デュ・バリー夫人の謎 デュ・バリー夫人、アントワネットに歩み寄ろうとする
デュ・バリー夫人はオスカルの母を陥れるため、画策します。
オスカルの母に自分の部屋へぶどう酒を運ばせます。そこで、そのぶどう酒を自分の侍女に飲ませます。そのぶどう酒には毒が入っており、侍女は絶命します。デュ・バリー夫人はオスカルの母を糾弾します。そこへ現れたのがオスカルです。
「こんなちゃちな芝居が見破れないとでもお思いか」
デュ・バリー夫人に最後につげます。
「あなたの権力は国王陛下の老齢の上に成り立っている脆いものであるのがおわかりにならないか」
このオスカルの言葉によってデュ・バリー夫人は自分の立場を自覚します。
それで、デュ・バリー夫人は今度は、一転してアントワネットの機嫌をとろうと贈り物をしたりするのですがことごとく、無視されてしまいます。
アントワネットは自分がほしいものを手に入れるため、他人の行為になど頼らずに済むということを自覚するのです。
って、いや、アントワネットご手に入れるものって、結局は国民の税金で手に入れたものであってアントワネットは、自分の力で手に入れたものじゃないし。
この話はおそらく、池田理代子先生の創作だと思われます。侍女の毒殺の冤罪までかけられてかわいそうなデュ・バリー夫人。