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最後の日
私は小杉君に告白することにした。
なんとか別の友達伝いに小杉君に伝えることができた。昼休み、ちょっと緊張しながら体育館裏に行くとすでに小杉君がいた。小杉君はこっちを見てちょっと驚いた様子だった。ちょっと、足が震える。
「あの...」
その次の言葉がでない。
「えっと、自分で言うのもどうかと思うけど、告白?」
口がうまく動かないので、私は頭を縦にふった。
しばらく間があったあと、小杉君が口を開いた。
「ごめん、好きな人がいるんだ。」
え?声にならない驚き。ああ、自惚れすぎだったのかな、と後悔する。なにかもう全てが吹っ切れて恥ずかしさも緊張もなくなった。
「ちなみに、誰?」
「えっと、誰にも言わないで欲しいんだけど...」
「うん、絶対言わない。」
「1組の小寺君。」
え...まさか同性愛!?
でもそれも良い!
こうして私は腐女子に目覚めた。
その後小杉君とはそういうことを共有する仲になった。