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第11話 生徒会長

すみません。ちょっと無理して書いたので、内容が薄かったり、文章がおかしかったり、誤字脱字があるかもしれません。そのときは報告をよろしくお願いします。

「ふぁぁぁあ。っと、動けねぇな」


紗愛花が俺の肩に寄りかかっているので、俺は起きたときの伸びができない。


「あっ、起きたの?」

「はい。寒気もなくなり、とても良い状態です」

「そうですか。ああ、神山君が来る少し前に生徒会長が来てましたよ?何かしたんですか?」

「うぇぇ。なんで生徒会長が来るんだよ」


――――――――――――――――――


生徒会長、藤ヶ原(ふじがはら)夏姫(なつき)と最初に会ったのは俺達が付き合ったことを学校で見せつけていた(そんなつもりはない)時だ。確か校門で


「男女交際は校則で禁止されています!」


って言ってきたのをとてもよく覚えている。そこからは曖昧だが


「なんで禁止されてるんですか?」

「そ、それは!男女交際をしている生徒の点数が上がらないからです!この学校は点数が全てですので!点数が上がらないと言うことは卒業できなくなるということに繋がるんです!」

「へぇ。俺の点数これ以上上がらないんですけど」

「私の点数も五点しか上がらないんだけど」

「くっ、天才どもめ!ですがその五点が重要なんです!」


「…点数があがらないことが男女交際が許されないことに繋がるんですよね。つまり次のテストでどっちも満点取れば交際を許してもらえますよね」

「ま、まあそうですけど」

「じゃ、それまでこの件は保留と言うことで良いですか?」

「は、はい。わかりました。それでは次のテストまで保留と言うことにします」


――――――――――――――――――


そんな感じのことがあったので生徒会長とは会いたくないんだ。


「なにかぶつぶつ言ってたわ。私が「どうしたの?」って聞くと「いえ!何でもありません!」と答えて帰っていったわね。そのあと神山君が来たんだよ」

「あれ?そう言えば何で玲太は来たんですか?」

「発熱です。今寝てますよ」


へぇ。風邪も引かないあいつが発熱で寝てんのか。


「それで、まだ寝てますか?」

「はい、まだ寝てますよ。もう少ししたら一度起こして帰宅するか聞いてみます」

「そうですか。それじゃあ僕らは授業に戻ります。おーい、起きてくれー」


そう言いながら紗愛花の頬をぺちぺちする。


「んっ、おはよぉー」

「おはよう。それじゃ授業行くぞ」

「大丈夫なの?熱はない?」


そう言い俺の額に手を当てる。


「熱はないみたいだね。だるさはない?」

「あったら授業行くなんて言わねぇよ」

「あっ、そっか」

「それじゃあ先生、ありがとうございました」

「お大事にね」


俺たちは保健室を出て教室までの廊下を歩く。階段を上がり始めたぐらいにチャイムが鳴った。そういや何時だ?俺は腕時計を見る。今の時間は15時50分、六時間目が終わったとこだ。七時間目は数学だから、俺も受けるんだよな。さっさと戻るか。


「ちょっと急ぐぞ」

「はーい」


俺と紗愛花は急いで階段を駆け上がり、教室に着く。中に入り、用意をする。用意をし終えて、少し休憩すると授業が始まった。


――――――――――――――――――


ふう。やっぱり数学は楽しいねぇ。解いてて飽きない。清掃が終わってもこの余韻に浸れるぐらいだ。さて、そろそろ部活に行かなきゃな。俺はせっせとユニフォームに着替え、グラウンドに向かった。


「おう、零助。ちょっと遅いな。何かあったか?」

「何もないっす」

「そうか。じゃあ練習内容発表するぞ。まず最初にグラウンド2周。それから―」


ハアハアハア。疲れたなぁ。いつもより少しハードな内容だった。紗愛花はどこだろう。一緒に帰りたいな。そう思い少し探してみる。


「おっ!みつけ…ん?」


俺の目線の先には紗愛花と高身長な男子がいた。また聞いちゃいけないような場面じゃねぇか。くそっ、でも気になる!俺は少ーしだけ聞いてみることにした。


「俺と、付き合ってください!」


うおっ!嘘だろ?俺と紗愛花の間柄を知らないやつなんて少ない(つーか見たことない)のに。


林崎(りんざき)君、知ってる?私、付き合ってるんだよ?」

「知ってるさ!でも、君を思う気持ちに嘘をつきたくはないんだ」

「それじゃ、ごめんなさい」


そう言って紗愛花はその場から立ち去ろうとする。林崎って確か空手部一年にしてエースのやつじゃねぇか。そんなやつから告白されるなんて。


「なら、一つ聞いても良いか?」

「いいよ?何?」

「何であんなやつと付き合ってるんだ?あんな授業をサボってばかりの変なやつより俺みたいな真面目なやつの方が―」

「ごめんね。私、零助君のこと全部好きなんだ。変なところも全部」

「んな!?」

「相思相愛なんだ。だからごめんね」


そう言って紗愛花はその場から去り、林崎は膝から崩れ落ちた。可哀想だが仕方ない。俺は紗愛花の向かった方へ走った。そして紗愛花と合流し、帰路に着いた。


――――――――――――――――――


家での活動はいつも通りだ。ただただ勉強してるだけ。風呂に入って、飯を食って、勉強して、11時頃に布団に入る。


――――――――――――――――――


翌日、登校するときに変な視線を感じた。怒り狂ったような視線を。俺は視線の方を見てみる。しかし、そこにはごく普通の道と通行人しかいない。気のせいか。そう思い、前を向いて俺は紗愛花と一緒に学校に向かう。

すみません。書き忘れていたんですが、校則の男女交際禁止について、教師は何も言いません。点数の向上が見受けられなかったところで教師には何も関係ありませんからね。そんな校則を生徒会長はただ一人、押し続けているのです。全ては生徒のことを思ってなのですが、それのせいで生徒会長を嫌う生徒も多々います。

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