第八百二話『呑(の)まれてしまったのにゃん②』
第八百二話『呑まれてしまったのにゃん②』
《酔ってにゃんていにゃいんよ》
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『あのぉ』
「ひょっとして」
『酔って』
「おいでとか?
もし、そうであれば、
ここでいくらかでも、
おネムされては?」
『にゃはは』
「んにゃことにゃいのにゃん」
《酔ってるとしたら、自分の美しさに、にゃん》
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「想い起こせば、
ウチとイオラにゃんで」
『タル』
「に貯蔵しておいた」
『木の実のジュース』
「をにゃ。
呑めるにゃけ、
呑みまくった、
にゃあんていう」
『びっくり仰天』
「にゃる事実が、
あるには、
あるのにゃけれども。
にゃははっ」
「うふふっ。
あれって、
いくらか」
『発酵』
「していたのかしら。
うふふっ。
でもって、
ほんのちょっぴり」
『お酒』
「になっていたのかしら。
うふふっ。
たとえ、
そうであったとしてもよ。
あれくらいなら、
へっちゃらのちゃら、
で」
『呑めちゃうわ』
「まかり間違っても」
『呑まれちゃうわ』
「なんてことには……ひっく」
ばたっ。
「にゃもんで、
カガミにゃんは今」
『酔っ払いに絡まれて』
「にゃあんて、
決してにゃいん……ひっく」
ばたっ。
「あれあれ。
どうやら、ふたりとも」
『酔いつぶれて』
「しまったようですね。
……おや?
あそこで、
こっそり、
と、こちらの様子を、
うかがっているのは」
《誰にゃのにゃん? モチ、つづくのにゃん》