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第34話 料理は二人の方が楽しい

誤字脱字、文章で変なところがあればご報告よろしくお願いします

「勝った!」

「ま、負けた」

「お二人さん、お疲れ様でした」


玲太が38戦目にして勝った。多分こっから全勝パターンかな。


――――――――――――――――――


「うりぃ!勝ちぃ!」

「これで15連勝だな」

「化け物だろ」


53戦して俺も星宝君もへとへと。だが、やはり玲太はやる気満々だ。


「さー!もう一戦!」

「も、もう無理。頭…使いすぎた」


星宝君は座っていた場所で横になった。ほんとに疲れたみたいだな。


「星宝君ギブアップか」

「えー。もう一戦!もう一戦だけ!」

「仕方ない、俺がやるか。島坂さん、ディーラーやってもらって良いですか?」

「…ちゃんと玲太負かしてよ?」


紗愛花と女子会っぽいことをしていた華樹さんがこっちに来る。それと一緒に観客として紗愛花も来る。ってかディーラーやる条件きつくない?この絶好調状態の玲太に勝つのはむずいんだよな。むしろ善戦できたら良いぐらいなんだよ。


「んじゃ、玲太が悪魔、零助君が天使で良いよね?」

「どっちでも」

「さっさと始めて!」

「はいはい」


そう言ってカードが配られる。ちゃんと天使3枚と悪魔2枚、ピエロ1枚ある。1枚目は様子見だ。悪魔出そう。カードを伏せる。玲太は俺がカードを伏せるのを見て、少し考えて伏せた。


「それでは…」


ディーラーは伏せられた2枚を表にする。片方は人、もう片方は悪魔。あれ?もしかして…


「勝者、零助君」

「だあぁぁぁぁぁ!負けた!」

「勝った」

「さすが零助君」

「勝ったのか!?」


俺が勝ったことに驚いて星宝君は起き上がる。勝った本人も驚いてるんだけど。先読みとか、相手の出す札読むとか、そんなの一切無しで勝っちゃったんだけど。


「もっかいだ!もっかいやれば勝てる!」

「負けは負けだけど?」

「くっ、まぐれだ!次やれば!」

「見苦しいぞ玲太。俺の勝ちだ。あともう6時だからさ、帰ってくんね?玲太、お前の家の門限が6時ってことは知ってるんだよ」

「仕方ない。今日は帰るか。明日絶対勝ってやるからな!」

「僕もそろそろ帰って勉強しないと」

「じゃあ私も帰ろっかな」


俺と紗愛花以外は全員帰る準備し始める。このゲームセットの所持者は紗愛花になっている。絵を描いたのは紗愛花だからって。


「じゃーなー、零助、紗愛花さん」

「お邪魔しました」

「じゃあね紗愛花、零助君」

「じゃあな」

「バイバイ」


星宝君、玲太、華樹さんは帰っていった。


「それじゃ、私晩御飯用意するね」

「ああ、今日は俺も手伝うよ」


俺と紗愛花はキッチンに向かう。そして二人で料理を始めた。一人で料理するときよりも作業が素早くできて、そして何より少し喋りながらできるというところが良い。一人だと、一人だと孤独をよく感じる時間になるだけだ。楽しくない。


「できたね」

「ああ、それじゃあ盛り付けるか」

「うん」


俺達はご飯を盛り付け、食卓に持っていく。全て盛り付け終わると箸を二膳持って食卓に行く。


「はい紗愛花、箸」

「ありがとう零助君」

「それじゃ」

「「いただきます」」


料理を口に運びながら、チラッと時計を見る。7時12分28秒。いつも通りの時間だな。


「それでさ今日華樹ちゃんがさ」

「あははは、それは面白いな」


やっぱり、誰かと食事するのは楽しい。しかも彼女とだ。ああ、ずっとこの時間が続けば良いのに。


「ピンポーン」

「誰だろうこんな時間に」

「紗愛花は食べててくれ、俺が出る」


俺は玄関に行き、ドアを開く。


「どちら様ですか…ってか。どうした?」

「携帯忘れちまってた。悪いな。食事中だったろ」

「まあな、悪いと思うなら早く中に入って回収して帰ってくれないか?」

「わかったよ」


俺は玲太を家の中に入れる。玲太はすぐに靴を脱いで天使と悪魔ゲームをしていたところに行く。


「玲太君だったの?」

「どうやら携帯忘れたみたいでさ」

「食事中に悪いですけど。あっ、あったあった」


玲太は携帯を見つけ手に取る。だがその携帯はどう見ても玲太のものでなかった。


「お前のじゃねぇよなそれ」

「うん。誰のだろ。電話鳴ってるし」

「それ私の!」

「紗愛花さんのか。電話鳴ってるよ」

「ありがとう」


紗愛花はそれを受けとるとすぐに携帯を開いた。そして画面を見て顔が少し青ざめる。そして移動して、すぐに電話に出た。話の内容は聞き取れなかった。


「あったわ。じゃあな」

「ああ、紗愛花が電話中だから静かに扉開けろよ?」

「わーってるって」


と小さな声で会話して、玲太は静かに帰っていった。玲太が帰って少しすると、紗愛花が電話を終わらせて戻ってきた。


「ごめんね」

「良いよ。それで電話の相手は親?」

「うん。お母さん」

「そっか。じゃあ飯、再開するか」


深くは聞かずに食事を再開する。俺が聞いて何かなるわけではないからな。

profile


名前 巳村星宝

誕生日 8月15日

職業 高校生

趣味 天才に負けないための勉強

部活 帰宅部


彼女 いない(恋をしたことない)

親友 いない

友達 数えられるほど(遊ぶ暇があったら勉強するので減っていった)

IQ 150


ここだけのトーク


玲太「なんで3、4話ぐらいに続いて暴れた林崎より先に新キャラの星宝君のprofile出てんだろうね」


星宝「知りませんよ。作者は林崎君より、僕の方が魅力があると思ったんじゃないんですかね」


零助「でも作者が星宝君を考えついたのは結構最近らしいぞ」


玲太「最近よく出てるからかな」


星宝「さあ?まあ作者はこの企画長く続かなそうだなって感じてるから、先に新キャラの僕を出したんじゃないですか?」


零助「作者の考えがよくわからん」


玲太「作者自身もよくわかってなかったりして」


星宝「ははっ、まさかね」


零助「それじゃ、そろそろ終わるか」


星宝「そうだね。いっせーのーで!」


星宝、零助、玲太、紗愛花

「第34話 『料理は二人の方が楽しい』を読んでいただき、ありがとうございます!」


玲太「あれ?なんで紗愛花さんいるの?」


紗愛花「零助君居るところに私は居るんだよ玲太君」


零助「それじゃあ帰ろうか紗愛花」


紗愛花「うん!零助君!」


星宝(あれ?今回の主役なのに影薄くない?)

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