格になるぞ)


わかってるさ。


俺は零との会話を終わらせ、眠りから覚める。

profile


主人公の別人格

名前 零


誕生日、年齢、部活、職業、彼女、親友は零助と同じなので割愛


趣味 何かを壊す、または壊れる(物理)のを見ること

IQ 90

主人格 零助


ここだけのトーク


零「なんだよこのコーナー、ぶっ壊すぞ」


玲太「それはやめてほしいな」


零「じゃあお前殴らせろ」


玲太「うん?許可とる前に殴ろうとするのやめようか。ってほんとにするの!?ガハッ!!」


バタン、と腹に勢いよく一発もらった玲太は倒れる。


零「うっし、これで止めるやつはいな・・・って!お前!出てくんじゃねぇ!!!」


零助「ふぅ。アァァァァァ!!!ハア、ハア。零に壊される前に出てこれて良かった。それじゃ俺だけでもやるか」


零助

「第35話 『てるてる坊主作成』を読んでいただき、ありがとうございます」


零(こわさせろ!!!!)

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