詩花 恋に気づいて幾日か
触れたいくらい近づいて
振り向いた君に
とっさに
手を引いて
冷や汗流しながら
苦笑い
なんでもないよ
なんでもよくないのに
心の中で自分に
ため息をこぼす
物陰にいる友達から
ため息が零れる
情けない
1人になって
明日こそはと
握りこぶしを作って
明日こそはと
見上げた星に誓って
そんな明日こそはを
積み重ねて
もう何十日だろうか
想い続けて
どれくらいだろう
近づこうと思って
どれくらいだろう
おはようと交わす挨拶に
緊張するようになったのは
いつからだろう
桜が咲いて春を感じるように
ふとした時に感じた想いに
恋だと気づいた
想いが募る日々
君との距離が気になる
今日この頃
斜め後ろからチラリと眺める
つい最近