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春はまだか
今年一番の大雪は下校時も降り続いていた。
新雪を踏みしめる私の横を、長靴姿のマーくんが通り過ぎる。
帰って、積もった雪を道路に捨てるという。
「軽犯罪とかじゃないの」
そんな言葉も置き去りに。
雪と共にジレンマも撒き散らすつもりに違いない。
やがてゆっこがやってきたけど、彼女はふーんと言っただけ。
そしてさっさと行ってしまった。
白銀の中、僅かに一人佇む。
雪解けを待つ彼女達。
見送る私は、まだ見ぬ春に想いを巡らす。
今年一番の大雪は下校時も降り続いていた。
新雪を踏みしめる私の横を、長靴姿のマーくんが通り過ぎる。
帰って、積もった雪を道路に捨てるという。
「軽犯罪とかじゃないの」
そんな言葉も置き去りに。
雪と共にジレンマも撒き散らすつもりに違いない。
やがてゆっこがやってきたけど、彼女はふーんと言っただけ。
そしてさっさと行ってしまった。
白銀の中、僅かに一人佇む。
雪解けを待つ彼女達。
見送る私は、まだ見ぬ春に想いを巡らす。
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