第九百話『じぃっとしてらんにゃい性分にゃん(21)』(⑨の終わりにゃん)
第九百話『じぃっとしてらんにゃい性分にゃん(21)』(⑨の終わりにゃん)
《にゃあんか、やってるネコもくすぐったいのにゃん》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
キラリン、キラキラァッ!
「――今、目を輝かせずして、
いつ輝かせるというのわぁん――
ミアン!
レミロんの誘い、
断じて、
ムダにしてはならないのわん!
なもんでここは、
誰がなんといおうが、
徹頭徹尾」
『いたずらやり放題し放題』
「にチャレンジなのわぁん!」
ぼおおぉぉっ!
「ふにゃっ!
ミーにゃん(の全身)が、
使命感にあおられて、
熱く熱く燃えているのにゃあん!」
《して、にゃにするつもりにゃの?》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
ちょこちょこちょこ。ちょこちょこちょこ。
「まさかのよもや」
『くすぐり』
「とはにゃあ」
「んだぁってさ。
あのイオラだって笑い転げるんだもん。
よぉっぽどのぽど、
に」
『不感症』
「でもないかぎり、よ。
こうやって身体のあちこちを、
あきらめることなく、
ふたりで熱心にくすぐり続けてさえいれば、
……きゃはっ。
さしものミロネんであっても、
たまらなくなって、きっと」
「ふにゃっ。目を開いたのにゃん」
「だけじゃないわん。
ほら、見て。
ぎゅっ、
と、つぐんでいたお口が、
今まさに開かれようとしているのわん。
きゃはっ。
いよいよ、アタシたちの苦労が実る時。
お口を開いたとたん、
ぶははっ、
と笑い出すのに決まってるのわん。
……とかなんとか、
しゃべってるうちに、ほら」
『レミロ。
お務めのジャマだ。
障害を一刻も早く取り除け』
”判りました。
ミーナ殿、ミアン殿。
大変申しわけありませんが、
おふたりには、
『オリオン銃の霊圧弾』
を食らっていただきます。
なにとぞ、ご容赦のほどを”
ずっぴゅううぅぅん!
「うわああぁぁん!」
ひゅううぅぅっ!
『ミーにゃんが吹っ飛ばされたのにゃん!』
「とにゃるとぉ、お次は」
ずっぴゅううぅぅん!
『ふにゃああぁぁん!』
ひゅううぅぅっ!
《ミロネにゃん相手でも、じっとしてはいられにゃいのにゃん》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「ミーにゃん」
『ウチとミーにゃんのいたずら書きにゃん⑨』
「もにゃ。
んれにて、めでたく終わりにゃんよ」
「えっ。
んなら、
このお話の続きは?」
『尻切れトンボ』
「になっちゃうのわん?」
「んにゃの、
トンボにゃんに失礼にゃもんで、
いったん終わると見せかけてにゃ」
「どうするのわん?」
「と聞くまでもにゃい」
『ウチとミーにゃんのいたずら書きにゃん⑩』
「へと続くのにゃあん!」
《にゃもんで堂々と、つづくのにゃん》