第八百九十一話『じぃっとしてらんにゃい性分にゃん(12)』
第八百九十一話『じぃっとしてらんにゃい性分にゃん(12)』
《迷ってるのにゃん》
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「ミアンが?」
「いんにゃ」
「まっ。
そりゃそうなのわん。
自宅にいて」
『迷子』
「だなんて、
なんとしたって、
カッコ悪いのわん。
……ああでもぉ。
ここって」
『精霊の間』
「だからなぁ」
『限られてるようで、
限られていない空間』
「なもんで、
今まではなくったって、
いつの日にか」
『ひょっとしたら、
ひょっとする』
「かもしれないのわぁん。
なもんでミアン」
『アタシの霊視が届く範囲』
「から外へ出ちゃダメなのわん。
もしも、もしも、よ。
出ちゃったとしたら」
「どうにゃるん?」
「アタシが、
どこにいるか判るように、
大声で」
『叫んでくれるのにゃん?』
「ううん。
んにゃもんじゃないのわん」
「にゃん?」
『泣き叫んでくれるのわぁん!』
「……実は、
さみしがり屋のミーにゃん」
《迷ってるのはミクリにゃん……お話の続きを始めるのにゃん》
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『一体どうしたもんかな?』
「なぁんて、
迷いに迷って……る間もね」
『拳をたたきつける』
「のだって」
『足蹴りを喰らわせる』
「のだって、
やめないもんだから。
しかも、だよ。
知らず知らずのうちに」
『見境なく』
「になっちゃってるからね。
敵味方問わず、
どんどん、ぶっ倒れていく。
さっすがに、
これにはボクも」
『一体どうしたもんかなぁ?』
「と迷いに迷っていたんだ」
《んにゃに迷ったにゃら、立ちどまるのも一つの勇気にゃんよ》
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「そしたら……。
ミアン君。
ホントのホント、
ちょうどいいところに、
来てくれたね。
おかげで、ようやく、
自分を抑えられそうだよ。
あとは君が、
ボクの望みどおりに」
「んにゃ」
のっしのっし。
「とミクリにゃんから、
いったん離れて……んにゃ。
ここらへんでいいのにゃん」
『ミクリにゃん!
ウチと勝負にゃあん!』
「ははっ。
そうこなくっちゃ。
よぉし。
だったら、もう少し」
すたすた。
「と距離を離して……うん。
ここだね。
ミアン君があそこなら、
ボクはここがちょうどいい。
よぉし。
そろそろ始めるとするか」
『ミアン君!
いざ尋常に勝負!』
《『宿命の対決』でもにゃい闘いの行方は……つづくのにゃん》




