表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

第4話 桜の木の奇跡 ― 衝突までの一瞬 ―

まばらに立つ街灯、その光に照らされ迫り来る桜の木…

浮かび上がった黒い幹は、まるで“壁”そのものだった。


恐怖で体は凍りつきそうになったが、それでも死の影に飲まれまいと、僕は必死にハンドルを握りしめた。

ブレーキを踏み込みながら、ただ一心に叫ぶ。


「くっ……頼む! もってくれ、俺の車……そして、俺の身体!!」


握った手に、今まで感じたことのない力がこもる。


そして衝撃の瞬間が来る――

……はずだった。


車は右に回転しながら滑り続けていたが、その軌道のズレが幸いして、車体は“紙一重”で桜の木を掠めるように、激突を避けたのだった。


しかし、その裏側は──急な下り坂。


車体がふわりと浮いたような感覚。その直後、運命の一撃が訪れる。


ドゴォォォォォォォォォォォォンッ!!!


天地がひっくり返るような衝撃が、全身を容赦なく打ち抜く…


その暴力的な衝撃の中で、最悪の事実がその一瞬で理解できた。


――そうだ。


この時の僕は、シートベルトをしていなかったんだ。


《次回予告》


静寂の夜、破壊の爪が車体を襲う。

衝撃の瞬間に身体は宙へと放り出され、 迫る危機をどう乗り越えるのか。


次回『第5話 暗闇の中で始まる痛み』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ