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デュ・バリー夫人の謎 デュ・バリー夫人の出自
ベルサイユのばらにおいて、最初に登場してくるのがデュ・バリー夫人です。
彼女は娼婦出身ながら国王の寵愛を受け、ベルサイユに君臨しているのです。
マリーアントワネットは彼女の出自を聞き、嫌悪感を覚えます。これは多分に母 マリア・テレジアの影響だと思われます。
「そんな卑しい女がなぜ、このベルサイユ宮殿に。オーストリアのお母様はそんな女達にムチをくれて感化院に掘り込んでいたのに」
「私はマリーにお金で身体を売ったりするのは女としてもっとも卑しい行為だと教えてきたのに」
だけど、ここで、娼婦に身を売らねば生きていけない女がいることを誰も考えません。マリア・テレジアもマリーアントワネットも。そして、オスカルでさえも。
「デュ・バリー夫人。王太子妃殿下が気に止められる女ではありません」