第八百四十五話『ふたり仲良く石牢(いしろう)送りにゃん⑩』
第八百四十五話『ふたり仲良く石牢送りにゃん⑩』
《ネコがネコについて、しみじみ、と思うのにゃん》
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「それもそのはず、で、
たぁっくさんの、
岩という岩がにゃ」
『迷路?』
「らしきもんを、
形造ってたにゃんよ」
『そういうこともあって』
「にゃろうにゃあ。
どの岩に対してもにゃ」
『イジワルで暗くって、
ダメにゃもんはダメ、
のガンコガンコガンコもん』
「にゃあんていう、
いいとこにゃし、
のイメージが、
強かったにゃんよ。
……んにゃのにぃ。
ウチが」
『解き放つの呪』
「を口にしたとたん、ほら。
まるで、
性格が、
がらりのらり、
と変わったかのように、
気持ちいいくらい、
素直に、
どいておくれにゃん。
にゃもんで今じゃあ、
どの岩にも対してもにゃ。
岩にゃのに」
『親切で明るくって、
ダメにゃもんでもヨシ、
のフンワリフワフワもん』
「にゃあんていう、
いいとこばっか、
のイメージに、
置き換わってるのにゃん。
いやはや、
自分でいうのも、
にゃんにゃのにゃけれども。
ネコってホント」
『心変わり』
「しやすい生きもん、
にゃのにゃあ」
《どれ。おふたりに、ねぎらいの言葉でもかけようにゃん》
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「ミーにゃん、イオラにゃん」
『お務め、お疲れさま』
「でしたのにゃん……おや?」
《現われたのは予想に反して『二つのご不満顔』にゃん》
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「やれやれ。
やぁっとこさ、
出られたのわん」
「やっと、ね。
ミアンちゃんと、
こうやって逢うのも、
久しぶりだわ」
『にゃん?』
《久しぶりもにゃにも……つづくのにゃん》




