第八百十三話『お話に入る前の出来事にゃん⑦』
第八百十三話『お話に入る前の出来事にゃん⑦』
《ネコに自分勝手とか身勝手とかいわれてもにゃあ》
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「元々、そういうもんにゃし」
「うんうん。アタシも」
「うんうん。ワタシも」
「……創造主のあんたまで、
過去、現在、
そして未来に渡って」
『ご自分の行にゃいを正当化』
「してどうすんのにゃん?」
《にゃにはともあれ、お話の続きを始めるのにゃん》
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「第二に」
『ムカぁっ!』
「ときたのはね。
ほら」
『ここはどこにゃん?』
「ってくれば当然」
『でもって、
ウチは誰にゃん?』
「と続けるのが普通じゃない。
んなのにミアンったらぁ。
アタシが」
『アタシはミーナなのわん!』
「っていわんとした、
まさにその寸前、
みずから、
自分の名前を名乗って」
『自己完結』
「させちゃったじゃない。
たとえネコとはいえ」
『和』
「を大切にしなきゃ。
あぁんな」
『自分勝手な身勝手』
「なんて決して」
『許される』
「もんじゃないのわぁん」
「ミーにゃん……ぐすん」
『ごめんにゃさい、
ミーにゃん』
ぺこり。
「ミアン……」
《ミーにゃん恒例、『ひとりごとのぶつぶつ』にゃん》
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「ミアンが、
アヤマっているのわん。
アタシのミアンが。
……しゃがみこんで。
そりゃあ……ぐすん。
しゃがみこむのは、
ネコとしては定番の姿。
でも、んれはチガう。
四つ足を、
きちっ、
とそろえて、
ていねいに深々と、
頭を下げているのわん。
涙ぐみながら、
心の底からアタシに」
『わびを乞う』
「ているのわん……ぐすん」
《長くにゃりそうにゃもんで、つづくのにゃん》