僕は普通の中学三年生。
僕は、山茶花実也。
普通の中学三年生です。
今僕は、教室の自分の机で小説を読んでいます。勿論登校直後です。
苛められてもいない、美少女に惚れられたりもしていない。
普通の、名字がちょっと珍しい、
只の、普通の、中学三年生です。
「おはよう。」
あ、委員長だ。
委員長は、黒髪黒目、ビッシリバッシリとした、クラスの委員長で生徒会でも委員長という、凄い人だ。
「あ、山茶花くん。そうだ、これお願いしていい?」
「えっ!ちょっと!」
こっちにプリントを投げてきた。
訂正しよう。ビッシリバッシリしてないや!
「みんな、おはよう!」
あ、来た来た。
女勇者パーティー。
…その名前の通り、勇者パーティーなのである。
輝伽光、
工熱炎良、
瑞鍵氷里、
追木土積、
空良飛風、
闇瀬アン。
全員女子なんだよ。
飛風とか言う名前だけど、女子なんだ。
何故、勇者パーティーなのか、
光はそのまま光で炎良は、まあ火、氷里は水、土積も土、飛風、風、アンは闇、暗黒のアンって言う意味らしい。
全員美少女だ。
あ、女子しか紹介して無いけどここの学校、共学だからね。男子もいるからね!
ここに美少女が集結しただけだ。
うん。そうだよね!
そんな事を思ってプリントを見ようとすると、教室の床が光りだした。
「えっ、えっ!な、何?」
そんな言葉が口から出てしまう。
いや、分かってはいるんだ。
クラス転移。だよね。た、多分。
「えっ!何っ!」
あ、先生が入ってきた。
この人もなかなかの美女で。って!
説明してる場合じゃない!
と、思ったけど遅かった。
教室はもう光に包まれてしまった。