第八百十九話『お話に入る前の出来事にゃんオマケ⑤』
第八百十九話『お話に入る前の出来事にゃんオマケ⑤』
《⑤番街へと行ったのにゃん?》
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『はっ!』
「だとすれば、よ」
『ほとぼりがさめるまで』
「精霊の間に、
引っこんでる理由なんて、
んれっぽっちもないじゃん」
《にゃもんで、おとにゃくしてたのにゃん》
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「っていうか、
今のままじゃあ、
まるで、みずから」
『アタシが加害者なのわん』
「っていってるみたいなもん。
まずいっ。まずいのわん。
今からでも遅くないもんで」
『なぁんのことやら、
さぁっぱりのぱり、
なのわん』
「といわんばかりに、
自由にお出かけして、
でもって、
お空を飛び回ったほうが」
『ちょっと、ミーナちゃん』
《おや? イオラにゃんから、お声がかかったのにゃん》
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「こっちへ、
来てくれないかしら。
あなたに」
『どうしても会いたい』
「って、
出入り口に、
老若男女たくさんの方々が」
「へっ?」
「なんでも」
『災害発生当時の状況を、
つつみもらさず知ってるぞ』
『逃げようたって、
逃がさないわよ』
「とかなんとか、
そりゃあもう、
エラい剣幕で。
窓口変わってもらうから、
お願いね」
ずずずっ。
「とまぁ」
『逃げそこねた右腕』
「をつかんで引きずられても、
アタシには」
『身に覚えがないもんは、
どうしようも』
「って、
いいわけすんのが、
精いっぱい。
なのに、
ああそれなのに、
それなのに」
『つかんだ手を離して』
「は、
もらえそうにないもんで」
『ミアン、助けてなのわぁん!』
ずずずっ。
「にゃら」
『行ってらっしゃいませにゃん』
《んれじゃあ、いよいよ……つづくのにゃん》