第八百三話『呑(の)まれてしまったのにゃん③』
第八百三話『呑まれてしまったのにゃん③』
《つまびらかにされたのにゃん》
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じろじろ。
『ふぅぅむ』
「自分でも、
よっく判んないままに、
そっとのそぉっ、と」
『様子をうかがって』
「はいたんだけどぉ」
『なぁるほどね』
「……なぁんて、
感心するよりも、
むしろ、ここは」
『やったぁ!』
「長年の疑問に対する答えが、
……そう」
『ありとあらゆる謎』
「が、アタシ」
『迷探偵ミーナ』
「の手で、
というか、
どアタマで」
『つまびらか』
「にされたのわぁん!」
《して『どんにゃ疑問』で、『どんにゃ答え』にゃん?》
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「我知らずのうちに」
『呑まれちゃう』
「ような創造主の、
カワイい造り子なもんで、
アタシも」
『欠点だらけの妖精』
「なのわぁん」
《って冗談ともつかにゅオチに、大いに納得されてもにゃあ》
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「とはいえ、
わざわざ」
『欠点だらけ』
「の一例をあげるのも、
なんなもんで、
……と、
尻ごみするかと思いきや」
『まぁいいじゃん』
「っていう、
自分で自分を許した一声で、
んなら」
『最新の例』
「で、と」
『やる気まんまん』
「に、早変わり、なのわぁん」
《ややっこしいのにゃん、とネコもあきれて、つづくのにゃん》