第八百五十話『ふたり仲良く石牢(いしろう)送りにゃん(15)』
第八百五十話『ふたり仲良く石牢送りにゃん(15)』
《ふにゃん!》
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『あはっ』
「ミアンさん」
『どっこに、
いるのにゃああぁん!』
「って」
『ここにいる』
「じゃありませんか。
なにを今さら」
『ネイルにゃん……』
「あんた、
まにゃいたのにゃん?」
「まだいた、
っていわれましても」
『こらあぁっ!』
「いっくら、
お話の冒頭だからって、
あたかも」
『主人公のひとり』
「であるかのごとく、
当ぁったり前の前、
な感じで、
続けざまに」
『ひょぉっこりのこり、
と」
『お顔を出して』
「くるんじゃないのわぁん!」
『……あのぉ』
「ご立腹のところ、
はなはだ、すみません」
「なにわん?」
「ここ」
『ボクの部屋』
「なんですが」
「……うん」
「……にゃん」
「そして、ですね。
ボクとミアンさんが、
くつろいでるさなか、
なんの予告もなく、
ミーナさんが、
そこの白壁から、
ぬぅぅっ、と現われ、
以来、ずぅっ、と、
ミアンさんを相手に、
おしゃべりしっ放し。
ボクの記憶が正しければ、
そのはずですが?」
「……きゃははっ!
そうだったのわぁん」
「……にゃははっ!
そうにゃったのにゃあん」
『ごっほん』
「ミーナさん」
「はい、なのわん」
「ミアンさん」
「はい、にゃん」
『笑ってごまかすのが、
けっこう、
うまくなりましたね』
《とホめられたもんで、お話の続きを始めるのにゃん》
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「そこよ、そこ。
ワタシがいいたいのも」
『冗談じゃないかしら』
「なんて、
あまいもんじゃない、
って、
びしっ、
と教えてやりたいほど」
『冗談じゃなくってよ!』
《ぶふっ。イオラにゃんも『冗談』ばっかにゃん……はっ!》
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『し、し、
しまったのにゃん!』
「ウチともあろうもんが、
いつの間にやら、
(ネコ)まんま、
と、おふたりの」
『口車に乗せられて』
「お調子もんのごとく」
「冗談』
「を口にしてしまうにゃんて」
……よぉし。
かくにゃるうえは」
『一矢報いる』
「ためにも」
『乾坤一擲』
「の思いをこめてにゃ」
『つづくのにゃあぁん!』
「……んねぇ、ミアン。
なぁんで、
んなにも、
ムキになってるのわん?」
「そうよ、ミアンちゃん。
ネコといえ、
ほんの少しでいいから、
冷静になってみたら」
『あんたらにゃあ』
「ついさっきまでの」
『イライラ』
「はどこへ」
『雲隠れ』
「しておしまいにゃん?」
「そういえば……、
ミアンと話してたら、
いつの間にやら、なのわん」
「ワタシも、右に同じ、ね」
『……んにゃらウチも』
《三にんが三にん、熱しやすく冷めやすい……つづくのにゃん》




