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第32話 天使と悪魔ゲームの対戦

誤字脱字、文章でおかしなところがあればご報告よろしくお願いします

テストは一日目、二日目、三日目と簡単に過ぎていった。俺は前と同じく数分で全部解いて見直して寝てた。みんな、寝るのって気持ち良いんだよ?食欲も性欲もさほど強くないけど、睡眠欲だけはもう強すぎるぐらいだよ。勝てねぇ。今は三日目の昼、弁当を食べ終わり玲太の天使と悪魔ゲーム(今名付けた)を製作者の玲太としてたところだ。今回は俺が天使、玲太が悪魔。三人以上でやるときはディーラーをつけた方がやりやすいから、島坂さんにディーラーをしてもらってる。紗愛花は俺の横で見ている。


「では、両者良いですね?」

「もちろんだぜ!」

「ああ」

「それでは…」


ディーラーの島坂さんは伏せている二枚のカードを表にする。表になった二枚のカードの絵はどちらも天使だった。


「だぁぁぁぁぁぁ!また負けた!」

「これで7戦7勝0敗。全試合2、3ターンで終わってる。これなら紗愛花の方が強いぞ?」

「さっすが零助、強いね」

「くっ、こうなったら奥の手だ!」


そう言うと玲太は席を離れた。そして俺の席の後ろにいる、巳村星宝君に声をかけた。耳をすますと、玲太は状況の説明とゲームのルールを説明してるらしい。多分拒否するだろうな。


「わかった。やってやろう」


えー。学年3位の秀才が対戦相手か。勝てるかなぁ。星宝君は玲太が座っていた席に座った。そして「よろしく」と言って手を出してきた。俺はもちろん握手する。


「よろしくな。星宝君」

「へー、俺の名前知ってんだ」

「当たり前だろ?学年3位の実力者の名前を知らないわけないだろ?」

「嬉しいな、学年一位の超天才さんに名前を覚えていただけてるなんてね」

「じゃあ、多分ルールは理解してるだろうからとりあえずやろうか」

「それでは、星宝様は悪魔、零助様は天使でよろしいですね?」


星宝君も俺も頷く。おいおい島坂さん、本物のディーラーみたいになってるじゃないか。ディーラーはカードを配る。


「それでは1ターン目開始です」

「これで」

「これで」


星宝君と俺は共にすぐにカードを伏せて出す。


「それでは…」


ディーラーは伏せているカードを表向きにする。カードは悪魔と天使、引き分けだ。


「悪魔と天使が出たので引き分けです。では、2ターン目開始です」

「…ディーラー、玲太君。ちょっと質問があるんだけど良いかな?」


星宝君はまじまじとカードは見つめた後にそう言う。どうしたんだろうか。多分、()()に気付いたのかな。


「はい、何でしょう?」

「お、なんだ?」


星宝君は二人の耳元で何かを言う。ああ、気付いたんだな。二人は少し考える。すると「ああ!」と声を漏らす。するとディーラーが


「えー、ここにいる馬鹿が考えたこのゲーム、不備が有ったので中止とします」

「え!?」

「すまん」

「僕が指摘したのは、このゲーム、1枚多い種類のカードを最初から出し続けたなら、絶対に勝ちか引き分けになるってこと」

「そうなんだ。言われて気付いたよ。観客のみんな、すまんかった」


いつも休み時間は勉強ばかりの星宝君がゲームをすると言うことで観客が増えていた。惜しかったな。もう少しで学校内の流行りのゲームになったのに。


「このゲームの改善策は、悪魔に勝ち天使に負けるカード、天使に勝ち悪魔に負けるカードを作るとよくなると思いますよ」

「紗愛花さん!即興でこの二枚のピエロと人の絵書いてくれないか?」

「わかった!」


玲太から受け取った紙を取り、どこから出てきたかわからない色鉛筆を駆使し、ものの一分ぐらいでピエロの絵と人の絵が完成する。


「ピエロは悪魔に勝ち天使に負ける、人は天使に勝ち悪魔に負ける。ピエロと人は引き分け。悪魔側に人を、天使側にピエロを渡す。これでどうだ!?」

「では、先程と同じで星宝様は悪魔、零助様は天使でよろしいですか?」


返事をする前にディーラーはカードを配った。もう悪魔か天使かはどうでも良かったから何も言わない。


「それでは1ターン目開始です」

「はい」

「これで」


両プレイヤーがすぐにカードを伏せた。難しくなったはずなのにすぐに両者がカードを伏せたのを観客は驚いてざわつく。


「それでは…」


ディーラーは伏せているカードを表向きにする。カードは天使と悪魔、引き分けた。ただ、それだけでも「おおっ」と声を漏らした。ま、最初はこんなもんだろ。勝負はこっからだぜ?星宝君。


――――――――――――――――――


「それでは…」


表向きになったカードは悪魔と悪魔。


「ってことは、星宝君の勝ち!?」

「「おおーーー!!!」」


観客は歓声をあげる。ふう。4巡目、5ターン目にして終わったぁ。負けたのは悔しいけど、玲太に負けるよりかは清々しいな。


「星宝君、お疲れ様」


と俺は言って手を差し出す。星宝君は差し出た俺の手を握り、


「ああ、楽しかったよ。対戦ありがとう」


と言った。観客はこれで更に騒ぐ。するとそのとき、担任が入ってきた。


「!?お前ら何やってんだ」

「星宝君が…星宝君が零助君に勝ったんです!」

「ほー、何でだ?」

「俺の作ったゲームです!」

「どんなゲームなんだ?」


え、先生が食いついてくるって相当だぞ?いつも無関心みたいな顔してるのに、今回はめっちゃ興味津々だ。あー、これ多分『無関心みたいな顔してるあの先生が食いついたあのゲーム!』ってことで流行るパターンだな。うん。玲太、良かったな。

プロフィール


名前 神山玲太

誕生日 1月2日

年齢 15歳

職業 高校生

趣味 ゲーム作成

部活 サッカー部


彼女 いない(彼女いない歴=年齢)

親友 真都零助

IQ ???(142以下)(測る時の気分でコロコロ変わるため)


裏設定 玲太が習っていた護身術と言う名の格闘術、あれを玲太がやめた理由は、師範すらも倒してしまう程まで強くなってしまい、誰も練習相手がいなくなったため。


ここだけのトーク


零助「は?何でお前裏設定とトーク両方入ってんだよ」


玲太「HAHAHA。作者はお前よりも俺を推してるんだろうな」


零助「(黙れという無言の圧力)」


玲太「はいはいわかりましたっと。にしても紗愛花さんの時よりもここの内容薄いな」


零助「おい」


紗愛花「呼んだ?」


玲太「呼んでない呼んでない。あ、じゃあ3人で〆の言葉言いますか」


華樹「私を忘れないでね?」


玲太「はーい。じゃあ、いっせーのーで!」


零助、玲太、紗愛花、華樹

「第32話 『天使と悪魔のゲームの対戦』を読んでいただきありがとうございました!」

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