第八百五十五話『ふたり仲良く石牢(いしろう)送りにゃん(20)』
第八百五十五話『ふたり仲良く石牢送りにゃん(20)』
《ホントにホント、似たり寄ったりの物言いにゃん》
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「ネコとしてはにゃ」
『ご期待にお応えして』
「十二分に」
『見てる』
「しにゃ」
『聴いて』
「もいるのにゃん。
……んでもにゃんにゃ。
あぁんにゃにも、
さみしくもわびしい」
『石牢』
「でもって、
叫び続けてせいかにゃあ。
おふたりとも」
『おうっ』
「やぁっとこさ、
気がついたのわん?
そうそう。
ご覧のとおり」
『見る影もない』
「くらい、
やつれに、
やつれてしまってんのわん」
《おや? イオラにゃんが盛んに自分を指差してんのにゃん》
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「ワタシも、ワタシも、
ワタシもね」
『まぁ。
ホントのホントに、
これが、あの、
「清く正しく美しく」
が、売り、だった、
ワタシなのかしら』
「って自分で自分を、
疑っちゃうくらい」
『やつれにやつれて、
やつれ果てて』
「しまってるのよ。
……ああでも、
良かったわぁ。
今なお、ワタシたちが」
『見るも哀れな姿』
「なのを、
遅ればせながらも、
気がついてくれて。
さぁ、ミアンちゃん。
エンリョなんて、
しなくていいから」
『心ゆくまで、
どんどん、
同情してちょうだぁい』
「うんうん。
アタシがいいたいのもそこ」
『心ゆくまで、
どんどん、
慰めて欲しいのわぁん』
《ふぅぅむ。おふたりから、こうまでいわれてはにゃあ》
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『んにゃ』
「たぁった今の今、
ミーにゃんと、
イオラにゃんの」
『激白っぽい発言』
「を耳にしてにゃ。
あらためて、
確信が持てたにゃんよ」
《にゃもんでネコ心を口にするためにも、つづくのにゃん》




