第八百六話『呑(の)まれてしまったのにゃん⑥』
第八百六話『呑まれてしまったのにゃん⑥』
《現在進行形の真っ最中にゃん》
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「今あらためて、
例として取りあげると、
なぁんかフシギ。
まるで」
『現在進行形』
「のような出来事にも思えて、
って」
『アタシったら、
なぁに、
おふざけいってんのわん!』
「んれを進行形といわず、
なにが進行形なのわん、
って、
責め立てて、
きりきりまいのまい、
にしてやりたくなるくらい」
『ご立派すぎるほどの、
現在進行形の出来事』
「なのわぁん!」
《にゃあんて自分にツッコミをしてどうすんのにゃん?》
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「でもって、
帰ってきたら帰ってきたで、
ぐう然にも、
ミアンとイオラの」
『コンビネーションパンチ』
「が炸裂」
『親が親なら子も子』
「と同じように」
『創造主が創造主なら、
造り子も造り子』
「って、
つくづく悟らされた、
ばかりか、
んれをヒントに」
『欠点だらけの妖精』
「が誕生した謎のみならず」
『現在進行形の大災害』
「が発生した謎もまた解明。
実は、
イオラとアタシの」
『つながり』
「が生んだ」
『自然の成り行き』
だったのわん、
って、
つまびらかになったもんで、
なぁんか、
ほっ、
としちゃったのわぁん」
《大災害を引き起こして、ほっ、とされてもにゃあ》
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『ふわああぁぁい』
「アタシったら、
緊張感がヌけたとたん」
『大あくび』
「が出てしまったのわん。
ええとぉ」
『お昼のおネムタイム』
「には……ちと早いけど、
まぁいいわん」
『呑まれた』
「おふたりのおかげで、
こちとらの心も、
とぉってものても、
に、おだやか。
なもんで、
んのままのまま、
ぐぅっすりこんのこん、
と……」
『ふわああぁぁい』
すやすや。すやすや。
《みんにゃで後始末に乗り出したのは目覚めてからの話にゃん》