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第13話 視線の主

「おっ、おかえりぃ。しっかり寝れたか?」

「いや、寝れてない」

「だいじょぶか?らしくないぞ?」

「会長が絡んできたから予定がこんがらがった。会長のせいだ」

「そうか、授業中寝んなよ?」

「わかってる」


俺は席につき、授業の用意をする。時間は後五分ぐらいあるな。ちょっと玲太とお話するか。そう思った俺は玲太に話しかけようとする。そんなとき、


「零助君ちょっと来てもらっていい?」


と紗愛花に呼ばれた。その時の紗愛花は不穏なオーラを漂わせていた。ヤバいかなと思い、そっちに急いで向かう。


「零助君、五時間目の時生徒会長とお話してたんだって?」


ふぇ?!情報が入るの早いな。良い情報源持ってるじゃないか。


「そうだけど、それがどうした?」

「そう、零助君からその答えを聞きたかったの。それじゃあね」


紗愛花はぶつぶつ言いながら、どこかへ行く。そのぶつぶつと喋ってることの中に「消さなきゃ」と聞こえた。おいおい冗談だろ!?まさか生徒会長消しに(殺しに)行くのか!?止めねぇと!

俺は紗愛花のもとへ走る。そして肩をトントンとする。後ろを振り向く紗愛花の頬に指が当たる。


「ひっかかった~」

「もう、驚かせないでよ」

「俺さ、こんなこといつでもずっとやってたいんだ」

「うん」

「だからさ会長を排除するとかやらないでくれ。ずっと一緒に居たいからさ、問題になることはしないでくれよ。しかも会長のこと、好きじゃないしむしろ嫌いだよ。うるさいし」

「…そうなの?じゃあ大丈夫だね」


ふう。途中で言ってて恥ずかしかったけど何とか止められた。


「そうそう零助君、テスト終わったら重大発表あるかもです」

「え?なにそれ教えてよ」

「その時までのお楽しみ~。それじゃ授業行くね」


紗愛花は手を振って教室に戻っていった。くそ、気になる。でも紗愛花の言う通りテスト終わりまで待っとこう。俺はちらっと腕時計を見てみる。やっば!授業開始まで一分もねぇじゃん。俺は急いで教室に戻った。


俺が教室に入り、席に座るとチャイムが鳴る。危ない危ない。今日の先生特に時間に厳しくて、前に遅れた生徒がいたけどと20分説教してた。20分も授業時間消えるんだよな。楽しい授業が、20分も消えるんだ。面倒な先生だ。


さて視線のことについて考えよう。視線を感じたのはいつか?紗愛花と居るときだ。すなわち紗愛花と俺が関係するのか。玲太や華樹さんは関係ない。そして場所。学校、歩道、関係ないな。紗愛花と居ればどこでもか。それじゃあ視線を感じる時に周りを見渡したら誰が居た?思い出せ!思い出せ!


「―みや!真都!真都!返事しろ!」

「ふぁ!?は、はい!」

「この問題解け!」

「え?84と96と108と132でしょ」

「?!…正解!」


さて続きだ。思い出せ!思い出せ!


「真都ァ!次の問題もだ!教科書P57の問題ィ!」

「n=1,2だ」

「くそっ!正解!」


思考に集中させろ!うるさい!おっと雑念が入ったな。集中集中。あっ、思い出した。なるほどな、だから()()の光景だったのか。ふぁぁあ、疲れた。久しぶりに頭を酷使して眠くなってきた。仕方ない寝るか。さっき寝れてねぇんだ。耐える方が無理。俺はそのまま眠りに落ちた。


――――――――――――――――――


零助とんでもないって。あんな答え方おかしいって。多分何か考えてる(授業のことじゃない)のに出された問題即答できるて。怖いわ。ほんとに怖いわ。休憩時間にちらっと携帯見えたけどIQ274って書いてあった。あれ零助のIQだったら引くわ。ちょっと引くわ。だけどあいつ疲れたのか寝やがったし。寝んなって言ったのに。後でお仕置きだな。


「それじゃあこの問題を…神山!」

「はいっ、ちょっと待ってください。解くんで。…わかりました!n=-3,1,2です!」

「正解だ!そうだよな。普通そんなんだよな。あれで即答できる真都がおかしいんだよな」


まさかの先生が困惑してる。あいつやりすぎだろ。凄すぎる。親友として誇りに思うね。…まあ、()()()の制御もできてればさらに凄かったんだけどな。まあ、時間かけてやればいいか。それじゃ、俺は授業に集中しよう。


――――――――――――――――――


「んっ!ん~」

「おっ、起きたか。さっさと次の授業の用意しろよ」

「ちょうど良かった。玲太、調べて欲しいことがある」

「!?なんだ?」

「林崎、林崎秀平を調べてくれ」

「今すぐ?」

「まあ、できるだけ早くがいい」

「はいよ」


林崎が俺が視線を感じた時にずっと周りにいた。けど気づかなかったのはあいつが居るとき、その風景は普通の学校の光景なのだ。ちゃんと雰囲気に馴染んでいたんだ。…俺も落ちたな。そんなことに頭をフル回転させないと気づかないなんてな。


「ん?そういやお前ってどうやって情報集めてるんだ?」


俺は次の授業の用意をしながら玲太に聞く。前から気になっていたからな。


「え?人脈だけどなにか?」

「じ、人脈?」

「そうだよ?人の情報、目撃証言などの俺の知り合いが持っている情報をできるだけ引き出して、俺がまとめておかしなところとかを確認し、欲しい人に送ってるんだぜ。大変だよ、まとめておかしくないか確認するだけで30分かかるし、集めるのに2時間ぐらいかかるよ。全く、疲れる作業さ」


久しぶりに玲太のことを凄いと思った。こいつやべぇ。俺は会話を続けようとしたが、時間が少ないので玲太は席に着いた。はぁ、七時間目は面白い先生の授業だけど、今日の内容は面白くないからな。寝ようかな。ま、さっきの授業寝たし、集中しますか。さっき思いっきり集中したから集中しやすくなってきたとこだ。そんじゃあ、集中…開始!

私も探しておりますが、誤字脱字、文章で変な部分があればご指摘をよろしくお願いします。

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