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はじめてのギルド



冒険者ギルドは街の中央にあった。いかにもって感じの男たちが入っていくのを見て少し緊張したけど勇気を出してドアを開ける。


入ってみると、漫画やアニメみたいにごちゃごちゃしてるわけでもじろじろ見られるわけでもなく皆んながそれぞれ何かをしている。掲示板みたいなものを見てる人もいれば、お酒を飲んでる人、少し異世界って感じがしてワクワクした。ずっと眺めてるわけにはいかないので、カウンターに座るお姉さんに聞いてみる事にした。


「すみません。冒険者登録はここでしたらいいんですかね?」

にこりと笑ってお姉さんが答えてくれる。

「はい。大丈夫ですよ。12歳を超えてる方なら誰でも登録できます。詳しい説明をさせて頂いてもよろしいですか?」

「はい。是非お願いします!」

「まず登録時に発行料として500G頂きます。失くされたりしたら再発行料で250G頂きます。」

「カードは何か本人確認するものがいるのでしょうか?再発行というのはどうやってするのでしょう?」

「冒険者登録する際カードに少量の血を流していただくことになります。その血液からお名前やレベルそして冒険者ランクというのが、ここ冒険者ギルドに登録されます。一度登録すると失くされてもカードとまた血液を流していただく事によって前のカード情報が出る仕組みになっています。ご注意頂きたいのが、依頼内容なども全てギルドカードに乗る事になります。もちろん犯罪を犯した方もギルドカード没収ではなく、犯罪者としてギルドカードに登録されます。ギルドカードは新しく作り直すことは基本禁止されております。一人一枚商業ギルドや他のギルドでも同じカードを使わせて頂きます。ここまでよろしいでしょうか?」

「はい」


要するに保険証みたいなものなのかな?必ず作らなきゃ生活できないわけでは無さそうだけど。


「では次にランクについてお話しさせていただきます。まず初心者の方には月に二度ある初心者講習を受けることをお勧めしています。狩りの基本や薬草の見分け方、野宿や注意点など様々ですが先輩からお話が聞けます。」


へー。安心だ。絶対受けたほうがいいやつだ。意外とギルドっていうのはしっかりしてるんだ。


「下からE→D→C→B→A→Sとなっており、Sランクチームの人は今10名となっております。Bより上に上がられますと指名依頼というのがあります。それは後々説明させていただきます。ランクを上げるには毎回講習と筆記試験を受けて頂きます。Cランクに上がるにはまた別で試験があります。基本は、右手にあるホワイトボードから依頼を選びとっていただき、受付に出して依頼を受ける資格が有れば依頼発行をし受けられます。失敗すると罰金を払っていただき、それが何度か続きますと数ヶ月間一個下のランクか初心者講習からやり直していただきます。とりあえずこんな感じですかね。また随時説明させていただきますが今回はこれくらいだと思います。ご理解頂けましたか?」

「はい、大丈夫です。」

「では、カードなどを用意いたします。少々お待ち下さい。」


そういうと後ろに下がっていった。ゲームなんかでは簡単に作れてすぐ冒険ってイメージだったけど、本当現実なんだなと実感した。丁寧に説明してくれて、何より初心者が事故しない様に気を付けてるって感じだ。ほんと命大事に…だよ。


待つ事数分後受付のお姉さんが戻ってきた。


「カードはこちらになります。隣にある用紙にお名前と血判を押していただいたら登録完了となります。」

「分かりました。」


文字を書くのは初めてで変換されるか少し心配だったけどきちんと書けたようで安心した。血判も押してこれで登録完了らしい。


「ありがとうございます。登録完了致しました。初心者講習はどうされますか?次の講習日は明日の正午からですが」

「是非参加さしてほしいです。何かあった方がいいものとかありますか?」

「畏まりました。必ずというわけではありませんが、ナイフなどの採取キットを用意していただけるとスムーズに進むかも知れませんね。」

「そうなんですね。用意しておきます、ありがとうございます。」

「いえいえ、ではご利用ありがとうございました。」


そう言われて受付前から離れる。冒険者カードも作れたし、今日はナイフや武器を見に街に出かけてみよう。ステータスは高めだけど武器がない事には、何も出来ないし。


そう決めた私は、冒険者ギルドを出る事にした。



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