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サイレントワールド
雪の降り積もる無色の世界。
聞こえるのは、エンジンの起動と排気の音。
長い行列、繋ぎ目の後尾へと男は並んだ。
長期戦を見据え、準備した雑誌を捲る。
目を惹く記事は、『水の共振化』。
水への意識の投影で、水分が六割を占める人の記憶さえ読み取れる……。
眉唾な奇跡に失笑。
と、手前に並ぶ老人に声を掛けられる。
点滅する車内のエンプティーマーク。急かされる様に、スタンド待ちの列から離れた。
男は整理券を持っていなかった。
雪の降り積もる無色の世界。
聞こえるのは、エンジンの起動と排気の音。
長い行列、繋ぎ目の後尾へと男は並んだ。
長期戦を見据え、準備した雑誌を捲る。
目を惹く記事は、『水の共振化』。
水への意識の投影で、水分が六割を占める人の記憶さえ読み取れる……。
眉唾な奇跡に失笑。
と、手前に並ぶ老人に声を掛けられる。
点滅する車内のエンプティーマーク。急かされる様に、スタンド待ちの列から離れた。
男は整理券を持っていなかった。
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