どんな日
小杉君が好きなのは私か先輩どちらからしい。
放課後、勘付かれないように聞くことにした。
「礼!!」
弥生さんは真面目だなぁ。礼も45度きっかり。
部活の準備をしている小杉君に思い切って聞いた。候補は私と先輩の二人。つまり、どちらか知るためには...
「あの、小杉君って年下か同い年か年上どれが一番好み?」
そう、休み時間に男子が言っていたことに少しだけ質問を詳しくする。これで変なことは思われないかな。
「うーんと、同い年が一番いいかな。歳違うとどちらにせよ気を使わなきゃならないし。」
やった。この流れで告白しようか。あ、でもなんか安全策とったみたいで悪く思われないかな、とか思ってたら、
「俺部活あるから。」
といって教室の外に行ってしまった。
相手も好きなら告白してもきっと大丈夫。一日で心変わりするような人ではない。問題はどうやって伝えるか、だけど手紙だと誰かに見られたら恥ずかしいし、電話とかメールで伝えるのもだめだし...そうだ、熊原さんに伝えてもらおう。そうしよう、と色々考えていたら一日が終わった。きっと大丈夫。
学校に着いたら熊原さんがいたから、体育館の裏に来てもらうよう伝えてもらえるようお願いした。快く引き受けてくれた。昼休み、すこしぎこちない様子で小杉君がきた。ベタだけど、好きです。付き合ってくださいと言うと、僕も好きだよ、と言ってくれた。そのままの雰囲気で唇を重ね合わせ...
朝だった。でもきっと正夢になるはず。そう信じて学校に着いた。
熊原さんがいない。しばらく待ったけど全然こない。結局朝学活が始まる直前にきた。
1時間目が始まる前、熊原さんにお願いした。けど、
「え?嫌だけど。それより告白するの?アツアツだね。」
断られたどころじゃなくて、冷やかしまでされた。これってまさか逆夢?ちょっと心配。