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美人だから。

偏見と期待を持って書きました。

「ど、どういう事だ?」


光はそんな事を言いつつ口角が上がっている。

まあ、勇者勇者言われてもなにもした訳じゃないしね。

けどさ、被害に有った人の気持ちを考えて?

と、思うよ。


「魔王は何体居るんだ?教えてくれ!」

「ちょ、ちょっと待ってください。あっちの部屋でちゃんとお話させていただきますので。」

「は、早く案内してくれ!」


人が変わったと思うくらいにはしゃいでいる光に、皆驚きながら面白そうだと喜んでいる。

もっかい言うけど被害に有った(中略)


「は、はい。こちらです。」

---------------------------------------------------

「ここにお座りください。」


案内されたのは、ちょうど全員が座れる数の椅子と、それに準じた数のテーブルだった。

皆警戒もせず座っている。

いや、委員長と女勇者パーティーは椅子やテーブルを調べているけど。

僕は最後に委員長と勇者パーティーに挟まれるように座った。

僕は皆から嫉妬の視線を喰らった。(巫女(仮)達と神父(仮)からも。)

酷いや!僕に女運が無いだけなんだよ!なんでこうなった。美人に挟まれても良いことは無い!


「あの~、すいません。」

「え?何か?」


僕が答えた。


「いや、あの、他の人達は皆ステータス見てますよ?」

「は?ステータス?」

「そうです。ステータスです。《ステータス》と言えばひらきますよ。」

「あ、はい。じゃあ、《ステータス》。」

---------------------------------------------------

名前:山茶花実也 種族:人

職業:ギャンブラー(元勇者) Lv.1

HP:5/925(-920)

MP:5/720(-715)

攻撃:120(-115)

防御:120(-115)

魔力:120(-115)

精神:120(-115)

器用:120(-115)

運:120(+2210)(女運に関しては0)

《スキル》

《ユニークスキル》

《極振り:運》《スキル反転》

《称号》

⚫女運0

《加護》

⚫創造神のお目付け

Lv.上昇率+50%の補正。

----------------------------------------------------

「ファッ!」

「えっ!ど、どうかしましたか?」

「いえあの、ステータスが可笑しいんですけど。」

「はい?」

「運以外全部5なんですけど。」

「え?」

「何故か、ステータスが運に振られている?と言うか、本当はHP920MP720で、他の能力はオール120なんですけど、残り5だけ残して、全部運に振られているんですよ。」

「運以外全部、ですか?」

「はい、そうです。」

「そ、そうですか。」

「う~ん。君がお荷物になるとはね(笑)。」


聞こえたのは勇者パーティーの光からだった。一番言っちゃいけないやつが言った!


「オール120と聞いて少しびっくりしたんだけどさ。全ての能力が5か。あ、何かしら理由が有るのかな?」


あ、最後だけは心配してくれた。

いや、心配したのか?

まあ、嬉しくはないけど。

美人だから。

美人とは僕にとって最悪の人の事を表す。


「えぇっと、《極振り:運》のせいかな?」

「それは、《ユニークスキル》?」

「うん。そうだけど?」

「極振りっていうんだし運はどれくらい?」

「えっと、2330、だけど?」

「え?」

「いや、だから、2330、なんだって!」

「いやいやいやいや、無い無い無い無い。並外れてるよ。有ったら、だけど、ね?」


うわぁ、味方にいらっとするぅ~。

まあここで怒るくらいバカじゃあないんだけど。

ていうか、こいつ多分職業勇者だな。勇者って事に酔ってるな!

凄い気持ち悪い。

顔は美人だから余計に!


「ハイハイ、そーですね。」


いらっとを抑えて言う。


「むっ!きみは、何がしたいのかな?もしかして戦いたいとか?」

「え?んなわけないじゃん!」

「じゃあなんで?」

「そりゃあ怒らせてお前らのパーティーにはいらないためだよ。って言っちゃった(笑)!」

「け、けっ、決闘だ~!私と決闘しろ!」

「え?良いけど!」

「負けるのが目に見えているぞ!」

「いや負けるわけ無いじゃん。」

「は?」

「いやだって、僕の運2330もあるんだよ。君の攻撃は当たるわけ無いじゃん。」


さぁここで乗るか乗らないか、どっちだ?


「もう一回言うぞ。私と決闘しろ!」

「うん。良いよ。何時が良い?どこでやる?」

「一週間後、勝った方は相手を奴隷にする。どうだ!降参する気になったか?」

「なるわけ無いじゃん。」


あんれ~?バカになってきてるよね?


「だったら!ここで一時間後だ!もう後悔しても知らん!」

「あーい、分かった。じゃあね、一時間後。」


僕は直ぐに部屋から出ていって、


「すいません。空いている部屋有りませんか?有ったら貸してもらえませんか?」


と尋ねた。

有った。

それじゃあ、自分の性能チェックしますかね。

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